数年後に着られそうな「お下がり服」の保管法をプロに聞く
小さくなった子ども服。まだまだキレイだし思い出がいっぱいで捨てるにはしのびない…けれど、そんな服でタンスが満杯で収納が使いづらくなっていたら残念ですよね。今回は、小さくなった子ども服の処分方法やお下がり服の活用方法について、住空間収納プランナー マスターの渡部しのぶさん聞きました。
渡部(わたべ)しのぶ
住空間収納プランナー マスター
合同会社KUUKI 代表
2人の子どもを持つ共働き主婦として片づけと模様替えで快適に暮らす一方、仕事の忙しさと暮らしの変化と共に、モノが増え共有スペースが片づかないことによるストレスも多く経験。同じような悩みを持つ女性の立場から、2009年「渡部屋スタイル」を設立、2013年「合同会社KUUKI」へ変更。整理収納にとどまらず 得意とする模様替え・インテリアを通じ 美しい暮らし方をご提案。スタッフと共に900件以上のお客様宅へ直接伺う収納サポートは好評を得ている。その他 新築・リフォームの収納設計 店舗・オフィスプランニング 収納セミナー
子ども用の衣類タンスがパンパンになっていませんか?
子どもの衣類タンスがいつもパンパンで、必要な服が探せない…結局、ソファーやタンスの上に畳んであるいつもの服を着まわしていたり。そんな経験はありませんか?このような状態の収納では、頑張って片づけてもまた散らかってしまいますね。
こんな収納には、実はもう小さくなって着られない子ども服や、人からもらって使っていないお下がりの服が身を潜めていることが多いのです。
季節が変わって着なくなった子供服。大人ならまた来年着ることもできますが、子どもが今シーズン着た服を、来年の今頃もまた着ることができるでしょうか。衣替えのときには、来年も着られる子ども服だけを収納に残すことが鉄則です。
お下がり衣類の保管法
人からもらったお下がりの衣類はどのように保管していますか?
小さい子ども類は小さな袋にいれてしまう方が多いのですが、あちこちに分けてしまい込んでしまうと、いざ開けてみたときにはすでにサイズアウトしていたり、もらったことすら忘れてしまったりすることもあります。かといって、出番がくるまで引き出しに入れておくのもスペースがもったいないですね。
もらったお下がり服は、必要なときにすぐに取り出せる方法で収納しておきましょう。おさがり衣類の保管方法を詳しくご紹介します。
①同じ衣類を上から重ねる
同じ種類のアイテム、同じサイズの衣類を、上から順に重ねていきます。
②ざっくりとまるめる
重ねた衣類をざっくりとたたみ、、小さくなるようにまるめます。
③内容を記載して収納する
マスキングテープなどに季節・アイテム・サイズを記載して、衣類にそのまま貼りつけます。まとめて収納ケースなどにしまって完成です!衣装ケースにも「夏服 新生児~80㎝」などの記載を忘れずに。
小さくなった服の処分・活用法
子供はからだの成長が早く、たとえお気に入りでも着られる時期が限られます。小さくなった服やおさがりの子ども服は、本当に必要とする人へ渡ることで、新たな持ち主のもとで活躍できます。
もう着られなくなった小さな服、お下がりでもらったけれど好みに合わなかった服は、きれいなうちにリサイクルに出しましょう。
リサイクルは季節を考慮して持ち込む
子ども服は、新品を揃えても長くは着られないもの。そのためリサイクルの需要と供給は非常に多いのです。状態の良い子ども服は、必要な人には何着あっても喜ばれます。思い出のある子ども服が別の誰かのもとでまた思い出を作るなら、自分にとっても嬉しいことですね。
一方で、リサイクルショップへ子ども服を持って行ったのに買い取ってもらえなかったという経験がある方もいるかもしれません。
リサイクルショップでは、今すぐに着られるオンシーズンの衣類が重宝されます。買い取りを依頼するときには、今の季節、または少し先の季節の子ども服を持ち込むのがコツです。
思い出として飾る
思い出がいっぱい詰まった子ども服を処分したくない、けれどもう子どもは着られない…。そんな服は、思い切って「おもいで」として残してしまいましょう。
その服を着た子どもの写真と一緒に綺麗にラッピングすれば、オブジェとしても活用できます。子ども服が「おもいで』としての新たな役割も果たしてくれますよ。
お下がりを差し上げる前にちょっと待って
「知り合いに小さな子供がいるのできっと喜ばれるかも」「まだ綺麗だからあげたらきっと助かるかも」と、小さくなった子ども服をお下がりとして差し上げることもあると思います。けれど、実際にあげる前にちょっとだけ考えてみましょう。
クローゼットの奥の方に、自分の趣味とは異なるお下がりの服が眠っていませんでしたか?結局処分することになったお下がり服はありませんでしたか?差し上げたお下がり服も、相手のクローゼットの中で眠っているケースも多いようです。「ありがたいから“着ていないけれど、手放せない”」の本音が隠れているかもしれません。
差し上げるときには、相手の迷惑にならないかどうかを確認しましょう。「気に入らなかったら遠慮なく処分していいからね」のひとことを添えると、相手の負担も軽くなりますね。
思い出がたくさん詰まった子ども服。そのまま処分するのはしのびないものです。いただいたお下がり服は無駄にせずに活用するとともに、自分のお下がり服も本当に必要な人に沢山着てもらえるように、上手に処分しましょう。