いよいよ年長、来年は小学校一年生。塾って必用?
年長さんになると「そろそろ塾に行かせようかな?」「1年生になったら塾に通えるように、いろいろ調べてみようか?」と考えているママやパパもいるのではないでしょうか。しかし就学前と就学後では、子どもの生活パターンはガラリと変わります。なかには小学校と塾の両立が難しくなるケースも。先輩ママの体験談を参考に考えてみませんか。
小学生になると1年生でも5時間授業!宿題も多い傾向が
小学生になると国語や算数などの教科の授業がスタートします。1年生でも45分×5時間授業という日がほとんどです。
また近年、宿題の量も増えている傾向があり、ベネッセ教育総合研究所の調査(※)では、
“小学生の平日の平均宿題時間”は、
2006年は、36.4分 でしたが
2015年は、49.8分 という結果に。
※ベネッセ教育総合研究所「第5回学習基本調査」報告書 2015より。 全国 3 地域[大都市(東京 23 区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方)]の 公立小学 5 年生対象。
この調査は5年生を対象にしていますが、1年生の子をもつママたちからも、次のような声が聞かれます。
●学校の宿題が多くて困っています。宿題は毎日、①音読3回、②計算カード(足し算、引き算)、③読書(音読とは別)、④計算プリント表裏、⑤漢字練習1ページ、⑥自由勉強が1セット。終わるまで1時間以上かかります。週末は、これに日記が加わります。間違えていないかなど、親が見てあげないといけないので、私まで疲れてしまいます。
●毎日、3時半くらいに小学校から帰宅し、少し遊んでから宿題をするのですが、宿題が多くて! ①ひらがなプリント2枚(1枚は学校でやってきた直し)、②ひらがなプリントにある絵の色塗り、③音読2ページ×30回、④読書1冊(毎日、違う本)です。うちの子は、途中で集中力が切れてしまうため、すべて終わるのに2時間近くかかって、毎日ヘトヘトです。
このように1年生でも宿題が多く、子ども自身も忙しいし、それを見なくてはないママの時間も大変で、小学校生活にとまどうママは多いようです。
年長さんになって塾を考える場合は、小学校生活との両立を視野に入れて!
ママやパパのなかには、年長さんになると塾に通わせることを考える場合もあるようですが、前述のとおり、小学校は1年生でもかなり忙しいです。
1年生で子どもを塾に通わせているママたちからは、次のような声も…。
●週2回、塾に通わせ始めたのですが、2学期から急に学校の宿題が増えて、塾の宿題が終わりません。最近では、塾の宿題を泣きながらするように…。まだ1年生なのに、精神的に追い込まれていて可哀想なので「塾は辞めようかな!?」と考えています。
●週2回塾に通うほか、週1回スイミングとピアノを習っています。下校後は、学校の宿題を終わらせて、翌日の時間割を揃えたら、塾や習い事にダッシュ! 毎日「早く学校の宿題終わらせなさい!」「時間割、早く揃えなさい!」と急かしている私自身にも自己嫌悪。週末は、塾の宿題とピアノの練習で、午前中はつぶれてしまうし、毎日、ゆっくり過ごせなくて…。1年生から、こんなペースでいいのかな!? と悩んでいます。
ママやパパが学習面を心配するのは最もですが、もし塾に通うことを考えるならば、学校生活と無理なく両立できることがカギ! また“わかるって楽しい!”と思えないと逆効果です。
もし「入学準備で何かさせたい!」「1年生になったら、お勉強をさせたい!」と思う場合は、子どものペースで無理なくできる通信教育を選ぶのも一案ですよ。
小学校の宿題の量は、学校や担任の先生によっても異なるよう。またママやパパが宿題の丸つけをしたり、わからないところを教えたりする必要があることもあり、親の負担も増えます。そのため塾に入るか否かは、入学後、学校生活に慣れてから検討しても遅くないと考えられます。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
*文中のコメントは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。