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【医師監修】赤ちゃんの歯ブラシと歯磨き粉は「いつから?どう使う?」

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小さな女の赤ちゃん歯ブラシとブラッシングの最初の歯を保持しています。幼児の学習のきれいな乳歯に。
romrodinka/gettyimages

赤ちゃんの歯を健康に保つためにも、生活習慣を身につけさせるためにも、口の中はいつも清潔にしてあげたいもの。でも、「赤ちゃんの歯磨きで、歯ブラシや歯磨き粉はいつからどう使うといいの…」と迷うママやパパは少なくありません。赤ちゃんに歯ブラシや歯磨き粉を使う前に知っておきたいことについて、日本小児歯科学会認定専門医で多くの保育園や小学校の歯科健診にも携わる、鈴木さち代先生に伺いました。先輩ママおすすめの歯ブラシや歯磨き粉も参考に!

赤ちゃんに歯ブラシはいつからどう使う? 種類もチェック!

バスルームに子供歯ブラシ
alice-photo/gettyimages

赤ちゃんの歯が生え始めたらすぐにでも歯ブラシは使うべきなのか、そうではないのか…。赤ちゃんの歯ブラシはいつからどう使うといいのでしょう。早速、見ていきましょう。

歯ブラシは“いつから”“どのように”使う?

「赤ちゃんの乳歯が生え始めた! 赤ちゃん用の歯ブラシでケアしなきゃ」と慌てて行動する前にできることをやっておきましょう。まずは、ママやパパが赤ちゃんの顔や口まわり、歯ぐきなどを触ったりマッサージして、口や歯に触れられることにならすといいでしょう。次に、ガーゼ磨きなどで歯の汚れをとってあげます。それが落ち着いてできるようになったら歯ブラシへ。まず最初は、赤ちゃん用の歯ブラシで舌に数回ほど触れ、歯ブラシの感覚を舌にやさしく教えてあげましょう。それから、徐々に1本ずつやさしく歯磨きしていきます。

歯ブラシの持ち方は? どのくらい磨く?

赤ちゃん用歯ブラシはペンを持つように握ります。そして、もう片方の手で赤ちゃんの唇を軽く押し上げて磨きます。1本の歯を磨くのは5秒くらいでOKです。磨き終わりまでの時間は、汚れ具合によっても変わります。全部の歯に1日1回は歯ブラシが当たるように磨いてみましょう。

歯ブラシで磨くときのポイントは?

磨くときは、歯ブラシの毛先が少ししなる程度の力加減で磨きます。ときどき、ママやパパの手の甲に歯ブラシを当てて確認すると安心です。また、上唇と歯ぐきの付け根あたりになる上唇小帯[じょうしんしょうたい]に歯ブラシが当たると赤ちゃんが痛がって歯磨きを嫌がることがあります。ママやパパの指でおさえてカバーしながら磨くなど、工夫するといいでしょう。歯磨きに誘うときは笑顔で楽しく進めることも大切です。

歯磨きは1日何回?

歯磨きに慣れるまでは、赤ちゃんの機嫌がいいときなどに1日1回行えばいいでしょう?。「食べたら磨く」が習慣になるように回数を増やし、ママやパパと一緒に毎食後に磨きます。赤ちゃんが自分で歯ブラシを持って磨きたがるようになったら、仕上げ磨きは1日1回就寝前などにママやパパがしっかりできるようにしていきましょう。

歯ブラシ選びのポイントは?

子ども用と仕上げ用を別々に準備します。子ども用は本人が持ちやすいものいいでしょう。ヘッドが小さく柄も短めで転倒時に喉に刺さらないような形のものもおすすめです。赤ちゃんが楽しく磨けるようにお気に入りのキャラクター付きのベビー向きのものなどを選んでもいいでしょう。ママやパパの仕上げ磨きには、毛のついた頭の部分が乳歯2本分の幅程度の小さめのもので、柄が長めで持ちやすく汚れを落としやすい歯ブラシを用意します。子ども用と仕上げ用がセットになった商品を選んでもいいでしょう。

子ども用歯ブラシ

仕上げ磨き用歯ブラシ

先輩ママ教えて! どんな赤ちゃん用歯ブラシを使った?おすすめは?(ウィメンズパーク体験談)

乳歯ブラシ
bee32/gettyimages

先輩ママたちはどのような赤ちゃん用歯ブラシを選び、赤ちゃんの歯磨きの様子はどんな感じだったのでしょう? ママ同士の交流が活発に行われているサイト「ウィメンズパーク」から抜粋してお届けします。

シリコン製のものを噛ませ、最後に汚れを落とす! (1歳8か月の女の子ママ)

自治体主催の歯科講習会で、早くからガーゼなどで口の中を触っていると歯磨きを嫌がらないと聞き、生え始める前から実施。並行してシリコン製の歯固め兼歯ブラシをおもちゃ代わりに渡し、カミカミして遊ばせました。歯が生え始めたら、まずはシリコン製の歯ブラシやガーゼで歯の汚れ落としをして、それに慣れてきたら毛先のある赤ちゃん用歯ブラシを使い始めました。講習会の教えのとおり、今まで歯磨きを嫌がることは一度もなく、受講してよかったです!

