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「小1の壁」 学童保育に対する心配、どう解決できる?

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学童保育(以下、学童)に対するワーキングマザーたちの心配には、大きく分けて入会前の心配と入会後の2つの心配があります。
入会前の心配とは、入学予定の小学校の学童クラブに定員があるため、入れるかどうかわからないということ。
入会後の心配には、「子どもに対して指導員の人数が少ないので目が行き届かなさそう」「学童に行っていない子もいるので、行くのをイヤがるようになった」「宿題など、学童ですべき約束事がきちんとできない」などがあります。これらの学童クラブに関する悩みについて「保育園を考える親の会」の普光院亜紀さんに伺いました。

学童に入れなかったらどうする?

定員制で学童保育の専用スペースがあるのが本来の学童です。指導員がいて、おやつの提供もあります。
けれども、学童に入れない家庭が増えたことと、共働き家庭が増えて子どもの放課後の居場所が問題となりだした10年ほど前から、東京23区などを中心に一般児童の放課後の遊び場事業=全児童対策事業が開設されるようになり、その中に定員を設けない放課後児童クラブを併設するところが増えてきました。
地域によって、従来からの学童独立型の事業を行っているところ、全児童対策と並存型にしているところ、一体化しているところなどがあります。全児童対策事業は学童に入れずに困る人の減少に一役買っているといってよいでしょう。また小学3年生で学童を卒所しなければならなくなって、小4からの居場所がなくなる「小4の壁」の問題も全児童対策であればカバーできると考えられています。
もしも学童に入れなくても、通う小学校に全児童対策事業があれば、学童ほどの環境は確保されなくても、子どもの居場所にすることは可能です。
全児童対策事業が実施されていない地域の場合、学童の選考にもれたら、まずはキャセル待ちに申し込みましょう。その上で4月までに、子どもの放課後対策をどうすべきか考える必要があります。選択肢として考えられるのは、民間学童(放課後児童クラブの補助を受けない商業的なサービスで、都市部で増えている)に入るか、親族やシッターサービスに頼るか、習い事と留守番で切り抜けるか、などが考えられます。

学童に入れなかった家庭の体験談

以下に学童に入れなかった家庭の体験談を紹介します。小学生の放課後対策の参考にしてください。
※2017年11月~2018年6月までの間に、 小1の壁を経験した都内の小学生ママに編集部で取材したものとなります。

「家の近くにあるピアノ教室と英語教室に週に一度ずつ行き、その他の日はシルバー人材センターの方が家に来てくれています」

「学校と児童館が遊び場として17時くらいまで開放されているので、そこで遊んでから帰宅しています。そうすると、私の帰りまで30分待つくらい。学校の用務員さんや児童館の職員さんがゆるやかにですが見守ってくれるので安心」

勤務時間の長いママは民間学童という選択肢もあり

夜の帰宅が遅かったり、定員の関係で学童に入れなかったりした家庭の選択肢として、民間学童の利用があります。大手企業や塾などが運営しており、都市部を中心にその数を増やしています。
夜20時くらいまでの預かりや、自宅までの送迎サービスがあることに加えて、英会話やスポーツ、科学実験、音楽などのカリキュラムがあるところも多く、習い事をさせるような感覚で通わせられます。また指導員1人当たりに対する子どもの数が少ないのでサービスが行き届いている、という点で満足度が高く注目されています。
ただし、月の利用料は4〜5万円以上かかるところもあり、その経済的負担が大きいのが悩みどころ。子どもや親の利用満足度は高いので、費用に対する満足度を家庭ごとに検討することが必要になりそうです。

学童への不安はあっても子どもの力を信じて

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保育園時代から考えると、学童は大人の目が行き届かないように思えて、不安になる保護者が多いようです。けれども、小学1年生は自分のことは自分で考えて行動するよう自立させ始める時期です。何か困ったことがあっても、自分で「イヤ」と言ったり、自分から助けを求めたりできるようにしたいもの。
ただし安全面で心配なことがあれば、学童指導員に伝えて改善策を考えてもらうようにしましょう。
もし子どもが学童に行きたくないと言ったら、じっくりとその理由を聞きましょう。
学童自体がイヤなのか、学童で苦手な人間関係があるのか、他にやりたいことがあるのか(学童に来ない友だちと遊びたい、家でやりたいことがある、など)で、その対処は異なります。

子どもが学童に行きたくないと言った時の体験談

以下に先輩ママの体験談をご紹介しますので、参考にしてください。
※2017年11月~2018年6月までの間に、 小1の壁を経験した都内の小学生ママに編集部で取材したものとなります。

「学童が大規模なことと高学年生も出入りして落ち着けないようなので、指導員さんに相談して、15時半頃学童をあがり、学童に行っていないお友だちと図書館や児童館で過ごすようにしました。行き先は必ず連絡するという約束で。本人の居心地の良さが大事だと思いました」

「学童に行かずに自由に遊んでいる子どももいることに気づいて、学童に行くことをゴネられました。週に1〜2度、昼も家にママがいるご家庭で一緒に遊ばせてもらえることになり、本人も納得したようです。お礼にそのママ友親子をよく夕食に招いているので、子どもたちはきょうだいのように過ごしています」

「学童の保護者会のたびに我が子の靴下やトレーナーを見つけていたので、学童では『その日に着ていった服はきちんと持ち帰る』『宿題は遊ぶ前にすます』約束をしました。宿題については、仲のいいお友だちのママとルールの徹底化をはかり、また忘れもの対策についてはチェックリストを持たせました。少し少なくなったかな」

小学1年生は新しい環境で毎日緊張した日々を過ごしています。聞いてみると、「夕飯を作っている間に寝ちゃっていた」なんて話も。毎日、精一杯新しい環境で頑張っている新1年生だから、最初から大人が考えるように何でもそつなくできるわけではありません。
子どもの話を聞いて、困っていることはないかなど、SOSのサインだけは見逃さないようにして、少し長い目で見守りたいですね。
(取材・文/bizmom編集部 橋本真理子<メディア・ビュー>)

監修
普光院亜紀さん
「保育園を考える親の会」代表。仕事と育児の両立に役立つ出版物の発行や会員の情報交換、イベントなどの活動を行っている。
著書に『「小1のカベ」に勝つ』

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