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好奇心旺盛な赤ちゃんのしぐさに隠された謎!? 【専門家解説】

撮影/成田由香利

両手に持ったものを打ち合わせたり、鏡に映る自分を見て笑いかけたり。大人はしない、赤ちゃんだけの不思議行動ってありますよね。その行動やしぐさには、実は理由があるのです。6~11カ月の赤ちゃんによく見られる行動やしぐさの理由について、発達心理の専門家・遠藤利彦先生に聞きました。

おすわり、はいはいができるようになるころの赤ちゃんがする不思議行動

6~11カ月ごろには意思がはっきりしてきて、自ら手足を動かすことが増えていきます。表情や発声も豊かになり、さまざまなものに興味を持つようになる時期です。このころの赤ちゃんによく見られる行動やしぐさは、以下のとおり。すべての行動に、それぞれ理由があります!


【1】 両手に持ったものを打ち合わせる
【2】 急に高い声を出す
【3】 一点を見つめ笑っている
【4】 おもちゃをわざと落としたり、床に投げつける
【5】 おうまのポーズで体を前後に揺らす
【6】 ずりばいで後ろに下がっていく
【7】 歯ぐきをかみ「ブブブ」と音を出す
【8】 鏡に映る自分を見て笑う
【9】 「パパパ」「ダダダダ」などの音を発する

【1】両手に持ったものを打ち合わせる

この遊びは一見簡単そうですが、実は右手と左手を同じ速度で動かせるようになった、成長の証し。上手に打ち合わせることで出る音を、赤ちゃんは楽しんでいます。割れる心配のないおもちゃであれば、好きに遊ばせてあげて。学びは遊びの中にあります。

【2】急に高い声を出す

ママ・パパは驚くかもしれませんが、赤ちゃんはご機嫌なはず。偶然出た自分の高い声や、大きさ、声質を確認して楽しんでいるのでしょう。そのため、何度も繰り返すことがありますが、赤ちゃんは楽しんでいるので「大きな声が出たね」など声をかけてあげましょう。

【3】歯ぐきをかみ「ブブブ」と音を出す


歯が生える前には、よだれが増える、むずがゆさがあるなど口の中にいろいろな変化があります。口の中が変わった感覚が気になっているか、または楽しんでいるのかもしれません。口の中が落ち着けば自然としなくなりますが、歯固めを使うとこの行動は減るでしょう。

【4】一点を見つめ笑っている

大人でも、無意識にぼーっとしているときがありますよね。それと同じように、赤ちゃんも特別何かを見て笑っているわけではないと思います。たまたま、口の両端が引き上げられて、それがほほ笑んでいるように見えることがあります。また、その場の居心地がよくてほほ笑んでいる可能性もあります。

【5】おもちゃをわざと落としたり、床に投げつける

この時期の赤ちゃんはとても好奇心が旺盛です。自分が落とすことで目の前にあったおもちゃが消える面白さと、視界から消えたはずのおもちゃが下に落ちているという発見に夢中になっています。投げつける行動は、落ちたときの音を楽しんでいるのでしょう。「なくなった!」「ここにあった!」「おもしろい音だなあ」など、このころの赤ちゃんは遊びからたくさんのことを学んでいます。

【6】おうまのポーズで体を前後に揺らす

この行動は、はいはいがもう少しで始まるというサインです。大人は無意識にやっていますが、移動には体の重心を前や後ろに移す必要があります。そのためには、バランス感覚が大事。おうまのポーズで体を前後に揺らすことで、バランスをとる練習をしているのです。

【7】ずりばいで後ろに下がっていく

腕で上体を持ち上げられるようになると、後ろにはっていくことがあります。腕と脚では、先に腕に力がつくため、進もうとすると腕にばかり力が入り、後ろに移動してしまうのです。脚の力がついてきたら前に進めるようになるので、見守りましょう。

【8】鏡に映る自分を見て笑う

鏡に映る自分の姿を見て「何か動いている、なんだろう?」と、楽しい気持ちになっているのでしょう。このころは鏡に映っているのが自分だとはまだ認識できていないようです。映っているのが自分だと気づくのは、18カ月以降になるという研究結果があります。

【9】「パパパ」「ダダダダ」などの音を発する

低月齢期に「アー」「クー」といったクーイングをしていた赤ちゃんも、6~11カ月ごろには唇を合わせて発音したり、少し複雑な音を出せたりできるようになります。これは「喃語(なんご)」と言い、口の動かし方と声の出し方を試しているのです。「パ」「ダ」のような破裂音は、赤ちゃんにとって発声しやすい音といわれています。

いかがでしたか?おすわりやはいはいができるようになったころの赤ちゃんならではの行動の理由がわかりましたか。新しい行動やしぐさは、成長のサインであることが多いもの。赤ちゃんと一緒に成長を楽しみながら、おおらかに見守ってあげましょう!(文/ひよこクラブ編集部)

※文内のまんがは似顔絵作家でもあるインスタグラマーまあこさん(@maako_manga )の体験です。


■監修/
遠藤利彦先生
(東京大学大学院教育学研究科 教授)
発達心理を専門とし、発達メカニズムや子どもの生育環境を研究する発達保育実践政策学センターのセンター長も務めています。


■参考
『ひよこクラブ』2018年8月号「赤ちゃんの不思議なしぐさ解説事典」

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