赤ちゃんの顔色がいつもと違う! 原因、病院へ行く前に確認すること、受診の目安やホームケア

生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃん・子どもが「顔色がおかしい」とき、ママ・パパが何をすればいいか、を受診の前後に分けてまとめました。
また、その症状の程度によって、夜間や休日でも受診したほうがいいのか、診療時間まで待って受診すればいいのか、などの判断の目安を示しました。
赤ちゃんの顔色がおかしい原因と気をつけること
顔色の変化も体内からのサインです。体調の変化で血管が拡張して赤くなったり、血のけが引いて青白くなったりします。日ごろの顔色には個人差もあるので、変化に気づきやすいように、元気なときの顔色をよく見ておくことが大事です。
赤ちゃんの顔色が赤いとき
発熱が疑われます。暑さ、衣類の着せすぎの場合も体温が上昇して赤くなります。
赤ちゃんの顔色が黄色いとき
血中のビリルビンという色素が増加するためで、肝臓や胆道の異常が疑われます。
赤ちゃんの顔色が青白いとき
体が冷えたり、熱の上がり際に血管が収縮したり、血液が循環しにくいと青白くなります。痛みなどが強いときも青白くなります。
赤ちゃんの顔色が、どす黒いとき
チアノーゼです。呼吸ができず、血管を通じて全身に酸素を送り込めない重篤な状態です。
関連:顔色が悪い赤ちゃん、意外な原因「小児科医・陽ちゃん先生の診察室だより#1」
考えられる主な病気
・腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)
・胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)
・風邪症候群(かぜしょうこうぐん)
・貧血(ひんけつ)
など
顔色がおかしいとき まず確認すること
赤ちゃんの顔色がおかしいとき、以下の項目をチェックしてください。
1.風邪の症状がないかをチェック

熱を測り、鼻水、せき、嘔吐など風邪の症状がないかを確認します。
2.全身の様子を観察

おっぱい・ミルクをよく飲むか、食欲があるか、元気があるか、機嫌のよしあしなどを観察します。
関連:生後3ヶ月まで要チェック!「胆道閉鎖症」と「便色カード」の上手な使い方
3.呼吸の様子を観察

呼吸がつらそう、苦しそうな様子はないかなどを確認します。
4.うんちの状態をチェック

便秘をしていないか、下痢をしていないか、白っぽいうんちが出ていないか、血便が出ていないかなどを確認します。
関連:「ひよこクラブ」人気連載!小児救命救急センター24時【腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)
顔色がおかしいとき 受診のタイミングをチェック
【緊急受診!!】
□顔が青白く、ぼんやりしていて意識がおかしい
□顔がどす黒く、呼吸が苦しそう
□激しく泣いて、顔が青白くなる
【時間外でも受診】
□熱が38度以上あって顔が赤い
□手足が冷たくなって、顔が青白い
□顔色が黄色く、うんちの色が白っぽい
□徐々に顔色が悪くなった
■監修:松井潔 先生
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。
●イラスト/仲川かな
▼参照:『最新!赤ちゃんの病気新百科』
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。
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