三日坊主も簡単に続けられる!? FPが教える!家計簿アイデア
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新年の抱負に「今年こそは家計簿をつけるぞ!!」と意気込んだもののいつも三日坊主で終わってしまう…なんて心当たりありませんか?そこで、『ウィメンズパーク』に寄せられたお悩みを基に、家計簿を続けるためのアドバイスを『ウィメンズパーク』のママたちとファイナンシャルプランナーの大上ミカさんに聞いてみました。
悩み:ズボラで飽き性の私でも続けられる家計簿ありますか?
本屋さんにたくさん並ぶ家計簿。毎年買おうかどうしようか悩んで結局もう10年以上つけていません。家計簿はつけたいのですが、ズボラなためちょっと収支が合わなかったらイヤになって放置してしまいます…。今年は夫の給料が減って家計の見直しを本気でやらないといけないので、頑張ってつけようと意気込んではいるのですが。ズボラで飽き性の私でも続けられそうな、手軽な家計簿のおすすめはありますか?
■大学ノートに費目分けして書くだけでもOK!
ただ漠然と支出を把握するだけなら、大学ノートで充分。おおまかに、食費、雑費、娯楽費、子ども費、光熱水道費、交際費、このくらいに費目分けして書いていくだけ。財布の中身と照らし合わせると合わなくてイライラするから、書くだけ。とにかく、支出を書くだけ。これで何にいくら使っているかを把握できます。
■書きやすさと紙質の良さがお気に入り
私は高橋書店の「一ヵ月の収支がひと目でわかる家計簿」を使っています。他の家計簿と違うところは日にちごとに記入ではなくて、食費、衣服雑貨費、医療費などの項目ごとに記入なので、お金を使ったら使った項目の所に日にちと内容と金額を書き込むだけ。1ヶ月の項目ごとの集計がとても楽なのと「毎日の現金の動き」ページがありますが、日付が入っていないので1日からでなくても(例えばお給料日スタートからでも)始められるのと紙質が良いのが気に入っているところです。
■決まった額から使った分だけ引いていくだけ
うちは100均で売っている金銭出納帳です。まあ、ただの収支だけを書いているんですが…。毎月いくらと決めているので、その額からスタートさせ、使った分だけ引いていきます。細かく書く必要はないので、スーパー3000円、スタバ700円という感じでしょうか。大抵はスーパーだけなので楽です。家計簿というより、子どものおこづかい帳みたいな感じかな(笑)。すぐ書き込めるところに置いておき、毎日書き込む癖をつけることが大切。レシートがたまると面倒ですから、計算はしなくても使った分の書き込みだけはしておくといいですよ。
■パソコンで自作した家計簿に入力
うちは、文具店に売ってるようなザ・家計簿って感じのをパソコンで入力してます。項目で言うと、生活費(食費・日用品)・医療費・ガソリン・電気・ガス・水道・家電・携帯・保険・クレカ・新聞・NHK・保育料が固定で、他に何か出費があれば書くって感じです。今月の収入、支出合計、プラスかマイナスかまで書きます。
■家計簿アプリを活用するのもアリ
今は家計簿アプリもかなり優秀。レシート読み取り機能があったり。スマホかタブレットで、アプリを活用するのもアリだと思います。
■ゲーム感覚でスキマ時間に家計管理
アプリがおすすめです。私はZaim使っていますが、マネーフォワードでもいいと思います。割とゲーム感覚で家計簿をつけられます。電卓で計算することなく、集計はもちろん勝手にやってくれます。そして何より、金融機関との連携が便利です。銀行の引き落としから、カードの支払い履歴まで、はじめに設定すれば、自動でサイトにアクセスして取り込んでくれます。自動取り込みなので、書き忘れなども発生せず便利です。後でそれをカテゴリー分けしたり、品目付けをしたりするだけで済みます。ノートを開くこともないので、子どもを寝かしつけしている傍らでとか、お風呂に入りながらとか。眠りにつく前の布団の中の数分とか。そんな「すきま時間」で品目などを追記できます。分析とか押してみると、グラフとか出てきて、それはそれで面白いです。
専門家に聞いてみました!おすすめ家計簿術
貯まる人を数多く取材するマネーライターでFPの大上ミカさんに聞いた、家計簿の効果やズボラさんでも続けられるおすすめ家計簿テクニックをご紹介します!