●リング型歯ブラシを娘に持たせ、手早く磨きました (2歳の女の子ママ)

初めは口を触ると嫌がって大変だったので、「こどもちゃれんじ」の歯磨き特集やママ友の話しを参考に、リング型の歯ブラシを2本購入。おもちゃ代わりにその歯ブラシを娘に持たせ、興味深々になっている間にガーゼで歯の汚れをふきました。少しすると嫌がらなくなり、もう1本のリング型の歯ブラシで磨いてあげるように。1歳過ぎて自分で磨きたがるようになっても、リング状で持ちやすく、喉の奥まで届きにくいつくり。安全に使えてよかったですよ。

たまに電動歯ブラシを使い、気分転換しながら楽しく! (2歳8か月の男の子ママ)

ガーゼでふくなどせず、歯が生えてすぐに生後6か月から使える赤ちゃん用歯ブラシで磨いたのがよくなかったみたい。歯ブラシを歯に当てるだけでも嫌がって四苦八苦しました。1歳過ぎても歯磨き嫌いで、自分で磨くのはいいけれど、私やパパに磨かれるのが大の苦手に。楽しくきちんと磨けるものはないかと考え、ときどきベビー用の電動歯ブラシを使用。プルプルと動く感じが息子に大ヒット! 自分からあお向けになって磨けるようになりました。

医師に相談して毛先部分が小さめのものを愛用 (4歳・2歳の男の子&2か月の女の子ママ)

4歳の長男は生後3か月で歯が生え始めたので、お手入れのしかたがわからず小児歯科専門医に相談しました。そのとき初めて使う歯ブラシの選び方も聞き、毛先部分が小さめのものを購入。下の弟にも同じものを使いましたが、2人とも嫌がらずにきちんと磨けました。先生は、お手入れのコツや子どもの口・舌・歯はどう発達していくのかというお話をしてくれたり、日常的に行うといいかかわり方なども教えてくれたので、次男のお手入れはラクに進み、助かりました。

赤ちゃんに歯磨き粉はいつからどう使う? 種類もチェック!

Helios4Eos/gettyimages

赤ちゃんの歯磨きで、歯磨き粉はいつごろからどのように使うのがいいのでしょう? 子ども用歯磨き粉の種類や特徴も解説します。

歯磨き粉は“いつから”“どのように”使う?

一般的に、歯磨き粉は赤ちゃんがぶくぶくうがいできるようになってから使います。そのため、赤ちゃんの歯磨きでは基本的に歯磨き粉を使わなくてOK。水で濡らしたガーゼや歯ブラシなどでママやパパが汚れを落とせば十分きれいになります。とはいえ、「歯磨きを嫌がるから、甘い風味の歯磨き粉で気をそらせてうまく進めたい!」という家庭や、「フッ素入り歯磨き粉などで歯を強くしたい」と思う家庭もあると思います。赤ちゃんが喜んで歯磨きをするようなら、歯磨き粉を使ってもいいでしょう。ただし、フッ素入り歯磨き粉は、年齢によって適量が決まっているので、歯科医に相談を。

子ども用歯磨き粉にはどんなものがある?

子ども用歯磨き粉は種類が豊富で、店頭にはさまざまな商品が並んでいます。代表的な種類や形状、その特徴について紹介します。

【子ども用歯磨き粉の主な種類】

シート状になったタイプ

湿ったシートで、歯が生え始めて間もなくの歯磨きに慣れる時期におすすめ。ママやパパの指に巻き付け、赤ちゃんの歯の汚れをふき取ります。

主に天然成分配合で無添加のタイプ

香料や着色料などを使わず、主に天然由来の原料でつくられたタイプ。食品やハーブなどから抽出された味がついた商品などもあります。

キシリトールやフッ素配合のタイプ

むし歯予防になるフッ素やキシリトールなどが配合されていて、自然な甘さがついているものも。フッ素はフッ化ナトリウムなどと記載されていることがあります。

研磨剤や発泡剤、香料などが入ったタイプ

歯の着色汚れなどを落としやすい研磨剤や泡立ちがよくなる発泡剤、フルーツ味の香料などが配合されているタイプ。ぶくぶくうがいがきちんとできるようになってから選ぶのがおすすめです。

子ども用歯磨き粉の主な形状

ペースト状

一般的な大人用歯磨き粉に多く見られるペーストタイプで、子ども用のほうがやわらかな口当たり。チューブから絞り出して歯ブラシにつけて使います。

ジェル状

やわらかな透明のジェル状で、泡立ちしないものや控えめな味のものが主流。すすぎしなくていいものもあります。

泡フォーム状

歯磨き粉が泡状になって出てくるタイプ。口の中に入れたときにベタつき感がないので、口の中で広がりやすくすすぎもラク。

液状(洗口液状)

