杉浦太陽、家族9人が立ち会う中での第5子の誕生。長女と息を合わせてへその緒を切る、という貴重な体験も
杉浦太陽さん・辻希美さん夫婦は、8月8日に待望の第5子が誕生したことを公表しました。7人家族になった杉浦さん・辻さんファミリー、杉浦さんは約1カ月の育休を取ったことも発信しています。
育休が終わったばかりの杉浦さんに、辻さんの出産の様子や新生児育児について聞きました。「5人のパパ杉浦太陽のチーム育児~子育てをみんなで~」連載、第2回です。
1カ月弱の育休を取得。時代の変化を感じた
――第5子ご誕生おめでとうございます! 杉浦さんは辻さんの産後、1カ月弱の育休を取ったそうです。長女・希空さんが生まれた17年前と比べて、時代の変化は感じましたか?
杉浦さん(以下敬称略) 今回、8月6日から31日まで育休を取るために、週3回の生放送やレギュラー番組などの調整をさせてもらいました。ラジオを事前に収録させてもらったり、生放送の代役をお願いしたりとたくさんの方に協力していただいたんですが、番組スタッフの方々は快く「いってらっしゃい」と送り出してくれる雰囲気があって、すごくありがたかったです。
僕が芸能界に入ったころは「親の死に目にも会えないと思え」と言われていたくらい、家庭の都合で仕事を休むことは難しかったので、そんな時代からすると子育てのために休みを取れるようになった時代の変化には驚きました。
――今回の辻さんの出産方法は無痛分娩で、家族全員で立ち会ったそうです。家族での立ち会いはいつごろ決めたんですか?
杉浦 以前、長女・希空(のあ)は二男・昊空(そら)の出産に立ち会ったこともあったんですが、今回は最後の出産になると思ったので、できれば子どもたち全員に見守ってほしいという気持ちがありました。でも、もともと出産予定の産院では、立ち会いは僕だけしか認められていなかったので、子どもたちには「ごめんね、テレビ電話でつなぐから」って話していたんです。
そんなとき、たまたま友だちが赤ちゃんを連れて家に遊びに来てくれて「うちは家族みんなで立ち会ったよ」と話してくれました。「どこの病院?」と教えてもらって調べると、もともと通っていた産院ともつながりがあるクリニックだとわかり、僕たちの希望を伝えてスムーズに転院することができました。妊娠後期に入ってからの転院でした。
転院してから、「子どもたち全員を立ち会わせたい」と病院で相談したら「じゃあ、おじいちゃん、おばあちゃんもどうぞ」と言われて、「えっマジで?」って。驚きましたね! 結果的に、母や義父母も含めて、家族みんなでにぎやかな出産になりました。
長女と一緒にへその緒を切る、というとっても貴重な経験も
――お子さんたちにとっても貴重な体験だったと思いますが、どんな様子でしたか?
杉浦 そのクリニックには無痛分娩のスペシャリストがいらっしゃって、妻は触れる感覚はわかるけど痛みはほとんどない、という状態だったそうです。僕が話しかけても余裕でピースするくらい。子どもたちはママがつらそうな様子を見ることなく、家族みんなでベッドの周りを囲んで「ママがいよいよ赤ちゃんを産むんだ、頑張れ!」と応援する雰囲気でした。
男の子たちはママがいきむのに頭を持ち上げるたびに、枕を支えてサポートしてくれました。希空は妻の足もとのほうに立って、「今、赤ちゃんの頭が見えたよ!」とリアルに実況してくれました。珍しかったのは、おじいちゃん(辻さんの実父)が立ち会ったことじゃないかなと思います。娘の出産に立ち会うって、なかなかないと思います。
――出産に立ち会うお子さんたちの様子を見られたことは、杉浦さんにとっても感慨深かったのでは?
杉浦 そうですね。赤ちゃんが生まれた瞬間は、子どもたち4人の個性が光った瞬間でもありました。希空は「キャー!」と喜びながら涙を流して、末っ子の幸空(こあ)は「やったー!」と大喜び。二男の昊空は「ママすごいね、赤ちゃんかわいいね!」と励ましてくれて、長男の青空(せいあ)は静かに涙を流していました。
僕は頑張ってくれた妻、一緒に応援する子どもたちを1歩引いたような感じで見ることができて、子どもたちはこんなふうにママの出産を喜んでくれるんだ、と感動してまた泣いてしまいました。
出産の翌日妻は「もう一度産む前に戻りたいくらい」と言っていたんです。あまりにも幸せな出産体験だったので、もう1回体験したかったようです。
もう1つ、とっても貴重な体験がありました。それは、へその緒を僕と希空とで切らせてもらったことです。
――へその緒を切ることもできたんですか!?
杉浦 はい。胎盤側と、赤ちゃん側の2箇所、希空と一緒にはさみを持って切ったんです。へその緒ってかたいんですね。5人目で初めて知りました。かたくてすべるので、けっこう力を入れて「バチン!」と。娘と一緒にへその緒を切るってなかなか経験できないことだったと思います。
「なにぞらにする?」と、家族みんなで5カ月かけて考えた名前「夢空」
――第5子は「夢空(ゆめあ)」ちゃん、と公表されました。家族みんなで話し合ったそうですが、どんなふうに決めたんですか?
