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皮膚の病気 【1歳~幼児】 子どもがかかりやすい病気の話

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myella/gettyimages

赤ちゃんの皮膚は薄く、皮脂分泌も少ないために乾燥しやすく、バリアー機能も未熟です。そのためにちょっとした刺激ですぐに肌トラブルを起こしがち。日ごろから清潔を心がけるなど肌トラブルを防止することが大切です。

乳児湿疹(にゅうじしっしん)

*かかりやすい時期・季節/1カ月~・通年
*主な症状/顔や体に赤い湿疹

乳児湿疹 こんな症状

★生後1カ月ごろからできる赤い湿疹です

乳児湿疹 治療とホームケア

★汗や汚れをこまめにふいて、皮膚を清潔に保つことが大切です
 適切なスキンケアを心がければ3~4週間で治ります。繰り返したり、長引くときは受診しましょう。
 ステロイド薬を含まない軟膏などで治療します。家庭では、皮膚を清潔に保つことを心がけます。おふろでは刺激の少ない石けんをよく泡立て、やさしく洗いましょう。

乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)

乳児脂漏性湿疹 こんな病気

★生後1カ月ごろからできる赤い湿疹です
 頭や髪の毛の生え際、まゆ毛などに、黄色いふけのようなかたまりやベタベタしたうろこのようなかさぶたができることがあります。これをほうっておくと嫌なにおいがし、かさぶたの下にさらに湿疹が隠れていることがあります。

乳児脂漏性湿疹 治療とホームケア

★汗や汚れをこまめにふいて、皮膚を清潔に保つことが大切です
 適切なスキンケアを心がければ3~4週間で治ります。繰り返したり、長引くときは受診しましょう。
 ステロイド薬入り軟膏や、皮膚保護薬などが処方されます。かさぶたは、入浴30分くらい前にベビーオイルなどを浸したコットンをあててふやかすと取れやすくなります。それからシャンプーや石けんできれいに洗います。つめを立てたり、無理にはがすのはやめましょう。

おむつかぶれ

*かかりやすい時期・季節/新生児期~・通年
*主な症状/おしりにブツブツや水疱

おむつかぶれ こんな症状

★おしりがただれて真っ赤になります
 うんちやおしっこによる科学的刺激や、むれた皮膚がおむつでこすれたり、おしりをふいたりしたことによる物理的な刺激でおしりが炎症を起こし、赤くただれます。うんちがやわらかく、おしっこの回数が多い低月齢のころに多く見られますが、おむつがむれやすい暑い季節は月齢の高い赤ちゃんもなりやすいので注意が必要です。
 最初は皮膚が赤くなるだけですが、ひどくなると赤いブツブツした丘疹(きゅうしん)ができます。悪化すると皮膚がむけてジュクジュクになり、排尿や排便、おむつ替えのたびに痛がって泣くようになります。

おむつかぶれ 治療とホームケア

★こまめなおむつ交換で皮膚を清潔に保って
 おむつはまめに取り替えて、いつもおしりを清潔に保ちましょう。紙おむつや布おむつ、おむつカバーは、肌への刺激が少なく、通気性のいいものを選びます。下痢のときは座浴やシャワーで洗い流すようにすると、肌への刺激も少なく、より清潔を保てます。
 ステロイド薬を含まない塗り薬が処方されますが、症状が強いときは、弱いステロイド薬入り塗り薬が処方されます。それでも治らないときは、カンジダ菌が原因の可能性があります。その場合は治療法が異なるので、受診しましょう。

あせも

*かかりやすい時期・季節/新生児期~・夏、冬
*主な症状/赤いブツブツ、かゆみ

あせも こんな症状

★汗腺がふさがり、炎症を起こします
 汗腺の出口が、汗やほこり、あかなどでふさがり、皮膚の中が炎症を起こします。赤や白の小さなブツブツで、白あせもはかゆみがなく、自然に治りますが、赤あせもはかゆみがあり、頭、額、首のまわり、手足のくびれ、わきのした、背中など、汗のたまりやすい部位にできます。
 皮膚をかきこわし、傷口に黄色ブドウ球菌が感染して化膿すると、「あせものより」と呼ばれるおできになることもあり、患部が赤く腫れ上がり、膿んできて痛みを伴います。発熱したり、リンパ節が腫れることもあり、受診が必要です。

