冬の洗濯は“夜干し”が時短で賢い?【時短スッキリ術】
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冬の洗濯は、朝外に干して夕方取り込むとまだ湿っているし、干すときや取り込むときは寒くて億劫……。そんなとき、いつものお洗濯のルーティーンを冬の間だけ変えてみるのはいかがでしょう? 連載第3回の今回は、冬の洗濯物にまつわるお悩みを軽減できる、とっておきの時短アイデアを教えてもらいます!
教えてくれたのは……
生活コラムニスト/ももせ いづみさん
暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。子育てをしながらフルタイムやフリーランスで働いてきた経験をもとに、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信し続けている。
残り湯があたたかいうちに夜洗濯を
冬は厚手のものも多いし、乾きにくい……とわかっていても結局いつもと同じスタイルで干していませんか? ももせさんによると “時間・方法・干しかた”の3つのポイントを見直すと、冬の洗濯物のお悩みが軽減できるそう。
ももせさん「冬は日照時間が短くなるため、洗濯物が乾きにくい季節です。天候が悪ければなおさら。いつもの通りに朝洗濯をして干すスタイルでは、晴天でも一日で乾かない衣類があることも。
冬の洗濯を乗り切るポイントは3つ。
1,洗濯時間を変える
2,洗濯方法を変える
3,干しかたを変える です。
1,まず洗濯は夜、入浴後すぐに風呂の残り湯が温かいうちにすませて、夜に部屋干しをして就寝します。翌朝晴れていたら、そのまま外に移動。天候が悪い場合、そのまま暖房の効いた部屋で部屋干しをしますが、この時サーキュレーターや扇風機を洗濯物に当てて、風の通り道を作ってあげると早く乾きます。除湿機がある人はおおいに活用してください。浴室乾燥があるお宅なら、厚手のものだけでも移動させて運転させるのも手です。
風呂の残り湯が温かいうちに洗濯をするのは、皮脂汚れを落としやすくする効果もあります。冷たい水では洗剤の酵素も働きにくくなるので、おすすめ。入浴後に家族で洗濯を部屋干しするのも、共同作業で楽しいですよ。
2,部屋干しの場合、脱水は長めに。洗濯機に乾燥機能がついている方は、最後の5分だけでも乾燥をかけてから干すと乾きやすく、シワも伸びます。冬は紫外線による洗濯物への殺菌作用もあまり期待できませんので、乾燥機能は普段使わないという方も、冬はおおいに活用してください。衛生面からもおすすめです。
室内干しが増える冬は、部屋干し用の洗剤や柔軟剤がおすすめ。乾ききらなかったときの生乾き臭を防ぎます」
夜間の残り湯洗濯は、あたたかい残り湯で綺麗に汚れが落とせるうえに、水道代の節約にもなるので一石二鳥。この時期は部屋干しをするかたは多いと思いますが、暖房だけでなくサーキュレーターなどで部屋の空気を循環させてあげることも大きなポイント。
また、いつもより長めに脱水するという方法も目からウロコ。これならすぐに実践できそうですね。
洗濯物同士の間隔を空ける
3つ目のポイントは“干しかた”。
ももせさん「3,洗濯物を早く乾かすには、風がよく通るように、洗濯物同士の間隔を空けて干します。ズボンやデニム類はピンチハンガーで、できるだけ開放口を大きくして干しましょう。
この際、ポケットのついた衣類は、裏返してポケット部分を外側にして干します。トレーナー類は幅広のハンガーを使って内部に隙間ができるように。湿気が残りやすい部分になるべく外気を当てましょう。
また、厚手のバスタオルは斜めに干すと早く乾きます」
なるべく布同士の間隔を空けることが速乾のコツ。なるべく間隔を空けて干しているかたは多いと思いますが、シーツやバスタオルなどの大物を斜めに干す“三角干し”は簡単なのでぜひ取り入れたいですね!
部屋干しラックごと室内⇔外を移動
ももせさん「冬場は乾ききらない洗濯物が気軽に移動できるように、取り込みがしやすいグッズを活用して。たとえば折りたたみ式の部屋干しラック。夜に洗濯をしてこのラックに干し、一晩部屋干しをしてから翌朝そのままベランダに。乾ききらなければそのまま、また室内に。
シャツ類はハンガーに干して、取り込んだら部屋干しに。乾いたらそのままクロゼットに収納できるようにしておくと、たたむ必要もなくてラクチンです。
ホームセンターや100円ショップで、室内干し用のグッズがいろいろ売っています。ぜひ活用してみてくださいね」
軽くて頑丈な部屋干しラックを選んで、部屋の中と外の洗濯物の移動が一往復ですむように工夫。部屋干しラックはキャスターがついているものや、フェイスタオルをたくさん干せるものなど種類もさまざま。また部屋干し用のフックや10連ハンガーなどニトリやカインズホームなどでたくさん売っているので、このような便利グッズを使うだけでも作業効率が格段にアップします。
悩みが多い冬の洗濯物ですが、乗り切るにはさまざまなコツがありましたね。なるべく手間をかけずに知恵を絞って、電化製品やグッズに頼りながら、賢く乗り切りましょう。もちろんママだけの家事ではなく、できるだけ作業を単純化して夫や子どもでもわかりやすい家族みんなで行う家事を目指したいですね。次回は毎日のごはん作りやキッチン周りの時短アイデアを紹介します♪お楽しみに。
(監修・ももせいづみ 文・清川優美)