杉浦 名前を決めるのにすごく時間がかかったんです。5カ月くらいかな。子どもたちに赤ちゃんができたよ、と伝えた瞬間から名前を考える会議が始まりました。わが家の子どもたちは名前の2文字目に「空」がつくので、きょうだいみんなで「なにぞらにする?」と言いながら、「空」がつく名前を考えてくれました。
性別が女の子だとわかってからは、それぞれ案を持ち寄っては「ちょっとしっくりこないね」「字画が気になるな」と、いろいろと話し合い。最終的に「夢空」「姫空」「恋空」という案が出ていたんですが、決め手になったのは、妻の「夢みたいな出産だった」という一言です。夢いっぱいの空に羽ばたいてほしいという意味も込めて、夢空に決めました。
子どもたち5人の名前を上から順に並べて書くと、希望から始まって夢で終わるんです。「希望」と「夢」に挟まれた子どもたち5人の名前の並びがすごくいいな、とっても気に入っています。
――女の子の育児は久しぶりだと思いますが、男の子3人とは違いを感じますか?
杉浦 やっぱり男の子とは違っておしとやかかもしれないですね。赤ちゃんって、自分の顔の近くで手をグーに握ってしゃぶろうとしますよね。希空はそれを見て「この子、あざとい!」って(笑)。家族みんなで「夢空はあざとかわいいなぁ〜!」って大盛り上がりでした。
――生まれつきのあざとかわいさですね(笑)!お子さんたちは赤ちゃんにどんなふうに接していますか?
杉浦 男の子たちは、女の子のおむつ替えは「どうやっていいかわからない」と戸惑ってやっていないですけど、ぐずると抱っこしてくれるので、すごく助かっています。希空は僕らが忙しいときにミルクをあげてくれたりもします。温度管理を慎重にしないといけないので、ミルクを作ったり搾乳した母乳を温めたりするのは僕がやっていますよ。
育休中は家事と上の子のお世話に大忙し
――育休の間、苦労したことはありますか?
杉浦 夜中の3時間おきの授乳タイムには苦戦していますね。夢空がもぞもぞ動き出したり、「ふぇっ」と泣き始めると、自然に僕も起きちゃうんです。育休中に五感が敏感になって、夢空が起きる30分前に目が覚めることもあります。こま切れ睡眠に関しては、しばらくはしかたないですね。
あと大変なのは、上の子たちのケアです。僕は育休の8割くらいをそこに使っている感覚です。
――ケアというと、どんなことですか?
杉浦 受験生の青空(せいあ)は一緒に高校説明会に行きましたし、昊空は何度言っても夏休みの宿題をやらず、結果「パパ助けて!」となり8月末はずっと宿題を手伝いました。ずっと末っ子だった幸空は初めて妹ができて、やきもちをやいたり寂しがったりするので「パパが一緒にいるから大丈夫だよ」とケアするようにしています。
普段の洗い物やごはん作りなどの家事のほかに、上の子たちの用事がたくさんなので、本当に育休を取ってよかったと思います。たまに義母も手伝いに来てくれるので、義母と僕は戦友のような感じ。「僕はこっちやるから、そっちお願いしていい?」って言うと、「わかった、わかった」と協力してくれます。
――辻さんの体調はどうですか?
杉浦 無痛分娩だったからかもしれませんが、体力の回復がとても早かったです。産後すぐは後陣痛でつらかったようで「夜寝られなかった」と言っていましたが、数日ですごく元気になりました。産後1カ月になる前におなかも少しずつへこんできていて、回復のスピードに驚いています。
出産にはいろんな形があると思いますが、妻には無痛分娩が合っていたのかもしれません。体力的にもメンタル的にも、赤ちゃんへの負担も少なかったように感じます。
――今、7人家族がスタートしたところだと思いますが、これからどんな家族になっていきたいですか?
杉浦 育児18年目にして、また新生児の子育てが始まりました。この年齢差があるからこそ、新しい家族の形ができていくと思います。お姉ちゃん、お兄ちゃんたちの愛情を受けながら、夢空がどんな子に成長するのかすごく楽しみです。
上の子たちは、赤ちゃんのかわいさに癒やされながら、成長する姿に学ぶこともあるだろうし、守るべき存在ができた自覚も一層芽生えてくると思います。家族みんなで夢空から教わりながら、協力し合って、さらに家族の絆が深まるといいなと思っています。
お話・写真提供/杉浦太陽さん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
[メインカット 撮影/有坂政晴 スタイリング/松 純 ヘア&メイク/白川麻美]
「今年の夏に行けなかったから家族旅行に行きたいけど、7人家族の旅行は大変!部屋も3部屋は必要だし・・・旅行のときはツアーみたいに、こっちだよ~という旗でも作ろうかな(笑)」と杉浦さん。大家族ならではの困りごとも話してくれました。
※辻希美さんの辻の字は、しんにょうの点1つが正式表記です。
杉浦太陽(すぎうらたいよう)
PROFILE
1981年生まれ 大阪府出身。2001年に「ウルトラマンコスモス」に主演以降、ドラマ、バラエティー番組などで活躍。2007年に元モーニング娘。の辻希美さんと結婚し、今夏には5児のパパに。たまひよ「理想のパパランキング」では殿堂入り。自身のYouTubeチャンネル「たぁちゃんネル」では家族とのこと、育児の楽しさなどを積極的に発信し、話題となっている。
●記事の内容は2025年9月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。