働くママの住宅選び★子育てしやすい場所の条件って何だろう?
住まい選びをするときに、保育園までの距離や会社への通勤時間などは、働くママにとって重要な要素ですね。
不動産会社にお勤めで、出産を機に引っ越しをした一児のママ・山田由美さんに、ワーキングマザーが生活しやすい場所の条件を聞きました。
子どもと一緒に行く場所が近いことが重要
「子どもを生む前は、『駅から近い所、会社に近い所』が大切だったけれど、子どもを生んでから変わりました。会社に行くのは自分一人でしょ。一人ならサクサク歩けるし、一日に一往復のこと。それよりも、『子どもと一緒に行く所が近いこと』の方が重要だと実感しました」と山田さん。
保育園をはじめ市役所や区役所、保健所、スーパー、ドラッグストア、病院などですね。子どもと一緒に行く所が遠いと、天気の悪い日は最悪だと山田さんは言います。
「深夜でもタクシーがバンバン走っているような所なら、多少離れていてもいいんです。車移動が基本の地方も大丈夫。タクシーがつかまりにくい場所柄で、車をもっていない場合は、子どもと一緒に行く所ができるだけ近い物件を選んだ方いいです」
もう一つ、公園や親子でぶらぶらできる所が近くにある物件を山田さんはすすめます。
「私の場合ですが、子どもと家の中にずっといるとピリピリしてきちゃうんです。テレビばっかり見せていると、自分を責めちゃうし。親が煮詰まってくると、それを子どもは感じ取るので、外に出た方が私はラクです」
また、実家の親や義父母に子育てをサポートしてもらう予定の人は、親の住まいとの距離も検討材料にするのをお忘れなく。
周辺の車の交通量も子育てには大きく影響
朝、昼、夜…、町は時間によって表情が変わります。平日と土日で変化する町もあります。同じエリアでの住み替えや、よく知っているエリアであれば、「昼と夜でこんなに違うの?」と驚くこともないでしょうが、知らないエリアへの住み替えの場合は、時間帯や曜日を変えて物件周辺の様子を見るのがベストだそうです。
「私が引っ越し先のマンションを探していたとき、曜日を変えて同じマンションの内見(ないけん)に行ったんです。1回めは日曜、2回めは平日。日曜には気づかなかったんですが、そのマンションの横が車の抜け道になっていて、平日は車の量がすごかった。子どもには危ないなっと思って、そのマンションはあきらめました」
山田さんの友人の一人に妊娠をきっかけに、駅の近くに建つ新築マンションを「駅近で便利だから」と購入した人がいるそうです。完成したマンションは、エントランスを出るとすぐに道路という構造。子どもが小学生になった今も道路への飛び出しが心配で、「それだけで疲れる住まいだよ」と嘆いているそうです。
現地の公園にいるママに子育て環境を聞く
「馴染みのないエリアに物件が見つかったら、現地の公園にいるママに『この近くに住みたいって考えているんですけど…』って聞いてみるといいですよ。いずれ公園デビューするかもしれないし、情報収集を兼ねてご挨拶もできちゃう」
勇気のいることですが、子どもが育つ大切な環境でもあり、購入する場合は自分たちの財産に関することでもあります。その他にはマンションの管理人さんに聞く方法があります。中古物件だったら売り主さんに聞ける機会があるかもしれません。子どもと自分たちのために、恥ずかしがらずに周辺の環境について、ぜひ聞いてみましょう。
(文・佐藤智砂)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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