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10年後には職業が変わる!?到来するAI時代に必要な子どものチカラとは?

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兄と妹の学校のプロジェクトに取り組んで
StockRocket/gettyimages

AI(人工知能)時代というと「まだ先のこと」と考えるママやパパもいると思います。しかしAI時代の本格的な到来は、すぐそこまで来ています。2・3歳の今の子どもたちが、社会人になるころには世界の状況は大きく変化し、仕事の種類や働き方なども変わると予測されています。
AI時代を見据えて、子育てのあり方を考えてみませんか。

本格的に始まるAI時代に備えて、教育現場にも変化が!

ITや技術の発達で、 近年は経済や生活に大きな変化が起きています。また子どもたちを取り巻く環境も、徐々に変わってきています。
たとえば2020年度、教育改革が行われるのもその1つです。小学校ではプログラミング教育が始まるほか、授業のスタイルも変わります。従来のような一斉授業のほかに、グループワークやディスカッション、体験学習などを積極的に取り入れて、自ら動いて考えるチカラを養うというものです。
こうした背景には、2030年には今ある仕事の半分が、AIに代替えされるという予測などがあるためです(野村総合研究所より)。
AI時代を見据えて、子どもにはどのようなチカラをつけていくといいのでしょうか。

今から伸ばしたい! AI時代に必要な3つのチカラって!?

AI時代に必要なチカラというと、プログラミングなどの技術面をイメージするママやパパもいるかも知れませんが、これからの子どもたちに意識してほしいのは、AIが苦手とする、将来AIにとって代わられにくいチカラです。とくに2・3歳ごろの子どもたちにとって、次の3つの点は、意識して伸ばしてほしいチカラと考えられています。

1.自分なりに考えるチカラ

AIは、既存のものを効率よく作っていくことは得意ですが、ゼロから新しいものを生み出すのは苦手。そのためAI時代には、人間の考える力や創造性が不可欠です。
2・3歳は、指先が器用に使えるようになり、ブロック遊びや工作など「どうしたら上手にできるかな?」と考えて試行錯誤しながら取り組めるようになる時期なので、こうした遊びを通して“自分で考えるチカラ”をはぐくみましょう。

2.自分のことを自分でするチカラ

AIは、人間と違って自己を律したり、意欲的に挑戦したりすることはありません。
自己を律する、意欲的に挑戦するという土台は、実は2・3歳では着替え、トイレトレーニングなど身のまわりのことをしながら身につけられるチカラです。1つの成功が「やってみたい!」という意欲を引き出し、「自分のことは自分で!」という気持ちにつながっていくので、ママやパパがサポートしながらチャレンジする機会を作ってください。

3.人を思いやるチカラ

AIは、サービス業、福祉関連など、人とかかわる分野でも活用が期待されていますが、人の表情を読み取ったり、気持ちを察して臨機応変に対応したりするのは苦手です。そうした弱点をフォローするのが、人間のコミュニケーション能力です。
2・3歳ごろは、自分より小さい子への思いやりの気持ちが芽生えたり、「どうぞ」「ありがとう」などのやりとりが大好きな時期。そのためお人形遊びやごっこ遊びなどを通して、社会性の土台を築きましょう。

“AI時代に必要な3つのチカラ”参考になりましたか。AI時代が到来したからといって、人間はデジタルの世界だけで生きる訳ではありません。今の子どもたちが、AI時代を生き抜くときの土台となるのが、乳幼児期のリアルな体験です。リアルな体験とは、子どもにとっては楽しい遊びが主体です。とくに2・3歳ごろは、頭も心もぐんぐん成長する時期なので、家庭でも手指を使った遊びや、親子でやりとりする遊びの時間を意識して増やしてみませんか。(取材・文/麻生珠恵)

取材協力/こどもちゃれんじ

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