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自治体で多胎育児の家事・育児支援がスタート【専門家に聞く】

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Antonio_Diaz/gettyimages

双子、三つ子など(以下、多胎・多胎児)の子育ては、ママ1人では乗りきれないもの。頑張り過ぎると、心身ともにダメージを受けてしまうことも。多胎育児を乗りきるコツについて、双子のママであり、日本多胎支援協会代表理事を務める、十文字学園女子大学教授 布施晴美先生に聞きました。

産後間もない多胎児のママは、産後うつにとくに注意を! 

多胎育児は想像以上に大変です。ママたちからは、次のような声も。

●もうすぐ1カ月になる双子です。困っているのは、大泣きしてミルクを欲しがること。産院から言われた量では、全然たりない様子です。さ湯は飲ませても、嫌がって吐き出します。母乳は吸ってくれません。昼は上の子、夜は下の子が泣くので、ホントに参っています。

●6カ月の双子ですが、二人とも2カ月から寝ぐずりが始まり、抱っこしていないと寝てくれません。「やっと寝てくれた~」と思って、そっと布団に寝かせると起きてギャン泣き! しかも最近、人見知り&場所見知りが始まったので、実家に帰ってもずっと私が抱っこ。どうしたらいいのかわからず、途方に暮れてしまいます。

多胎児のママたちが、まず子育ての大変さに直面するのが、産後間もない時期です。
産後1カ月以降に見られる産後うつは、10人に1人のママがなるといわれていて、主に次のようなことが積み重なって発症します。
1.睡眠不足
2.疲労
3.孤独を感じる(話す相手や協力者、理解者がいないなど)
4自分の時間がとれない
5.子育てや発育・発達に不安を感じる
6.泣きやまず精神的に追い込まれる
7.育児がうまくいかない・ストレスを感じる
8.育児に対して、常に緊張感を持っている
9.経済的負担・不安を感じる

ママたちの体験談でもあるように、実は1~9の項目は、ほとんどの多胎児のママが該当します。だからこそ多胎児のママは、心身のバランスを保つためにも無理は禁物なのです。周囲がどれほど手を差し伸べられるか、第三者の力が必要となります。

2020年度から、自治体で多胎育児の家事・育児支援がスタート

厚生労働省は2020年度から、双子など多胎児がいる家庭を対象にした支援事業を始めます。具体的な支援の内容は、自治体によって異なりますが、多胎児の育児経験者家族との交流会や相談支援事業を実施する「多胎ピアサポート事業」や多胎妊婦や多胎家庭のもとで家事や育児をサポートするホームヘルパー派遣、乳幼児健診などに同行する外出時のサポーター派遣など「サポーター派遣事業」が予算化されました。ほかに自治体独自の支援として、健診会場でのサポートやタクシー利用料の補助などがあります。詳細は、役所の窓口で確認してください。

またパパやばあば、じいじなど家族のサポートが受けられない場合は、民間やボランティアなどの子育て支援を利用するのも一案です。
ママ1人で子どもたちを見ているのが大変なときは、子育て支援センターなどを利用するのもいいでしょう。スタッフがいるからママの負担も軽減できますし、ママたちとおしゃべりしたりすることでいい気晴らしになります。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

布施先生によると、多胎児のママは外出するのも大変なので家にこもってしまう傾向があるそう。しかし家にずっといると孤立感を深めたり、子どもの泣き声にイライラしたりするなど悪循環を招くこともあります。時には虐待につながるケースもあります。そうした悪循環を招かないためにも、積極的に取り入れてほしいのが第三者の力を巻き込んだ“チーム育児”です。ママ側からのSOSを待たずとも周囲から働きかけられる、そんな社会を目指しまずは一歩を踏み出してみませんか。

*文中のコメントは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。

■監修/布施晴美先生
(十文字学園女子大学人間生活学部 人間発達心理学科 教授、一般社団法人日本多胎支援協会代表理事)

聖路加国際病院小児病棟看護師、埼玉県立大学短期大学部看護学科講師などを経て現職。専門は乳幼児の育児支援、多胎児家庭への支援。一卵性双生児のママでもあります。

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