「学童に行きたくない…」 夏休みに行き渋り!?さまざまな学童事情
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小学校に入って、初めて体験することになる学童保育(以下、学童)。学童によっては、行事やイベントに力を入れているところもあり、学童事情もさまざまです。
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』が、子育てと仕事の両立のために金銭負担を考慮せずに利用してみたいサービスについて調査したところ、2位に民間学童保育という回答があがっていました。(『しゅふJOB』調べ)
金銭的に余裕があれば、利用してみたいサービスとして民間学童保育が37.5%となっています。民間にしろ公立にしろ、働くママにとって学童保育は必要なサービスですよね。
ウィメンズパークのママたちに、今ドキの学童事情について聞いてみました。
学童行きたくない問題
慣れない場所や知らない学年の子どもたち。どのお子さんも1度は経験あるかも?
行きたくないと言いながらも、順応の早い子どももいるようです。
無理をさせず根気よく
学童に入った当時は、知り合いはゼロの状態でした。幼稚園ロスもあり、1学期の間は、行きたくないという日が半分くらい。1日休むと落ち着いて翌日は頑張って行き、また疲れてくると行き渋り休み…という感じでした。夏休み前には楽しかったと言う日も増えてきて、ようやく行きたくないと言わなくなってきました。もう3年生ですが、今でも学童にお世話になっています。
学童だけでなく学校も退職!?
娘は学区外の保育園に通っていたこともあり、学童の見知らぬお友だちや上級生たちに圧倒され、7月ごろまではグズリましたね。保育園のお友だちに会いたいと毎日泣いていました。学童だけでなく学校も嫌がり、学校を退職する!と宣言(笑)
夏休みと冬休みは学童に行かないと言うので、実家の母にみてもらいました。娘もお友だちの顔と名前が一致するまでは、不安だったのかなと思います。ぐずった時は、抱っこをたくさんして、とことん甘えさせました!春休みになり、やっとお友だちと遊びたいからと学童に行くようになりました。
けんかがきっかけでやめたい…
小学校入学を機に引っ越し。顔も名前も知らない人たちの中で親子共々頑張っていこうと、新生活を始めました。
入学式早々、お友だちを見つけて親友と呼び合う仲になり、学童も同じで楽しく過ごしていたのですが…。学童で、おもちゃの取り合いからのケンカになってしまい、3人vs1人で言い負かされて泣いたようです。それがきっかけで学童やめたいと言い出しました。もちろん、これからこんなことはたくさん経験するのですが、今日も昨日もお母さんにずっと会いたかったと言われて切ない気持ちになりました。
学童の利点
違う学年との交流、さまざまなイベント…。学童に通うメリットもたくさんあるようです。
いいことしか思いつきません!
子どもを毎日家で一人で留守番させる事に比べると、いい事しか思いつかないです。
・安全性
・低価格の保育料
・宿題をさせてくれる
・カオスな集団生活で強くなる
・学年を超えて仲良くなるので、先輩後輩の関係が築かれる
・長期休み中も規則正しい生活
・遊びがたくさん
6年生が低学年の面倒をみてくれたり、違う学年で気が合う子ができたり、うちの子は、年上との遊びや会話が刺激的で楽しくてたまらないらしいです。
毎日行きたい!学童さまさま
うちの子が通っているのは、市の運営していて、学校の中にある学童です。年間の保険料(1000円以下)のみで、5時まで無料で預けられます。スタッフも多く、外遊び、創作活動、体育館での遊びなど、分かれて遊んでいるようです。ただ、宿題は家庭で、という考えなのでやって帰ってくることはありません。学童にはおもちゃもたくさんあるし、イベントも多くて、子どもは毎日行きたい!というほど楽しいようです。予約も不要なので、単発で今日だけ!でも預けられるので、かなり重宝してます。学童さまさまです。
パートの私にはちょっときついけど
うちは田舎で校区が広く、近所に友だちがいません。上の子が2年生までは私が時短勤務だったため、学童には行っておらず、帰宅後は下の子と遊ぶだけ。友だちと遊ぶためには車で送迎しなくてはならず、あまり遊べませんでした。下の子が入学したのを機に、2人とも学童利用にして17時までの勤務にしました。学童では、同じ学年の子はもちろん、異年齢の子とも遊べます。上の学年の子からは優しくしてもらったり、もまれたり、学童ならではですね。
特に長期休みは1日お留守番は怖くてさせられないので、親も安心して仕事ができます。学童代は1人1万円です。子ども2人を学童に入れていて、私はパートなので費用が高いな、と感じますが、安心料&遊び場の確保という風に考えています。
こんな行事やイベントも!
学童と一言で言っても、活動やイベントもさまざまです。こんな学童に通っているよ!という、ちょっと珍しいママもいました。
有料だけど英会話のレッスンが受けられる
民間学童と小学校に併設されている学童の両方を利用しています。民間学童では、長期休みの時は、自由参加で色々な行事があります。通常でも希望すれば有料で英会話などのレッスンなどが受けられます。小学校に併設されている学童は、有料の行事はありません。
ニュースを見て勉強…?
息子の通っている学童は旅行で遊園地に行くのが大きな行事です。あと、お茶と習字と英語のレッスンがあります。公設の学童なので、本格的な習い事ができるわけではなく、近所のおばあちゃんや海外出身の人が来て、教えてくれるといった感じのようですが、息子は楽しんでいるようです。
そういえば、以前息子が学童から持ち帰ってきたメモ。紙いっぱいに謎の文字が書かれていたことがありました……。『じゅうしょうねつせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐんつまりSFTS』(しかもSは鏡文字)落ち着いて読んだら、『重症熱性血小板減少症候群 つまりSFTS』!??学童でニュースを観ながら書いたそうです(笑)というわけで、ニュースを観る時間もあるようです。
学童で降誕劇!
キリスト教会運営の学童に行っています。一応民間学童になるのですが、何せ学区の学童がここしかないので、実質「校区の学童」という扱いになっています。なのに費用は公営より大分高い…。なんといっても、クリスマスですね。降誕劇です。まさかわが子が小学生になってから毎年降誕劇やるとは思いませんでした。
異学年や馴染みのないお友だちとの交流も多い学童。その分、トラブルが起こってしまうこともあるようですが、その波に揉まれて成長したという声や、行事やイベントを楽しんでいるという意見も聞かれました。公設だけでなく、民間学童を上手く利用するなど、選択肢も広がっているようです。子どもが楽しく通える施設や環境を考えていけるといいですね。
(文・真山りせ)
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。