年中さんは「なんで?」と自分で考えながら行動することが大切
![ノートに鉛筆を持つ女の子](https://img.benesse-cms.jp/tamahiyo/item/image/normal/cbdb7fee-cc6f-45bb-9754-e275367a2bc0.jpg?w=699&h=467&resize_type=cover&resize_mode=force)
年中さんになると、できることに個人差が出始め、自分の子がまわりの子よりできないとあせってしまうことってありませんか。しかし、ママやパパが先生役になって教えるのは考えものです。年中さんに合った、家庭での教え方について考えてみませんか。
「そばで教えているとイライラ!」年中さんママがぶつかる、家庭で教える悩み
年中さんになると、家庭で「ひらがな」「数」などを教えるケースも出てくるでしょう。しかし4歳の子をもつママからは、次のような声も聞かれます。
●まわりのお友だちは、ほとんどの子がひらがなの読み書きができます。でも息子は、読み書きができません。そのためワークを買って練習させていますが、何度教えてもすぐに忘れます。なかなか覚えられない息子を見ていると、イライラして、ついしかってしまいます。
●娘は数をしっかり数えられません。ワークで間違い探しや迷路をさせても、上手にできなくて…。そばで見ていると、できないことばかり目につき落ち込みます。
ママたちの体験談のようなケースは、実はよくあることです。ママやパパが、 つきっきりで見て「間違えているよ!」と指摘すると、親子ともにストレスを感じ、逆効果になることも。そこで見直してほしいのが学びの環境です。
ひとりでどんどん取り組みたい年中さんには、音声ガイドつきの教材や、ゲーム感覚で楽しめ自動で丸つけをしてくれる教材などをつかうと、やる気を損なわず、「自分でできた!」の自信を持って取り組めるようになります。
「ひらがな」「数」だけに偏るのはNG。年中さんで伸ばしたい7つの力とは!?
年中さんになると「ひらがな」「数」に重点をおいて教えるママやパパもいますが、就学を意識した場合「ひらがな」「数」だけでは不十分です。次の7つの力をバランスよく伸ばすことが大切だと考えられています。年中さんの1年間で身につけたい学びの目安も紹介します。
1.ひらがな
身につけたいこと/ひらがな46文字の書き、カタカナ46文字の読み、お手紙などで言葉を作って相手に気持ちを伝える、「が」などの濁音、つまる音の促音などの理解
2.数・図形
身につけたいこと/まとまりの数を表す集合数、足し算につながる数の合成、引き算につながる数の分解など
3.好奇心
身につけたいこと/自然や生き物への興味・理解、不思議に気づいて探求する力、類似点・相違点を発見する力など
4.時計
身につけたいこと/時間の流れの理解、〇時の読み、時間を意識して行動するなど
5.考える力
身につけたいこと/予測して確かめる力、規則性に気づく力、仲間分けする力、プログラミング的思考力など
6.社会性
身につけたいこと/思いやりをもって行動する力、言葉でやりとりする力、ルール・マナーを理解する力など
7.英語
身につけたいこと/英語の発音を聞き分ける力、英語を楽しむ心、身近なフレーズを英語で言える力など
なかには「家庭で教えるとき、好奇心や考える力って必要なの?」と思ったママやパパもいるのではないでしょうか。しかし幼稚園や保育園などでは「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を掲げており、その中に好奇心につながる「自然とのかかわり・生命尊重」、考える力につながる「思考力の芽生え」が含まれています。こうした力は、就学後の学習に不可欠です。好奇心や考える力を伸ばせる年中さん向けの教材もあるので、気になるママやパパはチェックしてみてください。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です