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【専門家監修】台風などの「自宅避難」に役立つ、食べながら備える「ローリングストック」とは

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災害時の緊急食糧
zepp1969/gettyimages

近年は地震だけではなく、大雨による河川の氾濫などの自然災害も増えてきました。いざというときには身を守ることが最優先ですが、日頃から「もしも」に備えておきたいもの。今回は非常食を上手に管理するコツについて、収納コンサルタントの有賀照枝さんに聞きました。

どのくらいの量を備えればいい?

今回は自宅避難するケースで考えてみましょう。住んでいるところが一軒家なのか、マンションなのか、避難所にすぐに足を運べるのかどうかでも変わってきますが、例えば高層マンションなどの高層階に住んでいるとエレベーターが動かなくなってしまい、容易に避難所や店舗に行って食料や水を確保することが難しいことも。特に小さい子どもがいる場合には移動が難しくなることも想定しておいたほうがいいでしょう。また物流が止まり長期にわたって商品が店頭に並ばないことも考えられます。

農林水産省では、ライフラインや物流の停止を想定し、最低3日分、できれば7日分の食料を家庭で備えていくように推奨しています。最低でも1日3食×3日分×家族の人数分の食品は備えるようにしましょう。
水(飲料水と調理用水)は1人あたり1日3リットル必要とされています。夫婦と子どもの3人家族の場合、3日分で27リットル、7日分では63リットル、2リットルのペットボトル約32本分の備えが必要です。赤ちゃんのミルク用の水はお茶などでは代用できないので、飲料水はしっかり確保しておきたいところです。

バラエティに富んだ非常食

ツナ缶やサバ缶などの缶詰といえば普段でも非常時でもママたちの心強い味方かと思いますが、最近では「これが本当に非常食なの?」と思うほどよくできた美味しい非常食がたくさん販売されています。
例えばアルファ米は火を使わずにそのまま食べられる代表的な非常食のひとつです。お米を炊き上げたあとに急速に乾燥させてお米の中に含まれるデンプンを変化させ、お湯や水を入れるだけでおいしいご飯になるように作られたものです。チキンライスや五目ご飯などバリエーションも豊富なので、飽きがこないように一通りそろえておくものいいですね。

また非常食といえば乾パンが定番ですが、普段食べ慣れているソフトな食感のパンも缶詰パンとして販売されています。他にもカレーや牛丼、ハンバーグといったおかず、スープ、ようかんなどのおやつなども非常食用として長期保存ができるタイプが販売されているので、選ぶのも楽しいですよ。また、非常事態が長引くことも考えられるので、健康面では野菜ジュースや栄養補助食品なども非常食として備えておくとより安心です。

日常の食料を非常食として組み込むという考え方を

3~7日分の非常食を普段の食料とは別にストックするには、かなりの収納スペースが必要です。また消費期限の管理の手間などもかかりますね。そこで、普段よく食べている食品や日用品を少し多めに備える「日常備蓄(ローリングストック)」という方法を取り入れましょう。

実践の仕方はとても簡単です。普段の食料を少し多めに買って、消費期限が近いものから順に食べ、食べた分を買ってきて補充する、それだけです。この方法ならいつもの食品が常に家に備蓄されている状態になります。今日からでもすぐにできそうですね。
食べ慣れない非常食は、特に小さな子どもは受け付けない可能性もありますし、避難生活が長期化するほど飽きやすくなります。食べ慣れた食事を備蓄できるローリングスストックの考え方は、この点でもとても理にかなっています。アメやチョコレートなど比較的長期保存が可能なお菓子類も日常備蓄として考えておくと、心のゆとりもできそうですね。
ただし、くれぐれも消費できないほど買い込みをしすぎないように気をつけましょう。

またミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合には、スティックタイプの粉ミルクを多めに常備しておくと、計量の手間も省けるので重宝します。非常食としてだけでなく普段の外出時にも便利ですね。加えて最近は、使い捨て哺乳瓶がセットになった液体ミルクも選択肢に入りそうです。
ベビーフードもフリーズドライやパウチなどいろいろな種類があるので、普段から多めに買ってローリングストックに加えておきましょう。
特にアレルギーがある子どもの場合は、避難所でアレルギー対応の食品が手に入るとは限らず、また提供される食事にアレルギー表示があるとは限らないので、普段の生活の中に上手に取り入れつつしっかりと備えることが大切です。

普段の暮らしがいざという時の備えにもなっていると、いざという時に慌てずにすみますね。わが家も数年前からお米は無洗米に変えたりして、避難生活でも生活スタイルを大きく変えずに済む方法を家族で話し合い、実践しています。皆さんも、いつも食べている食品で非常食になりそうなものはどれか、あらためて見直してみてはいかがでしょうか。

監修/有賀照枝 さん

初回公開日 2020/8/12

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