【専門家監修】パウチや瓶に、カップ!? いまどきのベビーフードはママやパパの強い味方 シーンごとにどう使う?
赤ちゃんの成長に欠かせない離乳食ですが、「作るのが負担、大変」と感じたことのあるママやパパは増えています。
そんなときにうまく活用したいのが、市販されているベビーフード。ベビーフードは主にウエットタイプとドライタイプに分けられますが、どのように使い分ければいいのでしょうか? そこで、管理栄養士の太田百合子先生に話を聞きました。
ベビーフードってなあに?
ベビーフードとは、赤ちゃんの離乳を助けるために市販されている加工食品のことです。
発育に伴った栄養補給をはじめ、かむ力や味覚を養ったり、舌触りを覚えさせたりするなど、赤ちゃんの食べる機能の発達をサポートする役割を持っています。
おやつや飲料なども含めると、多数販売されています。
赤ちゃんに食べさせる際は、ママやパパが最初に一口食べてみて、味やかたさ、温度を確かめるといいですね。
また、衛生面の観点から開封後はすぐに与えて、食べ残しを与えることは避けましょう。
ベビーフードの主な種類と使い方
ベビーフードは大きく分けるとウエットタイプとドライタイプの2種類がありますが、その中からさらに数種類のタイプに分けられます。ここではその特徴や使い方をご紹介しますので、目的や利用シーンに合わせて使い分けてみてくださいね。
<ウエットタイプ>レトルトパウチ
■特徴
基本的に1パックに1回分が入っています。封を開ければすぐに食べさせられるので便利ですね。主食やおかずなどのメニューバリエーションも豊富で価格もお手ごろ。
■中身
加熱調理した離乳食を容器に入れ、密封し加圧加熱殺菌処理をしたもの。
時期に合わせた大きさの具材を残せるので、7カ月ごろから食べられる商品が豊富。
■使い方
そのままでも食べられますが、温める場合は湯せんか耐熱容器に移してラップをかけて電子レンジで温めます。
加熱法や時間はパッケージの表示を参照。
<ウエットタイプ>びん詰
■特徴
食器に移さず、そのまま食べさせることができます。
主食、おかずなどのメニューも幅広く、野菜や果物のペーストといった5カ月ごろ向けの商品も豊富。
■中身
加熱調理した離乳食をびんに詰め、加熱殺菌または加圧加熱殺菌処理したもの。
びんが透明なので、ふたを開けなくても底面などから中身を確認することが可能。
■使い方
フィルムをはがして、開ける前にふたを確認。中央部がへこんでいて、開けたときにポンと音がすれば未開栓の証し。そのまま食べさせられます。
<ウエットタイプ>カップ
■特徴
容器が器として使えて、スプーンつきのものもあるので、お出かけなどに便利。
軽量で持ち運びしやすいのも特徴。主食とおかずがセットになっているものもあります。
■中身
加熱調理した離乳食を容器に入れ、密封して加圧加熱殺菌処理をしたもの。
時期に合わせた具材の大きさにできるので、7カ月ごろからのものが充実。
■使い方
封を開けてそのまま食べさせられますが、温めるときはパッケージの表示を参照してください。
電子レンジ加熱できるものが多いですが、中にはできないものも。
<ドライタイプ>粉末
■特徴
軽くて持ち運びに便利。個包装の使い切りタイプもあり、少量しか食べない5カ月ごろにもぴったり。
1品メニューのほか、だし、ソース類などもあります。
■中身
食材をこまかくつぶすなどしてから乾燥させたもので、湯を加えると食べやすいなめらか食感に。
フレークタイプは顆粒(かりゅう)タイプよりやや粒子が大きめ。
■使い方
中身を容器に入れ、湯を加えてよくかき混ぜて食べさせます。
湯の温度や量は、パッケージの表示を参考に。水溶き不要の商品などもあります。
<ドライタイプ>フリーズドライ
■特徴
調理後、すぐに急速冷凍し、さらに減圧して真空状態にして乾燥させたもの。
素材本来の色、味、香り、栄養価が損なわれにくいのが特徴。
■中身
調理された食材を乾燥したものがブロック状になっています。
単品の食材を乾燥させたものが多く、1個=1さじ目安のものもあります。
■使い方
容器に入れて、湯を少しずつ注ぎスプーンなどでなめらかになるまで混ぜてもどします。
湯の温度や量は、パッケージの表示に合わせましょう。
おすすめべビーフードを教えて!
たまひよアプリユーザーに、よく使っているベビーフードとその理由を聞いてみました。参考にしてみて。
■和光堂のお弁当タイプの離乳食
スプーンもついてるので、外食先で食べさせるのに便利
■瓶タイプのもの
外出時に器がいらず、残っても蓋を閉めて持ち帰れて重宝してます
■キューピーの瓶果物
日持ちするので常備して、離乳食に飽きた頃、気分転換で食べさせてます
■フリーズドライの鶏レバーペースト
鶏のレバーを処理するのは億劫なので。野菜も入ってるし喜んで食べます
そのほかにも、とろみの素や野菜の裏ごしなど、食べやすさをアップするベビーフードなどにも声が集まっていました。
いかがでしたか? ひと言でベビーフードと言っても種類はさまざま。
離乳食を作る時間がないときや、お出かけのとき、災害時の備えとしても活用することができます。
また、食材の大きさやかたさ、とろみ、味つけなどは離乳食を作る際の参考にもなります。
用途に合わせて、上手にベビーフードを活用してみてくださいね。
(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります
初回公開日 2019/09/29
体験談追加 2022/8/30
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