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子どもが一日中ゲーム……。専門家に聞くゲームのメリット・デメリット

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家族は自宅でビデオ ゲームをプレイ
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学校が休校となり、一日中子どもがゲームして…そんな声が多く聞かれます。2020年1月上旬には、香川県議会で18歳未満の子どものゲーム・ネット利用を規制する条例の素案が提出されたことが話題となりましたが、最近はスマホやタブレットの普及が進んでいることもあり、ゲームに触れる機会のある子どもたちが増えています。
一方、ゲームには中毒性があるため、子どもとゲームの上手なつき合い方を模索しているママやパパも多いのではないでしょうか。
そこで、3児のママである、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科専任准教授・五十嵐悠紀先生に「ゲームとのつき合い方」について聞きました。

ゲームは子どもにどんな影響を与えるの?

「子どものゲーム=悪いこと」と捉えているママやパパもいるかもしれませんが、実は悪いことだけではなくいい面もあります。
大事なのは、メリットとデメリットを理解したうえで、“家庭ごとの使い方を考える”ということです。
まずは、子どもがゲームを使う際のメリットとデメリットを見ていきましょう。

<ゲームによるメリット>
子どもがゲームをするメリットはいろいろあります。たとえば、立体把握能力の向上、集中力がつく、仮想体験できる……。そんなメリットの一つに、“子どもがどんなことに興味があるのか”が、わかるということがあります。
ゲームのストーリーに興味がある子もいれば、キャラクターデザインに興味がある子。ゲームをプレイしたことがきっかけで自作のゲームが作りたくてプログラミングに挑戦したりする子もいるかもしれません。ただ遊んでいるだけに見えたゲームもちょっとしたきっかけで子どもの興味が発展し、新たな学びにつながることもあります。
また、ゲームソフト自体に創造性をはぐくむもの、試行錯誤しながら進めていくものなども増えています。そういった面で、成長過程において悪いことばかりではないでしょう。
大人になって、“ゲーム開発に携わりたい”と思ったときには小さいころからの経験が強みとなる部分もあります。そういった経験の機会を一概に奪うのも考えものです。

<ゲームによるデメリット>
子どもがゲームをするデメリットとしては、多くのママやパパが思い浮かべているであろう、“ゲームに没頭しすぎてやらなきゃいけないことができない”、“学習の時間がとれず成績が下がる”などがあります。
また、ブルーライトによる視力の悪化や姿勢が悪くなる、などの身体に起こる影響も考える必要があります。

ゲームとうまくつき合うためにママやパパができることは?

ゲームのメリットとデメリットを理解したところで、子どもにゲームを与える際にママやパパはどのようなことに気をつければいいのかについて考えていきましょう。

ゲームをするときは親の見えるところで堂々と!

子どもにゲームをさせるとき、ママやパパがいちばんやってはいけないことが“ゲーム機器を与えっぱなしにする”ということです。
わが家では、まだ子どもに一人用のポータブルゲームは持たせてはいません。一人用の小さな画面をずっとのぞき込んでゲームをするのは、まわりが見えなくなってより没頭しやすくなるので、リビングにあるディスプレイにつないで複数人でできるゲームを親やきょうだいと一緒にプレイさせています。
そうすることで、親の目も届きやすく、「今どんなゲームをしているか」、「どのくらいの時間プレイしているか」を把握できますし、子どもがプレイしているのをほかの家族が「頑張れ~!」と応援したり、コミュニケーションの一つにもなっています。

プレイ時間は子どもと話し合って決めて

多くのご家庭では1日のプレイ時間を決めているかと思いますが、ここでポイントとなるのが、“子どもと話し合ってお互いが納得して決めた時間設定になっているか”ということです。
ママやパパが一方的に「1日30分までね!」と決めてはいませんか?
ゲームはソフトによって、適切なプレイ時間があります。あまりに短い時間設定では「ちょうど今から盛り上がるところだったのに…!」と子どももストレスになり、「もっとやりたかった!」という気持ちが強く残ってしまいます。
毎回「ちょっと延長」を繰り返していると延長してもらって当たり前、になってしまうのもよくないですね。
ゲームを子どもに与える際にはぜひ、子どもと一緒にゲームをプレイしてみてください。ゲーム進行や1回あたりの所要時間を把握したうえで子どもと話し合い、子どもの年齢、家庭ごとのタイムスケジュールなどを加味して、お互いが納得できるプレイ時間を決めると子どももスムーズに時間を守れます。
私の息子は、コースを作成することのできるゲームソフトで遊ぶときに、決められた30分の時間で効率よくコースを作るために、事前に紙にコースの設計図を書いてからゲーム上で組み立てるという手段をとっていました。プレイできる時間が決まっていると、子どもなりに考えて行動するものです。ゲームの中でコースを作りながら試行錯誤のシミュレーションができるのがウリのソフトだったので、こういったデジタルとアナログを結びつける遊び方は私から見ると斬新でした。
また、プレイする時間帯はゲームのディズプレイから受けるブルーライトによる睡眠への影響を考えて、就寝時間の2時間前までにゲームを終えられるようにするのがベター。
子どものゲームに関する指針などを発表している自治体もありますので、そういったものを参考にしながら話し合うのもいいですね。
時間のカウントには100円ショップでも購入できるキッチンタイマーもおすすめ。家族みんなが見えるところに置いておけば、子どもも自ら「時間を守らなきゃ」という気持ちになります。(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)

五十嵐先生によると、子どもがゲームをしている最中の親の声かけによって、アナログの世界での学びにつながったり、遊びの幅が広がったりすることもあるんだそうです。
デジタル機器を使いこなす力も必要になってくるこれからの時代。デメリットがあるものをすべて排除していくのではなく、ママやパパが環境を整えたり、子どもとしっかり話し合ったりしながら、上手につき合っていくことが大切なのかもしれません。


■監修/五十嵐悠紀先生
(明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科専任准教授)
1982年生まれ。お茶の水女子大学理学部情報科学科卒業、東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。著書に「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新社)や「スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子 (ネット社会の子育て) 」(ジーアス出版)など。

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