ママ350人調査 年100万円以上貯めてる人に「早起き習慣」あり!
ちゃんとしたいと思っても、忙しいとつい後回しにしてしまいがちな「お金のあれこれ」。おうち時間が増えたこの機会に、ゆっくり向き合ってみませんか?
たまひよでは、5歳以下の子どもがいるママ349人に、「暮らし」と「お金」に関するアンケート調査を実施。貯まる人が心がけている習慣ややりくりの特徴とは、果たしてどんなものなのか? 調査結果をベースに、1000人以上の貯まる人を取材し続ける大上ミカさんが解説します。
実は、私、たまひよ編集Yもやりくりが大の苦手。家計簿はもちろんつけておらず、自粛生活で、「こんなに食費ってかかるんだ!?」と、びっくりしているザ・初心者です。
先行きが不透明な今だからこそ、暮らしとお金を見直したい気持ちでいっぱい……。貯まる人の暮らしを参考に、安定してやりくりできる家計を一緒に作っていきましょう!「脱・貯まらない習慣」#1
調査概要
2020年3月実施「あなたご自身に関するアンケート」。全国。インターネットリサーチ。対象者は、5歳以下の子どもがいる25〜44歳の既婚女性349人。
調査企画・データ提供:株式会社カクワーズ
2割は、「年100万円以上」貯めていた!
まずは、気になる貯蓄額の調査結果からご紹介。5歳以下の子どもがいる家庭では、果たしてどのくらい貯めているのか!?
「最近1年間で貯蓄できた金額」を尋ねたところ、「100万円以上」と回答したのは全体の20.1%。「100万円未満」は36.1%、「貯蓄はできていない」人は18.1%でした。
最も多かった貯蓄額は「20万円以下」の15.2%。20万円とした場合、月額に換算すると、約1.7万円となる計算です。
ちなみに我が家の昨年の貯蓄額は、「年100万円未満」。不安な日々が続いているからこそ、今あるムダを減らして、月1万円でも備えに回したいですっ!
今回は、対象者をこの貯蓄額で
「年100万円以上」……70人(20.1%)
「年100万円未満」……126人(36.1%)
「わからない・答えたくない」……90人(25.8%)
「貯蓄はできていない」……63人(18.1%)
の4つの層に分け、生活習慣ややりくりの違いをご紹介していきたいと思います!
年100万円以上貯めてる人に、「早起き習慣」あり!
調査結果で、貯まる人と貯まらない人で、明確な違いが出たのが「早起きの習慣」。
年100万円以上貯めた人では、早起きの習慣が「ある」(そう思う+非常にそう思う)と回答した人が57.1%で半数以上。特に、「非常にそう思う」では、27.1%と他の層と比べて一歩抜きん出ています。貯まる人は早起きの習慣があり、またそれを強く意識していることが分かりますね!
一方、貯蓄ができていない人では、早起きの習慣が「全くない」(全くそう思わない)が31.7%と非常に高め。「早起きではない」と断言する人が多く、年100万円以上貯めてる人との差がはっきりと表れています……。
この結果を見て、私はドキッ。何を隠そう、早起きにはあまり自信がないからです……。
でもなぜ、貯まる人は早起きなのでしょうか? 次のパートでは、その理由が明らかに!
早起きすれば、ムダな食費が減る!
貯まる人の暮らしを取材し続けるライターの大上ミカさんによれば、実際に「早起き」は、貯まる人に共通する大きなポイントだとのこと。年齢や収入、住む地域などに関係なく、貯まる人に朝寝坊する人はいないというから驚きです。
「早起きすることで、1日の余裕を生み出せるのが貯まる理由。自分と時間に余裕を持つことが、あらゆるムダを減らし、お金のいいリズムを守ってくれるのです」(大上さん・以下同)。
具体的に、どんなムダが減るのでしょうか?
「早起きすると、朝のうちにより多くの家事を片付けられます。例えば朝食を作るついでに、夕食の下ごしらえができれば、夕方の負担が減。1日動いて疲れても、さっと夕食が出せれば惣菜や外食に頼らずにすみ、自炊がラクに続く生活に」。
たしかに、夕食の下ごしらえができていれば、夕方はかなりラク。特に、赤ちゃんは夕方ぐずることが多いので、夕方少しでも手が空けば、精神的な負担も減らせそうです。そして、その下ごしらえは、朝ゆとりがないとできないんですよねぇ……。
「貯まる人は、朝のうちにその日の予定を確認して段取りを組んでいくのも特徴。夕食の献立を確認して必要な食材もチェックすることで、買い物もムダなくでき、在庫の使い切りも進みます。結果、食材のロスも減り、食費が低く安定するのです」。
それなら細かいやりくりをしなくてもいいから、私でもマネできそう! さっそくやってみたい!
外で使う余計な出費が減る
早起きは、食費だけでなくこんな出費をへらす効果も。
「早く起きると、朝ゆっくり支度できます。1日の予定を考えて用意すれば、ハンカチや傘、ペンや子どもの飲み物などの忘れ物がなくなり、外で買わずにすみます。こうした出費がなくなるだけでも、ムダの削減に効果が」。
耳が痛い! 朝、寝坊すると駅まで走ることになり、夏は大汗。が、持ち物もよく確認せず出てしまうものだから、ハンカチをたいてい忘れているんですよね。結果、何度コンビニで散財したことか……。さらに、本当に遅刻しそうになったらタクシーに頼ることになり、さらにムダな出費になる可能性も。こう考えてみると、たしかに、早起きすれば防げるムダばかりです。
「予定を考えて段取りする習慣が身につけば、お金の使い方も計画的に。先々で使うお金を予測することで、より安く手に入れる方法を探したり、堅実な貯蓄プランを立てたりと、やりくり力がぐっと上がります」。
日中のゆとりが、貯蓄の差に
大上さんによれば、気持ちのゆとりは、お金に向き合う余裕に直結するとのこと。
「早起きの最大のメリットは、時間にゆとりが生まれること。時間がなくて焦ったり、イライラしたりするとストレスになり、家計簿も続きません。ゆとりを持って1日を回すことで、買い物も”本当に必要かどうか”を落ち着いて考えることができ、めぐりめぐって余計な出費がでない暮らしを作っていけるのです」。
言われてみれば、焦ってイライラすると考えるのが面倒になり、「もう、これでいいや!」と、やっつけでお金を使ってしまうこともしばしば。家計簿も、余裕がなければ、だんだんページを開くのが面倒になります。
早起きは一見、お金と関係なさそうですが、いろんな意味で「貯まる暮らし」を作るポイントになっているんだな〜と納得!
そもそも早起きすると、それだけで気持ちいいし、朝の光の中でテキパキ動けば、「よし、今日も頑張ろう!」と気持ちよく一日のスタートをきれるもの。世の中が落ち着かない今は、前向きな気持ちが整うだけで、嬉しい気がします。
私もまずは、さっそく明日から30分早く起き、夕食の下ごしらえをする習慣を持とう!家計簿はそれからだ!?
今回実施したアンケート結果には、ほかにもユニークな結果がいっぱい!次回をお楽しみに!
監修/大上ミカ 文/たまひよONLINE
大上ミカ
Profile
ライター・ファイナンシャルプランナー。女性誌を中心に全国の貯まる人を1000人以上取材。その暮らしややりくりの共通点を数多く見出す。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)など。