ーーー(マネーライター・FP大上さん 以下同)「『ウィメンズパーク』のみなさん、それぞれに“自分がわかる”工夫があって素晴らしいです! 家計簿は、自分が知りたいことがわかって、ストレスなく続くことがベスト。ただ、その形に辿りつくまでが、試行錯誤の連続で大変なんですよね。ここにご紹介されている方々も、最初はきっと、トライ&エラーを繰り返したのではないでしょうか。
質問者さんも、なかなか続かないのは、ご自分に合う家計簿のやり方に、まだ出会えていないだけだと思います。家計簿を書こうというやる気があるだけでも十分すごいことなので、多少続かなくても気にしないで大丈夫! 気長に構えて、ストレスを感じる部分があったらどうすれば楽にできるかを考えていけば、自分らしい家計簿の形が見えてくると思いますよ!」
■家計簿はやっぱりつけた方がいい?
Q:「家計簿をつけよう!」と思ってもなかなか続かない…という話をよく聞くのですが、やっぱり家計簿ってつけた方がいい?家計簿をつけるとどんないいことがあるのでしょうか?
ーーー「結論から言えば、ざっくりでもいいので、家計簿や、家計簿の代わりになるものはつけたほうがいいです。実際、貯まる人も家計簿は何らかの形で書き、出費や貯蓄の管理をしています。
家計簿を書くメリットはたくさんあります。まず、何にいくら使っているかを把握でき、貯蓄を守るために今できることを考えられます。漠然とした不安や焦りをなくせ、お金を管理して使えるようになり、欲しいものも罪悪感なく買えるように。また、子どもの成長や生活の変化で家計が変わったときも、基本の家計がわかっていれば、慌てずに調整できます。家計を把握し、より良いお金の使い方を考えていけば、安定した貯蓄が続くのはもちろん、限りある収入でより豊かに暮らせるのです。
もし、家計簿を書かなかったら、まず“何にいくら使っているか”が分かりません。貯蓄の計画を立てたくても、どのぐらいの予算があればいいのか、どこを削ればいいかも分からず、見当違いな努力をしてしまう可能性も。結果的に挫折し、やる気をなくす悪循環に陥りやすくなってしまいます」
■挫折しないで続けられる家計簿アイデアは?
Q:“ズボラママ” “いつも挫折ママ” でも家計簿を続けられる方法ってあるのでしょうか?
ーーー「取材をしていて感じるのは、家計簿を続けるためには、意外と『環境』が大事だということ。ここでの環境とは、家計簿をつけるための「時間」と「場所」です。
貯まらない人は、家計簿を書くとき、電卓やペンを探すことから始めています。電卓が見つからない、レシートをどこにしまったか分からないでは、書く前からやる気がしぼんでしまいますよね。
また、いくら書こうと思っても、忙しいとつい後回しにし、徐々に家計簿を開くことすら忘れてしまったりします。
こうした『もったいない挫折』をしないために、まず、家計簿と電卓、ペンなどはセットにして定位置を決めてしまいましょう。さらに、夕食後や夜寝る前の10分、毎週土曜日の朝30分など、家計簿を書く時間を決めてしまうのがオススメです。手帳やカレンダーに予定として書いておくと、リマインドになり、習慣化しやすくなります。
また、どんなにいい方法が見つかっても、自分に余裕がないと続きません。早寝早起きを心がけるなど、規則正しく時間と気持ちにゆとりを持って暮らすことも、とても大切だと思います」
実は私も、何度となく家計簿にチャレンジしては挫折をしてきた人間…。なので、今回の家計簿術を参考に、今年こそは家計管理をしたいと思います!
(文・取材/tamako・たまひよONLINE編集部)
■大上ミカ
マネーライター・FP。(株)カクワーズ代表。生活情報誌を中心に、家計管理やお金に関する情報を取材・執筆。これまでに取材した貯まる人は延べ1000人以上。数々の貯まる人の共通点を発見し、雑誌や書籍、セミナー等で貯まる暮らしを作るアドバイスも。著書にお金が勝手に貯まりだす暮らし(リベラル社)など。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。