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吉田明世 第2子妊娠も突然の出血…。喜びのあと、すぐに訪れた不安との戦い

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先日第2子の妊娠を発表したフリーアナの吉田明世さん。コロナ禍での妊娠は、1人目のときとは違うことばかりで戸惑うこと多い様子です。
吉田明世さんの育児エッセイ第11回は「吉田明世 コロナ禍での第2子妊娠は不安との戦い」です。

第2子妊娠判明。喜びのあと、すぐに訪れた不安な気持ち

第2子の妊娠がわかったのは、新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界中が不安と恐怖に包まれるコロナ禍の真っ只中。

いずれは第2子も、と考えていたわが家にとって、家族が増えることへの喜びはとても大きいものでした。

しかし、喜びも束の間、すぐに頭に浮かんだのは「もしも私が新型コロナに感染してしまったら? おなかの赤ちゃんへの影響は?」という不安な気持ちでした。

慣れない外出自粛や感染への恐怖、大好きな家族や友人と会えないストレスに加え、長女の妊娠時にはあまりなかったつわりも今回は激しく、さらに長女のイヤイヤ期が重なってしまったということもあり、情緒不安定な毎日を送ることに…。

突然の出血に頭の中は真っ白!

この連載でも何度か書かせていただきましたが、慣れない長女のイヤイヤ攻撃に、どうしても自分の感情を抑えられず、必要以上にきつくしかってしまったことも。そんな自分が本当に情けなくて、こんなダメなママなのに、2人の子どもを、ちゃんと育てられるのだろうか。2人に平等の愛を与えられるのだろうか。と、明るいはずの未来を前向きに捉えることすらできず、母としても自信がなくなる一方でした。

そんな矢先のこと。ある日取材の仕事を終えてトイレに行くと、驚きの光景が…。着用していた下着が、真っ赤に染まっていたのです。まだ、妊娠初期でしたし、長女の時には一度もなかった大量の出血を目の当たりにして、頭の中は真っ白。あわてて病院に連絡したところ、とにかく安静にして、なるべく動かないようにとの指示を受けました。

しかし、当時一人で担当していたラジオの生放送の仕事まで、すでに1時間を切っており、こんな直前のタイミングで代役を立てることも難しく、自宅で安静にすることができない状況だったのです。本当にありがたいことに、スタッフさんに事情を説明すると、すぐに対応してくれて、その日は自宅のソファーから横になりながらリモートによる生放送でなんとか事なきを得ました。

その後しばらく続いた不正出血がようやく止まったと思いきや、今度は急な検査が必要となり、またまた1週間の安静が必要になったり、夫が体調を崩し、1週間以上の入院を余儀なくされたりと、妊娠がわかってからこれまで、小さなものから大きなものまで、なにかとハプニング続きで、なんだか常に何かの不安と闘う毎日となってしまったのです。

第2子ともなると、妊娠生活は一度経験しているし余裕しゃくしゃくだろうなぁ、なんて思っていたら大間違い。改めて、同じ母体であっても、それぞれの赤ちゃんで妊娠生活は大きく違いますし、(そもそも自分の環境も変化していますし)また、改めて命の誕生は当たり前ではなく、奇跡の連続であるということを実感しました。

コロナ禍で、長女のときとはいろいろなことが異なり、戸惑うことも

産院によると思いますが、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、妊婦健診は本人のみ、立ち会い出産も、入院中の面会も禁止というところが少なくないようです。いろいろなことが長女の妊娠・出産のときとは大きく異なることを感じました。

同じように今年出産した方、これからする予定の方、とくに初産婦さんの不安を想像すると、同じ妊婦として胸が締めつけられる思いです。

それでも、世界がこんな状況の中、私たちのおなかの中で新たな生命を宿し、日々成長してくれているという事実は、まさしく奇跡。すべての妊婦さん、そしてお母さんが、1日も早く安心して子育てができる日々が戻ってきますように。そう願うばかりです。

不安な気持ちは拭えませんが、前向きに考えたいと思います

そんなこんなで、マタニティライフも残すところあと数日。産後のホルモン崩壊で夫や母、そして娘にキツく当たってしまったらどうしようという不安はぬぐえませんが、まずは元気な赤ちゃんを産めるように、私自身も前を向いて過ごしていきたいと思います。

最後に、育児に自信がなくなったときや、第2子を考え始めたときにおすすめの絵本を2冊紹介しますね。

『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)

作:アリスン・マギー 絵:ピーター・レイノルズ 訳:なかがわ ちひろ
この絵本の中に登場するいとおしい母と娘の姿は、きっとあなたにとって大切なあの人の姿と重なるはず。いっぱいいっぱいな毎日でも、娘をギュッと抱きしめたくなる。または、自分の母にありがとうと伝えたくなる一冊です。

『ちょっとだけ』(福音館書店)

作:瀧村有子 絵:鈴木永子 
おうちに赤ちゃんがやってきて、お姉さんになった、なっちゃん。赤ちゃんのお世話をするママを見て、いつもちょっとだけ我慢する姿に、「赤ちゃんを迎えても、上の子にしっかりと愛情を示してあげたい」と思わせてくれる絵本。2人目のママにおすすめです。

文/吉田明世 構成/ひよこクラブ編集部

第2子の妊娠で、一度経験していることとはいえ、1人目のときとはさまざまなことが異なり、不安定になる気持ちを教えてくれた吉田明世さん。改めてコロナ禍での妊娠・出産がいつも以上にママたちを不安にさせていることを感じました。

吉田明世(よしだあきよ) 
Profile 
1988年生まれ。2018年5月に女の子を出産。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。現在は『THE TRAD』(TOKYO FM毎週月曜~木曜15時~)、Amazonプライムビデオ『プロ野球そこそこ昔ばなし』にレギュラー出演中。

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