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吉田明世 2人同時の寝かしつけに苦戦。疲労困憊の末にたどり着いた吉田家流のネントレとは

更新

2020年12月に第2子の男の子を出産し、きょうだい育児がスタートしたフリーアナの吉田明世さん。第1子のときに寝かしつけにとても苦労した経験から、第2子には「ネントレ(=ネンネトレーニング)」を取り入れてみたそう。

ネントレにはいろいろな方法がありますが、吉田明世さんが家族でいろいろ考えて取り入れたという「吉田家流」の方法を聞きました。

吉田明世さんの育児エッセイ第17回は「きょうだい育児で寝かしつけに苦戦。そこで、吉田家流にネントレを取り入れた結果…」です。

不安的中。第2子の育児で、寝かしつけはますます難しい!

第1子のときはしていなかったけれど、第2子の育児でやってみてよかったと思っていることがあります。それは、ネンネトレーニングこと、「ネントレ」。いま、多くの著書も出ていますよね。
というのも、第1子の娘の寝かしつけは、育児の中でも最も苦労したことだと言っても過言ではないから。

そのトラウマもあってか、息子が生まれたら、果たして2人同時に寝かしつけることは可能なのか?きょうだい育児が始まる前から不安を感じていました。

そして出産を終えて、いよいよ家族4人での生活がスタートすると、その不安は的中。夫が家にいるときは、息子を抱っこしてもらっている間に私が娘を寝かしつける、という連携プレーで乗りきっていたのですが、仕事の時間が不規則な夫は、子どもたちの寝かしつけのタイミングのときに毎晩家にいるわけではありません。

毎日の寝かしつけで、私の体は疲労困憊!

また、娘は息子に対してジェラシーを抱いていた時期でもあったので、先に息子だけ寝かしつけるというわけにもいかず、片手で息子を抱っこしながらおっぱいをあげ、もう片方の手で娘の背中をカイカイして、なんとか2人を寝かしつけていました。
新生児のころは体重も軽かったのでまだなんとかなっていたけれど、息子が日に日に大きくなるに連れて私自身の体に負担がかかるように…。息子を片手で抱いたままの体勢で私も寝落ちしてしまい、骨盤はガタガタ、筋肉はガチガチ。息子の安全面での不安もあり、日々の寝かしつけに悩む毎日でした。

ネントレは私には不向きと思っていたけれど…

ネントレそのものは、以前から知っていましたし、私のまわりでもすでに実行しているお母さんもいたのですが、娘が生まれた当時の私は「赤ちゃんが眠れないときは寝るまで抱っこしてあげるのがお母さんの役目だわ!」なんて肩に力が入っていたものですから、ネントレに挑戦することはありませんでした。それに、娘の泣き声を聞くとなんだかいつもあわててしまい、泣いていても寝るまで待つ忍耐力が必要なネントレは、自分には不向きだと思っていました。
でも、いざ2人目が生まれると、息子が泣いているのに構ってあげられないことなんて日常茶飯事。2人同時に要求要望をすべてかなえるというのは不可能であるということに気づいたのです。

先輩ママのアドバイスで「ネントレ」に挑戦することに!

そんなとき、先輩ママにアドバイスをもらって挑戦することになった、ネントレ。ネントレといっても、いろいろな方法があるようですが、わが家の場合は寝室を分けることはせず、ネントレを行うのも夜の入眠のときだけ。おふろに入ったあと暗くした寝室で息子に最後の授乳をし、「ねんねだよ」と伝えてから、1人でベッドに寝てもらい、その後はベビーモニターで様子をチェックする、というもの。
最初の2日ほどは30分ほど大泣きしてしまい、泣き声を聞きながら、寝るまで待つというのは、やはりかなり精神がすり減りました。でも赤ちゃんの学習能力はすごいもので、3日目からは早くも学んだ様子で、10分ほどで入眠。想像していたよりも早いタイミングで「1人で眠る」力がつきました。それによって、不思議と日中も泣いている時間が劇的に減り、日々の子育てに心と体の余裕が生まれたのです。

寝かしつけに迷ったら、ネントレも一つの方法

もちろん、このネントレに関しては、それぞれの家庭でいろいろな考え方があると思います。
家族みんなで一緒に乗り越えなければならない事がたくさんあるので、夫婦で話し合うことが必要です。また、赤ちゃんの性格もそれぞれ違うので、そもそもの向き不向きはあるとも思います。

ネントレを始めたものの、途中で泣き声に耐えられず抱っこしてしまうと、赤ちゃんのそれまでの頑張りや涙が無駄になってしまいますから、ネントレを始めるからには途中でやめられない、という大きな覚悟も必要になります。もちろん、泣いたら抱っこを繰り返す、というのは赤ちゃんだからこそしてあげられることでもあるので、抱っこでの寝かしつけを楽しむというのも大賛成。自分の納得のいく方法で進められるのがいちばんいいですよね。
もしも、日々寝かしつけに苦労しているお父さんお母さんがいたら、こういった方法を試してみてはいかがでしょうか。

文/吉田明世 構成/ひよこクラブ編集部

ネントレ(=ネンネトレーニング)にはさまざまな定義があります。海外では、「赤ちゃんが子ども部屋で1人で眠れるようにしつけること」を指すことが多いようです。
日本の場合は、「長時間の抱っこや、つきっきりの添い寝をしなくても、赤ちゃんが1人で入眠できるように促すこと」を指すことが多いです。

ネントレの方法はさまざまですが、吉田明世さんには「吉田流のネントレ」体験談を教えてもらいました。
寝かしつけに悩むママ・パパには一つの選択肢としてネントレを取り入れてみてもいいかもしれませんね。

吉田明世(よしだあきよ)
Profile
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。

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