鬼への恐怖から、空前の鬼ブーム到来!【夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#49】
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第49回です。
【第49回】鬼への恐怖から、空前の鬼ブーム到来!
保育園の節分の行事をきっかけに、「鬼」を怖がるようになった息子。
保育園では、鬼のお面に向かって新聞紙を投げたり、上級生のお兄さんお姉さんたちが鬼のお面をかぶってくれて、「鬼は外、福は内」と声掛けをしたりしました。
そこまで恐怖を感じるものではなかったはずなのですが、本能的に怖いと思うものなのか、それからというもの、鬼を怖がるようになりました。
家でも、鬼がどんなふうに怖いのか、よくお話してくれます。
とは言えまだ1歳11ヶ月。
事細かに話してくれるというよりも、ひたすら「にー(鬼)こわい」と、とにかく鬼というのは怖いものなんだよ、と私や旦那に何度も伝えてくれております。
しかし、私たちが「鬼の怖さ」に対してあまり真剣に聞いてくれていないと思ったのか、今度は自分で「にー(鬼)!」と言いながら鬼の真似をして、怖さを伝えてくれるようになりました。
「形態模写って自然とやるようになるものなんだなぁ」と感心していると、人差し指を立て鬼の角を表しているはずの息子の手が顔の下の方にあったため、ただただかわいいポーズをとっているようで微笑ましく思えてきました。
私が思わず笑ってしまうと、「こんなに怖い鬼の真似をしているのにどうして!」という具合いでより一層鬼のモノマネに気合いの入る息子。
声もうなるような低い声を出していて、本気で私たちを怖がらせようとしている様子にますます笑ってしまいました。
そんなある日、旦那が保育園へ息子を送っていくと、帰り際にお部屋の方からうなり声が聞こえたそうです。
振り返って見てみると、教室の中を鬼の真似をしながら練り歩く息子の姿が…。
家と同様、迫真の演技をしているのですが、その様から「恐怖」を感じられることがないため、誰にも怖がられることもなく練り歩く息子…。
ますます演技に拍車がかかっていっていました。
息子の「鬼ブーム」は、しばらく続きそうです…。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。