【妊娠8ヶ月】ママの体と赤ちゃんの変化は?この時期にやることは?
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妊娠後期と呼ばれる妊娠8ヶ月(28週~31週)、ママのおなかはますます大きく重くなります。お産に向けて心の準備をし、赤ちゃんにたくさん話しかけましょう。今回は妊娠8ヶ月の赤ちゃんとママの体の変化について、産婦人科医の小川隆吉先生に解説していただきました。
※ママの体の変化、赤ちゃんの様子には個人差があります。
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おなかが張りやすくなります
妊娠後期に入ると、生理的におなかが張りやすくなり、張る回数も増えてきます。
足元が見えにくくなります
おなかがせり出して、足元が見えにくくなったり、背中の痛みや腰痛が起こりやすくなります。乳輪部分の色素沈着が進み、黒ずんできます。
おりものの量が増えます
ホルモンの変化で、妊娠後期もおりものの量が増えます。量が増えただけなら問題ありませんが、かゆみが出たり、色やにおいがいつもと違う場合は受診を。
手足がむくみやすくなることも
下半身の静脈を子宮が圧迫するため、手足がむくんだり、静脈瘤ができやすくなります。
この時期やっておきたいこと
妊娠8ヶ月になったら、以下のことをやっておきましょう。
☑里帰り出産の人は健診のために一度帰省を
☑育児グッズの買い物スタート
☑地域の助成、手当金などを確認
☑赤ちゃんスペースの準備
☑入院中や里帰り中の留守宅のための準備を(家事のメモなど)
体調は、ココをチェック!
毎日の生活では、以下のポイントをチェックしてみましょう。
☑出血していない?
☑下腹部の痛み、張りはない?
☑貧血ぎみじゃない?
☑手足のむくみはない?
☑胎動は毎日感じる?
☑体重は増えすぎていない?
妊娠28週~31週:このころの赤ちゃんの変化は?
妊娠8ヶ月の赤ちゃんは、誕生後に備えて肺呼吸の練習を開始します。さらに、以下のように変化します。
・心臓や肺、腎臓などの内臓器官や脳などの中枢神経の機能が充実してきます。
・聴覚がほぼ完成します。
・骨髄の働きもほぼ完全になります。
・誕生に備えて、横隔膜を上下させ呼吸に似た動き(呼吸様運動)をし始めます。
・体が大きくなるため、多くの赤ちゃんは広い骨盤の中に、大きな頭かおしりを入れて、縦の向きになります。
・胎盤も赤ちゃんと一緒に成長しています。
・頭殿長(頭からおしりまでの長さ)が妊娠31週末で約43㎝。体重約1800gになります。
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妊娠8ヶ月は、おなかが張りやすくなる時期なので、おなかが張ったらまずは横になって様子を見ましょう。
里帰り出産の人は健診の為に一度帰省し、入院や里帰りの準備を。地域の助成や手当金についても調べておきましょう。赤ちゃんが過ごすスペースの準備も始めておくといいですね。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
1975年日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
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