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「ママ1人が抱え込み、キャパオーバーになるのが心配」小児科医が気になる今どきの子育て事情

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monkeybusinessimages/gettyimages

「たまひよONLINE」では、乳幼児と家族の健康情報などを発信する「日本外来小児科学会 リーフレット検討会」の先生方による、最新の育児情報を定期的にお届けします。
今回は、おおた小児科(千葉県)院長・太田文夫先生、太田まり子看護師、しまだ小児科(熊本県)院長・島田康先生、さとう小児科(宮崎県)院長・佐藤潤一郎先生、佐々木歯科・佐々木洋先生に、今どきの気になる子育てと解決法を聞いてみました。

小児科医が提案する! よくある食の悩み解決法とは!? 

「食べない!」「偏食が多い!」「食事中に遊び始める!」「椅子に座ってくれない!」など、食に関する悩みはつきませんが、小児科の先生方は、そうした悩みをどのように見ているのでしょうか。また食生活のなかで、ママやパパが意識したほうがいいことは!?

食事のときは咀しゃくなど、子どもが食べる様子を見る習慣を!

――『ひよこクラブ』にも、ママたちから離乳食に関する悩みが多く寄せられます。“子どもの食”に関して、気になることはありますか?

【島田先生】以前「子どもの口の動きがおかしい」と受診したママがいました。そのため口の中を見たら、舌の裏側にキャベツの細切りが挟まっていたんです。ママたちは離乳食のメニューなどには関心を寄せますが、子どもの口腔(こうくう)には意外と関心を持たないんですよね。

【佐藤先生】私は、子どもの咀しゃくが気になります。丸飲みしている子は意外と多いので、家庭でよく見てあげてください。つかみ食べができるようになったら、薄く切ったりんごなどを与えて、前歯で食べ物をかみ切って咀しゃくが上手にできるように練習したほうがいいと思いますよ。

孤食の家庭は、離乳食をあまり食べない傾向が

【太田文夫先生】ママから「離乳食を食べてくれない」という相談もよく受けるのですが、食べない子は孤食の場合が多いです。ママに話を聞くと、取りあえず子どもだけ離乳食を与えて、大人はあとで食べているようです。

【佐々木先生】それぞれ家庭の事情があるのでしょうが、乳幼児期からママ・パパおのおのの都合に合わせて食べる孤食化が見られますよね。

【島田先生】私の医院は熊本ですが、地方だとおばあちゃん、おじいちゃんと一緒に食べる家庭はまだ多いです。ただ家庭によっては、離乳食の食べさせ方に問題があるようです。

【佐々木先生】家族で一緒に食べる共食は、子どもにとっては楽しみを共有しながら食域を広げたり、食べ方を学ぶ大切な機会となります。でも共食だと、食具を一緒に使うことがあるかもしれません。うれしいことにこの四半世紀で子どものむし歯は著しく減ったのですが、むし歯の原因となるミュータンス菌は唾液(だえき)を介して大人から子どもにうつるので、むし歯ゼロを目指すなら食具も大人と分けたほうが賢明でしょう。


【太田文夫先生】そうした食事環境は、保育園はしっかりしていますよね。椅子に座ってみんなで食事をしますし、テレビを見ながらダラダラ食べることもありません。

――食事環境が整っているのは、保育施設のメリットですよね。保育園で、お友だちの影響を受けて「偏食が減った!」「よくかんで食べるようになった」といった声もママたちからよく聞きます。「仕事はしたいけれど、保育園などに預けていいのか悩んでいる」と言うママやパパは、そうしたメリットに目を向けてみるといいかも知れませんね。

子育てのSOSは、ママ1人で抱え込まないで

先生方も診察や乳幼児健診を通して、今どき育児の大変さを感じています。そのなかで、最も心配されるのがママ1人で子育てや家事を抱え込んで、キャパオーバーになってしまうケースです。

ママがつわりで外に出られず、子どもがくる病になったケースも

――日ごろ、診察に当たっていて、ほかに気になることはありますか?

【太田文夫先生】1歳6カ月健診のとき、子どもの歩き方がおかしかったので、整形外科を紹介したことがあります。後日「どうでしたか?」と聞くと、くる病と診断されたと言うんです。そのママは、下の子を妊娠していてつわりがひどくて、子どもを外で遊ばせることができなかったそうです。室内遊びばかりで、日光に当たらずくる病になったのでしょう。

――くる病って、栄養不足の時代に多かった病気と言うイメージがありますが…。

【太田文夫先生】現代のくる病は栄養不足と言うより、日光浴不足などで起きやすい傾向があります。日光浴をするとビタミンDが生成されるのですが、ビタミンDが不足すると骨がうまく形成されず、足の骨が曲がって極端なO脚になったりします。そのため外遊びができない日は、窓辺で陽に当たるだけでもいいので、日光浴を意識してほしいですね。

チーム育児で、困った場面を乗りきる賢さを身につけよう

【太田まり子看護師】子どもがくる病になったママも、つわりで大変だったと思います。今のママたちは、困ったときに周囲にSOSを出せないと言う方が意外と多いのではないでしょうか。
たとえば実家の近くに住んでいたり、2世帯で同居したりしていても、おばあちゃんに頼れないというママは少なくありません。おばあちゃんも比較的若くて、働いている方もいるので、困ったときに「子守お願いできる?」と気軽に頼めないようです。

――ママ1人で、子育てを乗りきるのは大変な時代だと思います。そのため、『ひよこクラブ』でも、人やサービス、便利グッズなどに頼りながら子育てを行う”チーム育児”を提案しています。

【太田文夫先生】いろいろと相談できる小児科を見つけて、医師やスタッフと信頼関係を築きながら、チーム育児の一員として賢く利用するといいのではないでしょうか。

「困ったとき周囲にSOSを出せない」と言うママたちは本当に多いようです。「自分だけでは無理!」と思ったときは、無理せずに一時保育を利用するなどして第三者の力を借りてみてはいかがでしょうか。第三者とかかわることで、子育ての悩みが解決することもありますよ!(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

■協力/日本外来小児科学会 リーフレット検討会
日本外来小児科学会 リーフレット検討会では、子どもの病気、健康、安全、生活など、子どもを取り巻くすべてのことがらに対してリーフレット制作に取り組んで来ました。この活動の1つとして保護者や子ども自身にぜひ知っておいていただきたいことを記載したコンテンツを「たまひよ」と一緒に作成していきます。
日本外来小児科学会は1991年に設立された学術団体です。

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