あせも 治療とホームケア

★汗をかきすぎないようにし、肌を清潔に保ちます
 汗はこまめにふきます。たくさん汗をかいたときは、着替えさせたり、シャワーで汗を洗い流します。おふろでは石けんをよく泡立てて、手でやさしく洗います。赤ちゃんがかゆがってひっかかないようにつめは短く切っておきます。吸湿性・通気性がいい衣類を選んだり、エアコンで室温を調節するなど、汗をかき過ぎないように環境を整えましょう。
 あせもの数が多い、かゆがる、治らないなどのときは受診しましょう。

虫刺され(むしさされ)

*かかりやすい時期・季節/新生児期~・初夏~夏
*主な症状/赤く腫れる、水疱

虫刺され こんな症状

★強く反応して腫れたり、かたくなることも
 赤ちゃんの皮膚はやわらかく、抵抗力も弱いので虫に刺されると赤く腫れたり、痛みが出るなど症状が強く出ることがあります。かきこわすと水疱になり、それが破れて細菌感染を起こすと、とびひになることがあるので注意して。ハチに刺されると、ショック状態になることも。

虫刺され 治療とホームケア

 流水で冷やし、虫刺され用の薬を塗ります。腫れがひかない、化膿(かのう)したなどの場合は受診します。炎症を抑える塗り薬が処方され、症状がひどいときはステロイド薬入り塗り薬や抗ヒスタミン薬が処方されることも。ハチに刺されたら急いで病院へ行きます。

あざ

*かかりやすい時期・季節/先天性、新生児期~・通年
*主な症状/皮膚の一部に色がついているように見える

あざ こんな症状

★皮膚の一部が色づいて見えます
 皮膚をつくる色素細胞や毛細血管の先天的な異常、増殖により起こります。色や形、大きさ、部位はさまざまです。

あざ 治療とホームケア

★皮膚科で治療が必要か診断してもらいます
 自然に消えるもの、消えないもの、美容的に治療を行ったほうがよいものなどがあります。まずは皮膚科を受診してください。悪影響がないあざでも気になる場合は、レーザー治療も可能です。
おふろや着替えなどのときにあざをチェックして、大きさ、色、形に変化がないか経過を観察することが大切です。

サーモンパッチ

 顔の中心線に沿って現れる帯状の平らなピンク色のあざ。1才6カ月ごろには自然に消えますが、顔の中央のあざは残ることも。

ウンナ母斑(ぼはん)

 うなじや後頭部の中心付近にできる平らな赤いあざ。約半数は3才ごろまでに自然に消え、残りの半数は大人になっても残ります。

蒙古斑(もうこはん)

 おしりにある灰色がかった青いあざ。多くは10才ごろには消えますが、色の濃いものは消えないことがあります。

異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)

 背中や手足など、おしり以外の部分に現れた蒙古斑のことをいいます。普通の蒙古斑よりもやや消えにくい傾向があります。

いちご状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)

 生後1週間から1カ月以内に丘疹(きゅうしん)や斑点が現れてだんだん盛り上がり、いちごを半分に切ったような形になる赤いあざです。発症後6カ月ごろまでは大きくなりますが、徐々に小さくなり、7才ごろまでに消えます。大きいものでは皮膚のたるみや、ちりめん状のしわが残ることもあります。

カフェオレ斑

 生後間もなく出る、カフェオレ色の平らなあざ。全身に6個以上ある場合は、神経線維腫症(しんけいせんいしゅしょう)(レックリングハウゼン病)という病気の可能性があります。皮膚や神経を中心に神経線維腫をはじめとしてさまざまな異常が起こる遺伝性の難病なので、皮膚科や小児科で相談しましょう。


監修:松井潔 先生
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
1986年愛媛大学医学部卒業後、神奈川県立こども医療センターに勤務。2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。

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