【専門家監修】[1~2歳]朝からパクパク!よく食べる子の親はココが違う!5つの共通点
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小食でごはんを食べない、好き嫌いが多いなど、子どもの食事のことで悩んでいるママは多いもの。子どもにもりもり食べてもらうには、どうすればいいのでしょうか?
そこで、『1才2才のひよこクラブ』では、「うちの子は朝からめっちゃ食べる!」という1~2歳代のお子さんのママ8人に、普段の食事や生活リズムについて聞いてみました。すると、そこにはある共通点があったのです! そのままマネをすれば、わが子も食欲旺盛になるかも!?
管理栄養士の太田百合子先生のアドバイスも、参考にしてくださいね。
親子で楽しく、食事に集中できる環境づくり
まずはどんな環境で食事をしているか、食卓の様子について聞いてみました。その共通点は?
【共通点:1】大人が一緒に食べている
1日2~3食は、子どもが「だれかと一緒に食べている」というママが、8人中7人。
「子ども1人だとあまり食が進まないので、食事はママと一緒」
「祖父母と同居しているので、朝食と夕食は大人数でとってもにぎやか!」
「苦手な葉もの野菜は、パパや私が『おいしい!』と言いながら食べるとつられて食べてくれます」
というコメントがありました。
★太田先生より
「1~2歳代は、“大人と一緒”が楽しいころ。まわりの人の影響を受けて食べたい気持ちになったり、食べ方を学んだりしていく時期です。子どもだけ先に食べさせているなら、できるだけ同じ食卓について。食べる動作と『おいしいね』という気持ちを共有しながら、親子で一緒に食べるといいですよ」
【共通点:2】テレビやおもちゃなど、気が散るものはシャットアウト
8人のママ全員が、食事中はテレビをオフ。
「食事中はテレビを消して話しかけながら、楽しい雰囲気で食卓を囲みます」
「テレビを消して、おもちゃを片づけてから食べるのが習慣です」
というコメントが多数ありました。中には、テレビだけでなく「スマホや新聞は食卓に持ち込みません」という家庭も。
★太田先生より
「1~2歳代は食事に集中できず、ウロウロすることがまだよくあります。気が散らず、食事に集中できるような環境をつくることは大切。テレビは消し、おもちゃは片づけましょう」
【共通点:3】食事中は、いつも親が笑顔!
よく食べる子のママたちが心がけているのが、“楽しい雰囲気づくり”。
「食卓ではなるべくしからないように気をつけていて、遊び食べが始まったらふりかけを見せて興味をひくなど、プレッシャーをかけずに楽しく食事ができる工夫をしています」
「遊び食べをしたら、5分ほど様子見をしてから切り上げます」
といったように、遊び食べにもしからず対応しているよう。
★太田先生より
「心と満腹中枢は関係しているので、親にしかられたり、親のプレッシャーが伝わると、子どもの食欲はたちまちダウンしてしまいます」
子どもの意思を尊重した、バラエティー豊かなメニュー
次に、どんなメニューを出しているのか、聞いてみると…。
【共通点:4】形・やわからかさにバリエーションがあるメニュー
1食に、さまざまな味つけ、大きさ、かみごたえのメニューを出しているのが特長的でした。
「手づかみ食べメニューを必ず用意。めん類もあえて長く切っています」
「食べやすさや彩りを考慮」
「スプーンやフォークを使うメニューも取り入れるように心がけています」
「苦手な食材は好みの食材と一緒に炒めたり、花形にカット」
など、いろいろな工夫のコメントが。
「出かけなくても、おかずをお弁当箱に詰めて出すと気分が変わりよく食べます」というママも。
★太田先生より
「手づかみ食べ全盛の時期ですが、手づかみ食べメニューのほか、スプーンやフォークですくったり刺したりするメニューもプラスすると、いろいろな動作に集中して自然と食事に夢中になりますよ」
【共通点:5】子どもの意思を尊重する
「椅子から脱出するときは、『次は何を食べる?』と本人の希望を聞くと、再び食事に集中します」
「夕食は子どものリクエストを聞いて作っています」
「食べ過ぎかなと思うときは『そろそろごちそうさまする?』と聞くようにしています」
など、子どもの意見を確認しているママが多数。そのほうが子どもも納得して食が進む?
★太田先生より
「完食しやすい量を盛りつける、使う食材や食器を選ばせるなど、子どもの“やりたい”“これがいい”に寄り添うと、より食欲がアップします。2歳ごろになると自分の意思を伝えられるようになるので、好みや希望を聞き、尊重してみましょう」
子どもが食べてくれないと悩んだときは、メニューを改善しようと考えがちです。でも、よく食べる子のママに聞いてみると、「楽しく食べる」「子どもの意思を尊重する」といった、メニューとは関係ない部分での工夫が食欲アップのカギのようです。
(取材・文/ひよこクラブ編集部)
初回公開日 2018/11/06
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