ママだってイヤイヤ~! “魔の二歳児”をどう乗り切る?
「お風呂入ろうね」
「イヤ~!!」
「お着替えしようか」
「イヤ~~!!」
2才半頃になるとやってくるのがイヤイヤ期。何をやっても、とりあえず返事は「イヤイヤ~!」。いわゆる“魔の二歳児”と呼ばれるように、ママが対応に手を焼く時期です。
特に、お風呂や着替え、歯磨きなど、しなければならないことは譲れないので、ママもイライラしてバトルもしばしば。
ママだって、できることなら無理にお風呂や歯磨きをさせたくはないのですよ~。
口コミサイト『ウィメンズパーク』の会員に「朝の歯磨き、お子さんはどのタイミングでしてる?」というアンケートを実施したところ、
1位 朝食を食べた後(家を出る前)に磨く 68.7%
2位 朝に歯磨き・うがいをしない 14.5%
3位 朝に歯磨きをしない、うがいだけしている 5.5%
※口コミサイト「ウィメンズパーク」会員3655名回答。2018年2月実施。複数回答。
幼稚園に入る前の2~3歳頃は、バトルになる歯磨きは夜だけというご家庭も多いけれど、入園の頃、自分で歯磨きできるようになると、イヤイヤ期もおさまり朝の歯磨きを習慣にできるようになるようです。
さて、問題はイヤイヤ期。
口コミサイト『ウィメンズパーク』にも、こんなお悩みが寄せられています。
イヤイヤ期?反抗期??とにかくツラい…
「2歳7ヶ月の男の子は、言うことをなにひとつ聞いてはくれません。保育園でも先生の言うことを聞けず、息子1人だけ周りと違うことをします。保育園でも出先でも白い目で見られる日々にもう耐えられません。頑張れば頑張るほどおかしな方向に向かうので、子どもの前で大号泣してしまいました。とにかくツラいです…」
イヤイヤ期、どう乗り越えればいいのでしょう? 口コミサイト『ウィメンズパーク』で、イヤイヤ期を乗り越えたママたちの対処法をリサーチしてみました。
落ち着くまで別室で退避
「タイムアウトが効果的でした。イヤイヤで癇癪が始まったら、 なだめても耳に入らないので、『落ち着いたらママのところに来てね』と、別の部屋に退避。そうすると、本人も自分がなぜだだをこねているのかわからなくなって、ケロッとして私を迎えにきて、その後の行動がスムーズになりました」
イヤの逆パターンが大成功
「イヤイヤの地雷を踏まないように、あえて反対で対応する。たとえば、
外出では、「出かけないよね?」→「イヤ! 出かける」
公園では、「帰らないよね?」→「イヤ! 帰る」
寝起きは、「まだ起きないよね?」→「イヤ! 起きる」
逆パターンの誘いで成功した時は、よっしゃーとガッツポーズでしたね」
最後は二人で笑って気を反らす
「こちらが怒ると、余計に頑なに『イヤ!』になるので、うちは「イヤイヤ~イヤ♪」と自作の歌を作ってひたすら楽しい気分にさせて笑って気分転換。そのまま歌いながら靴を履かせたり、着替えさせたり」
イヤならやらなければいっかな
「とにかくお風呂がイヤ! なんとか風呂場に誘い入れたとしても頭を洗おうものなら発狂なので、もう諦めて毎日は洗ってません。髪の毛しっとりするけど、もう少し大きくなって汚いのが恥ずかしいとか思うようになったら素直に洗わせてくれるかと」
意地にならず、譲れることは譲る
「予告するのもいいらしいですよ。針がここきたら帰るとか。ただし、絶対譲れないことは譲らない。一貫性をもつことが大事。試されてるんですよ、自分の意思が通るか。ダメなことはダメ、譲れることは譲る。そして、ママも意地にならないこと」
ご褒美的な代替え案が効果あり
「代替案を出すと納得しました。たとえば、『歯を磨いたら○○しようね』『お着替えしたら、遠いけどあの公園まで行こう』など、楽しい提案をすると効果あり。でも、『○○してあげるから歯を磨こう』の物で釣る逆パターンはNG。子どもは知恵をつけてイヤイヤするとしてもらえると思うようになるので」
簡単な言葉で短く
「ダメなことをまだ理解できない年齢だけど、言ってもムダだと思わず、ダメなことは言い続けることが大切。特に、ルールやマナー、お友だちとの関わりなどは、癇癪を起しても諦めずに言い続けることで成長と共に分かってきますから。ただ、あれこれ言い聞かせるのではなく、子どもでもわかる簡単な言葉で短くです」
ママが改善してもダメ?開き直って
「うちの子は、出先で絶叫してひっくり返り、担いだり引き摺ったりして帰りました。その間も大暴れ。スーパーでは白い目で見られても、見たきゃ見ろ!くらいの開きお直りです。でも、こちらを見ている視線が必ずしも白い目ばかりではないということに気が付きました。中には『大変ね~、あんな頃あったわ』とか『お母さん頑張って』とかあたたかい目もありました。ママが頑張って改善するものではなく、時期が過ぎれば落ちつくので、ママの方が思い詰めないことで気持ちに余裕が出てきて、子どもへの対応も自然と変わってきますよ」
“子どもの気持ちを受け止めてあげること”
「やりたいんだね、そうだよね」
“子どもの気持ちを言葉で代弁してあげること”
「あれがいいのね、欲しかったんだね。かわいいもんね」
そして、自分でやりたがるなら、とりあえず満足するまでやらせてみることが大事なのかもしれません。
先輩ママが言うように、時期が過ぎれば落ち着く場合もあるので、思い詰めず、成長のひとつと割り切って見守るスタンスを意識していくとイライラも少し和らいで気持ちに余裕が出てくるのではないでしょうか?
(文・井上裕紀子)
※文中のコメントは、『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。