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赤ちゃんのぜんそくの症状や治療法、ホームケアは?

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アレルギー体質の赤ちゃんが、せきが長引いたり、呼吸が苦しそうにしていると、ぜんそくでは?と心配になりますね。実際に気管支ぜんそくと診断されて心配している人もいるでしょう。赤ちゃんのぜんそくとはどんな病気で、どんなときに発症し、どうすれば治るのか説明します。

気管支ぜんそくの原因

赤ちゃんの気管支ぜんそくはどうして起こるのでしょうか? その原因を紹介します。

アレルギー反応が気管支で生じた状態

気管支の慢性的な炎症が原因で起こる病気です。気管支に細菌やウイルスが感染したり、ダニやハウスダストなどに対してアレルギー反応を起こすと、気道の表面が腫れて粘膜がむくみ、たんがたまります。その結果、気管支が狭くなって空気の通りが悪くなるので、呼吸の際ゼーゼー、ヒューヒューと音がする「ぜんそく発作」を起こすようになります。症状が進むと呼吸がうまくできなくなり、肩を上下させながら苦しそうに呼吸し、さらに重くなると、眠れなくなります。重度の発作によって呼吸困難を起こすと、命にかかわることもあります。

かぜなどの呼吸器の感染が発作の引き金に

赤ちゃんのぜんそくの場合、風邪などの呼吸器感染症が発作の引き金になることが多いとされています。とくにRSウイルスの感染はぜんそくの引き金になることが多く、ライノウイルスやマイコプラズマの感染もぜんそくを引き起こします。また、家のほこりの中のダニ、動物の毛やふけ・唾液、カビ、ゴキブリのフン、花粉などのアレルギー的な要因や、運動や気温や気象の変化、排ガス、たばこの煙、線香や花火の煙などの非アレルギー的な要因によって発作が引き起こされることもあります。

ぜんそくのある子は、ほかのアレルギー疾患の合併が多い

乳幼児が発症しやすいアレルギーの病気で、最も早い時期に発症しやすいのがアトピー性皮膚炎です。小児ぜんそくは、それより少し遅れて、小児ぜんそくと診断された子の約60%が2才までの間に発症しています。症状は違いますが、いずれも原因となるのはアレルギー反応なので、ぜんそくのある子の半数は、アトピー性皮膚炎を発症しているか、発症していたことがあり、その後もアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎を起こす場合があります。

気管支ぜんそくの症状とぜんそく様(性)気管支炎との違い

赤ちゃんのぜんそくの症状ってどんな様子なんでしょうか? またぜんそくと名前のよく似た、ぜんそく様(性)気管支炎との違いも解説します。

一般的なぜんそくの症状

ぜんそくの症状は、ヒューヒュー、ゼーゼー(喘鳴)を伴うせきがひどく、時には呼吸困難を起こすこともあります。赤ちゃんはぜんそくでなくてもヒューヒュー、ゼーゼーする場合がありますが、次のような症状がある場合は、ぜんそくの可能性が考えられます。

・夜や明け方に喘鳴が起こり、ひどくなる
・呼吸が苦しそうで、とくに吐くときに息を出しにくい様子がある
・横になって眠れず、座った姿勢のほうがらくな様子がある

発作のレベル

ぜんそくの発作の程度は、軽いほうから小発作、中発作、大発作と分けられています。また一刻も早く治療しないと命にかかわる状態は、呼吸不全としています。

○小発作→診療時間内に受診(悪化する場合はすぐ受診)
・喘鳴を伴うせきがある
・呼吸をするとき苦しそうな感じはほとんどない
・発作で眠れないことはない
・発作で食べられないことはない

○中発作→診療時間外でもすぐ受診
・明らかな喘鳴があり、息を吐く時間が長くなる
・呼吸困難がある
・発作で睡眠が中断される
・発作で母乳やミルクの飲みが悪くなる、食事が食べられなくなる

○大発作→診療時間外でもすぐ受診
・呼吸のたびに肩を大きく動かし、小鼻をふくらませる
・呼吸困難がひどい
・母乳やミルクはほとんど飲めない
・唇が紫色になり、苦しそうに顔をゆがめることも

○呼吸不全→救急車で緊急受診
・唇やつめの色が青白いや青紫色になる
・喘鳴は小さくなる
・動くことができない
・うんちやおしっこをもらすことも

ぜんそく様(性)気管支炎の違い

乳幼児が「ゼーゼー」した呼吸をしているとき、気管支炎なのか気管支ぜんそくなのか区別がつきにくく、その場合、便宜上、「ぜんそく様(性)気管支炎」と呼ぶことがあります。初めて喘鳴のあるせきが出て、呼吸困難が起こった場合に、この診断がつくことが多いでしょう。
厳密に言うと、ぜんそく様気管支炎は「気管支炎」なので、ウイルス感染によって起こる病気。気管支ぜんそくは、アレルギーなどによって引き起こされる病気。ですが、いずれにしても治療はほぼ同じです。風邪をひくたびに、喘鳴を伴う呼吸困難、発作を繰り返す場合は、ぜんそくを疑って検査をすることになります。

気管支ぜんそくの治療3原則

気管支ぜんそくと診断されたら、「喘息治療・管理ガイドライン」に沿って治療が行われるのが一般的です。実際にどんな治療が行われるのか、紹介します。

薬による治療

ぜんそくの治療には、発作時に発作を早く止めてラクにする治療と、発作を起こさないようにする治療があり
ます。発作を繰り返すと、気道が傷つき、ちょっとした刺激でも発作を起こし、さらに気道が傷つくという悪循環に陥りやすくなります。そのため、発作を予防することがとても重要です。

○発作時
発作が起きたときは、飲み薬や吸入薬、張り薬などの気管支拡張薬を使います。落ち着いたら水を飲ませてたんを出しやすくして。発作が強かったり、薬を飲んでも治まらないときはすぐかかりつけ医を受診しましょう。

○長期管理
症状の重症度に応じて、気道の炎症を抑えて肺機能をよくするステロイド薬、気管支拡張薬や抗炎症薬などを吸入あるいは服用します。

生活環境を整える

アレルギー反応を引き起こす物質(アレルゲン)を吸い込むと、発作の引き金になります。発作の引き金にもっともなりやすいアレルゲンは、ダニ・ハウスダスト。ほかにもカビ、動物の毛、たばこの煙、排気ガス、殺虫剤などがアレルゲンにやりやすいでしょう。
 掃除機は時間をかけてていねいかけ、布団はこまめに干して、干したあとは掃除機をかけます。布団や枕のカバーは高密度繊維のダニの通りにくいものにして、週に一度は洗濯、ふとんも1年に一度は丸洗いしたほうがいいでしょう。 

まとめ

ぜんそくは、症状が長引くことが多い病気。心配ごとがあれば、信頼できる医師になんでも相談しつつ、根気よく治療を続けることが大切です。
(文/ひよこクラブ編集部)

監修
横田俊一郎先生
横田小児科医院院長。東京大学医学部付属病院小児科、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)小児科部長などを経て、1993年に開業。ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けていらっしゃいます。

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