いわゆるマウスウォッシュタイプ。口に含んで一定時間ぶくぶくうがいをしたら吐き出し、そのあと歯磨きをします。その後のすすぎは不要ですが、飲み込まないように注意が必要。ノンアルコールのものもあります。

粉状

一部のママ・パパに人気の粉末タイプの歯磨き粉。小皿などに取り出し、水で濡らした歯ブラシの毛先につけて磨きます。すすぎ不要なものも。

フッ素入り歯磨き粉は正しく使うことで効果大‼

フッ素入り歯磨き粉は歯の表面を強化してくれるので、むし歯予防になっておすすめです。しかし、フッ素入り歯磨き粉は、年齢よって適量が決まっています。さらに、適量の歯磨き粉で磨いたあとに、適量の水で口をすすぐことで、より高い効果が期待できる特徴が! 何度もすすぐとせっかく歯に行き渡ったフッ素が口の中に残りません。安全に効果的に使うためにも、歯科医師に相談して進めていくといいでしょう。歯科は、むし歯などの治療のために受診するのではなく、トラブルの予防として受診するのがおすすめです。3~6か月に1度は、口と歯の状態や磨き残しなどを診てもらったり、歯磨き指導をしてもらうと安心です。

先輩ママ教えて! 赤ちゃんにどんな歯磨き粉を使った?(ウイメンズパーク体験談)

お子様や歯磨き粉
ra3rn/gettyimages

先輩ママたちはどのような歯磨き粉を選び、赤ちゃんはどんな様子だったのでしょう? ママ同士の交流が活発に行われているサイト「ウィメンズパーク」から抜粋してお届けします。

フッ素入り&フルーツ味のジェルが使いやすい! (1歳8か月の男の子ママ)

保健センター主催のむし歯予防教室に参加したときにもらった、フッ素入りでフルーツ味がする歯磨きジェルが使いやすいです。息子は大の歯磨き嫌いで、いつも体を押さえつけるように磨いていました。でも、このジェルを歯ブラシにつけると、すんなり口を開けてくれるからラクラク! ただ、使う量はごく少量と決まっているので、つけすぎないようにするのが少々大変かも…。おいしい味に興味を示すから、歯磨きイヤイヤキッズにはおすすめ!

1歳半でデビュー! ジェルタイプがお気に入り (3歳の女の子ママ)

口に水を含んですすげるようになった1歳半ごろから歯磨き粉を使っています。初めての歯磨き粉はジェルタイプのバナナ味。味が気に入ってチューチュー吸っていましたが、少しすると飽きてしまっていろいろ買い替えました。3歳過ぎてからは、パッケージにキャラクターがついたペースト状のイチゴ味を欲しがりトライ! でも、娘の口にペースト状が合わなかったみたい。ジェルタイプのぶどう味が定番になりました。ジェルタイプはあまり泡立たないので、磨いたあとの口の中がスッキリするようでした。

3歳児健診のころまで歯磨き粉使用経験なし! (4歳の男の子ママ)

歯磨き粉は買ってみたけれど、子どもが嫌がって全然使わず。水で濡らした歯ブラシで息子が自分で磨く&ママの仕上げ磨きだけでのり切っていました。でも、お菓子なども食べているから、歯磨き粉を使わないとむし歯になるのではないかと不安に。3歳児健診で相談すると、「しっかり仕上げ磨きすれば汚れは取れるから、歯磨き粉は使わなくてもいい」とのこと。でも、心配で使ってみたら甘い味に息子が大ハマリしたものの、そのブームは一瞬で終了に。今は使っていません。

歯科に定期的に通い、おすすめのペーストタイプを愛用 (5歳の女の子ママ)

親子で定期的に歯科検診を受けています。丈夫な歯に育ってほしいから、フッ素入りの歯磨き粉を使いたいと医師に伝えると、含まれているフッ素の量が多くても少なくても効果的に使えないと聞きました。自分で選ぶ自信がなくて、医師おすすめのやわらかめのペースト状歯磨き粉をずっと愛用。初めはバナナ味を使っていましたが、使い続けると飽きちゃうみたい。ぶどう味やいちご味などいろいろな味を使って楽しく歯磨きできるようにしています。

赤ちゃんにはむし歯のない丈夫な歯に育ってほしいから、最良の歯ブラシや歯磨き粉でケアしたいと思うママやパパも多いことでしょう。たとえばフッ素入りの歯磨き粉のように、赤ちゃんの年齢によって使う量を調整するなど注意が必要な場合もあります。当たり前のようにやっていることでも、一度見直してみることでよりいい方向に行くこともあるかもしれません。気になることは専門家に相談し、トラブルのない健康な歯を保てるといいですね。(取材・文/茶畑美治子)

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監修/鈴木さち代先生

初回公開日 2019/10/28

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