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赤ちゃんの添い寝 メリット・デメリットが知りたい!

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Masaru123/gettyimages

赤ちゃんと添い寝している時間が何よりも幸せだと思うママ・パパは多いはず。でも、そのメリット・デメリットをちゃんとわかっていないと、思わぬ事故につながることも…。赤ちゃんと添い寝をする際に、気をつけておくべきことは何なのか。子どもの睡眠コンサルタントの愛波 文さんに聞きました。

デメリットもあるが睡眠環境を整えれば添い寝はアリ

――添い寝にはどのようなメリットがありますか?

愛波さん:赤ちゃんが泣いた時にすぐに対応できる、添い寝する親が幸福感を得られるなどのメリットがあります。近くにママやパパがいたほうが安心してぐっすり眠れるという赤ちゃんもいます。

――逆にデメリットは?

愛波さん:最大のデメリットは、安全面でのリスクがあることです。クッションや大人用の寝具が近くにあると、窒息などの事故につながる恐れがあります。また、赤ちゃんは熱がこもりやすいので、寝具や衣類などが暑すぎないようにも注意しないといけません。米国小児科学会では、大人の身体や大人用寝具が赤ちゃんの近くにあることで熱がこもってしまい乳幼児突然死症候群のリスクが高まるとして、添い寝を推奨していないくらいです。細心の注意を払っても、赤ちゃんを気にかけるあまり緊張してしまったり、赤ちゃんに蹴られたりして、ママ・パパ自身がぐっすり眠れなくなることがあるかもしれません。

――デメリットの大きさを考えると、「やっぱり添い寝はやめようかな」と思ってしまいますが…。

愛波さん:添い寝により幸福感を得られるのであれば、私は添い寝をするのはいいことだと思います。添い寝を推奨している小児科医もいますので、親が添い寝をしたいと思っていたら添い寝をしてもOK。添い寝が悪いわけではありません。ただ、神経質になりすぎる必要はありませんが、赤ちゃんの安全のためにも睡眠環境をきちんと整えておく必要はあります。

――睡眠環境を整えるというのは、具体的にはどんなことでしょう?

愛波さん:大人の高いベッドで添い寝をすると、赤ちゃんが落下する危険があるので、添い寝をするならベッドガードが使用できるようになる2歳くらいまでは布団のほうがいいでしょうね。その際は、先ほども申し上げたように、大人の寝具で熱がこもらないようにしないといけません。また、大人用枕を近くに置かない・大人用掛け布団や毛布を赤ちゃんにかけない・シーツが取れないようにもしてください。赤ちゃんには布団はかけず、おくるみやスリーパーを使用するのがいいでしょう。

――睡眠環境さえ整えれば、添い寝のデメリットはなくなりますか?

愛波さん:添い寝を長く続けると、小学生になっても「添い寝でないと寝られない」ということになることもあります。睡眠という観点だけでいえば、「親子が同室で、寝床が別」というのが一番安全といわれています。ただし「必ずこうしなければいけない」ということではありません。メリットとデメリットをわかった上で添い寝をすれば、親子の幸福感は高まるでしょう。

何ごとにもメリットとデメリットはあるもの。添い寝のメリットを享受するためには、デメリットをわかった上で、万全の安全対策を施しましょう。親子が幸福感で満たされていることも、子どもの成長にはとても大切なことです。家族で相談して、わが家にいちばんいい就寝スタイルを見つけていきましょう。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)

監修/愛波 文さん

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