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夫婦間、お金で揉めないための3つ秘訣! 他人には聞けない家計のこと

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ハウスキーピング予算を考える日本のカップル
takasuu/gettyimages

夫婦間で話していますか?「お金こと」。他の家庭はどうやって管理しているのだろう? 他人にはなかなか聞けないことだからこそ、気になりますよね。
そこで、口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられたママたちの声をもとに、お金の話をスムーズに進めるための方法について ファイナンシャルプランナーの菅原直子さんに聞きました。ぜひ、参考にしてください!

まずは、他人の家計をちょっとのぞき見してみましょう。

我が家は妻が100%管理

「ウチは100%私が管理。結婚当初は、夫がある程度管理していましたが、全く管理能力がないことが分かりました。そしてトラブル多発!! 10年ほど前に夫の使い込み大事件が起きて離婚寸前でしたが、子どもたちのために何とか思いとどまり、それ以来、100%私が実権を握っています。おかげで大変スムーズです」

得意な夫がお金の管理

「うちは夫が管理しています。管理の仕方、予算立てとその根拠は共有しています。私は決められた枠の中でどう使うかを考える方が得意なのでやりやすいです。家事でも結局は得意な方がメインでやる方が早いよねという理論にたどりつき、手伝いは求めないようになりました。私は家事、夫はお金の事担当です」

我が家は少し曖昧なくらいが夫婦円満の秘訣かも

「ブラックボックス、大事だと思いますよ。全部オープンにしない。妻が個別の預金通帳を持つというのは、共働きが一般的になった頃からよく言われますが、自分も無意識に作ったようなものですが役に立っています。出さなきゃ行けないお金は互いに把握するけど、どこから出すかは少しくらい曖昧な方が、夫婦円満の秘訣…かも」

コロナ禍でお小遣いカットも…

「先日、夫婦で久しぶりにお金の話をしました。今年は、子どもたちがダブル受験なので、受験費用も必要。『ボーナスがコロナで大幅にカットされるだろうし、子どもたちの受験にもお金がかかるから、例年のようには小遣いは渡せないと思う』と伝えました。私だって、できるなら例年通り渡したい。うちの場合、私がどんどんくぎを刺していくので、夫は言いたくても言えないのかもしれません。たまに、臨時収入があると、ポンって渡したりして、ガス抜きをしています(笑)」

四半期に一度、財政状況を夫婦で確認

「我が家は共稼ぎの別財布(固定費は夫、変動費は私のどんぶり勘定)で、四半期に一度、財政状況を確認します。旅行で使いすぎて反省会になったり、株価下がって残念会になったり、黒字で乾杯したりします。なので、データに基づかない思いつきの話はしません。全部、記帳して、キャッシュフロー確認します」

夫が管理し、妻は監査役に

「お金の話は夫婦で結婚前からしていましたが、喧嘩になったりお互い気分が悪くなったりしたことは無いです。夫は内心私のことを守銭奴(しゅせんど)だと思っているかもしれませんが…。私はお金のことだけは、先々のことまである程度ハッキリしておかないとどうにも気がすまないタイプなので…。ちなみに、我が家の家計は夫の管理で、私が監査役みたいな感じです」

家計管理のポイント3つだけ! 「情報共有」「数字化」「小遣い」

夫婦のお金の管理術のポイントと、お金のことで揉めないための秘訣をファイナンシャルプランナーの菅原直子さんにアドバイスいただきました。

「みなさん、わが家なりのお金管理方法をしっかり構築されているようですね。必要なお金を必要な時期に確実に用意できるなら、財布は1つでも2つでも3つでも問題はありません。

気にかけたいポイントは3つ。1つ目は『情報共有』です。片方に全管理をまかせる場合でも、現在と将来の収入と支出について全体像を共有し、定期的に収支と貯蓄残高を2人で確認することです。
失敗した時、すぐに相談する人と挽回してから伝えようとする人がいますが、後者の場合、挽回できない期間が長引けば、家計や貯蓄が大きな損失を抱えかねません。常にお金のことはオープンにできる関係性を作り、困ったことには2人で対応できるようにしましょう。意見は伝える、けれど責めないというスタンスがベターです。

2つ目は『数字化』です。例えば、別財布の夫婦が子どもの教育資金は夫が用意すると合意したとしましょう。夫は子どもが高校までは公立と思い、妻は私立の中高一貫校を考えていれば用意すべき金額には大きな差があり、子どもが中学受験をすると資金不足になる可能性大です。ライフイベントについては具体的な数字で共有しましょう。

3つ目は『小遣い』です。『ブラックボックス』と表現している読者と考え方は同じです。情報共有はすべてをさらけ出すことではありません。あらかじめ各自が自由に使えるお金は取り分けてしまいましょう。それぞれの小遣いは『家計』から切り離し、家族のライフイベントの資金としてはアテにしないようにします。家計が苦しい時に自分のお金を出すか出さないかは悩ましいところですが、出すと決めたとしても同じことを相手に期待したり、いつまでも恩に着せたりはしない配慮がモメないコツです」(菅原直子さん)

別財布や夫婦で管理、どちらかが家計管理など家庭によって方法は様々です。もしもの時に慌てたり、揉めたりしないように「情報共有」「数字化」そして「小遣い」を年頭に置いておきたいですね。(文・酒井範子)

菅原直子さん

ファイナンシャル・プランナー。外資系生命保険会社の勤務・代理店を経て1997年FP資格取得・独立。わが子の成長にあわせて教育資金関連に注力し、各地の高校で保護者・生徒向けの進学費用に関する講演多数。現在は子育て世帯からの教育費を中心とした家計相談に加え、高齢者や独立しない子どものいる家族のライフプラン相談も。「働けない子どものお金を考える会」「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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