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子どもに「勉強しなさい!」って言う? 家庭での勉強、どうしてる?

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anurakpong/gettyimages

あなたは子どもに「勉強しなさい!」と言いますか?「勉強しなさい」と言わないご家庭もありますよね。自分自身が言われて育った・言われなかった、という経験に基づいているところもあるかもしれません。家庭での勉強への取り組ませ方について、『ウィメンズパーク』のママたちの意見と小学校・中学受験アドバイザーの北方真起さんにお話を伺いました。

「勉強しなさい」と言わずにはいられません

言わないと心配、学校の勉強についていけなくなるのでは・・・?など不安から言ってしまうママも多いようです。

■「勉強するよう」ガミガミ言う

私は親に勉強しろと言われずに育ちました。共働きを理由に、ノータッチな親でした。でも小1の夏休みの宿題で、よく分からない私は夏休みの後、やっていないものがあり恥をかきました。自学も全くしなかった為、学力は低く学歴コンプレックスです。
そんな私のようにはなって欲しくなくて、子どもには宿題したか?自学したのか?なんで、ゲームばかりするのか…
私も勉強してこなかったので、人のことは言えないのですが…子どもには、将来なりたい仕事につくため、選択肢が増えるようにある程度学力をつけてほしいのでガミガミ言ってしまいます。

■子どもの横にくっついてやらせる

口うるさく言っています。というか、一緒にピッタリ横にくっついてやらせています。頭が悪いわけではなくて、勘違いが多いので、数をこなして経験値をあげる必要があると思っています。だから親が課題を与えてやらせています。
「勉強したくない!」と言ったら、「勉強しなくても平均くらいだったら、勉強しろとは言わない。だから、授業中は真剣に聞いて、それだけでもいいから理解してこい!」と返しています。

「勉強しなさい」とは言わない

言わなくても勉強できる環境作りや、一緒に取り組むなど、家庭それぞれの方法で勉強への取り組みをおこなっているようです。

■勉強しなさい、というよりは、一緒にやるスタンス

私自身、低学年の頃に勉強しなさいと言われ苦手な読解の問題集を買い与えられて、やらなくて怒られたのを覚えています。ぶ厚い嫌いな問題集…。やりたいわけありません。しかも解き方もよくわからないし、出来なくて怒られるばかり。
読解問題は一緒にやります。得意な算数を交互に持ってきて、やる気が萎えないように気をつけています。
3年生、まだうちの子は自主的に学習するのが難しいので、親が準備してその日やるものを分かるようにしています。苦手な読解問題は一緒にやり、得意な算数を交互にやるようにして、やる気が萎えないように気をつけています。
勉強の仕方って初めは子どももわからないと思うので、子どもが自分でできるようになるまで一緒にやろうと思っています。

■オンオフの切り替えも必要

わが家は、「勉強しろ!」とまったく言いません。私は親から、勉強しろと言われて育ったタイプです。
それが私から勉強をするという気持ちを全て削ぎ取りました。やればできるのにわざとやらない…。そんな、つまらない学生生活でした。
だから、子どもたちには「勉強をやるときはスイッチオン。やらないときはオフ」と思い見守りました。
例えば、学校は学ぶ場所なので「スイッチオン」。でも、ずっとスイッチ入っていたら、疲れますよね。帰宅して、テレビを見ていても、ゲームをしていても、眠っていても、スイッチオフの時間なんだな~って。
上の子は高校時代に出会ったやりたい職業に就き、下の子は現在高校3年生ですが、受験に関しての心配はない。と、言われています。

言われなくても自分から勉強して、結果を出す子も!

勉強が好きな子ってやっぱりいるんですよね。自主的に勉強できる子も。

■親に言われなくても、自分から勉強してた

弟が子どもの頃から本が好きで、小1のとき、広場に置いてあった本を全部読みつくしたらしく、先生に「新しく買ってください」と言っていたようです。
同級生に「おまえの弟、休み時間に外で遊ばず本ばっかり読んでいる」と言われるほど。
そして、塾へも行かず勝手に勉強し、6年制の中高一貫校へ勝手に合格していました。家で私がテレビを見ていようが何しようが、ずっと勉強していました。

■授業中に全部覚えて、予習復習はなし

いとこは三兄弟で東大卒です。親は「勉強しろ」と言ったことがないそうです。高学歴の子を持つ親はみんな口をそろえてそう言うように。
いとこの三兄弟は、勉強をしても30分とかだったよう。授業中に全部覚えるので、予習復習の必要がないそうです。勉強しない代わりに、読書とか、映画とか、部活とか普通に熱中していました。

■勉強が好きなんだと思う

兄が京大卒ですが、親から一度も勉強しろと言われていなかったです。きょうだい3人が一緒の部屋だったので、環境もいいとは言えず、塾に通ったこともないです。
親は教育者ではなく、普通の農家。ごく平凡です。
小さい頃から、兄は、本が好きで読書ばかりしていました。見ていて思ったのが、勉強が好きなんだなという感じでした。分からないことは徹底的に学校の先生に聞く→家で復習するようにしていたみたいです。

家庭での勉強への取り組み

親としては、勉強するように言わなくても自発的に勉強してくれればいいのに・・・と思ってしまうのですが、家庭での声かけについて、小学校・中学受験アドバイザーの北方真起さんにうかがいました。

■ついつい言ってしまう「勉強しなさい!」。子どもにとって効果はあるのでしょうか?

―――(北方さん)「各家庭、お子さまによっても違うので正解はないのですが、私自身も言ってしまったこともあります。前提として、子どもは親の思い通りにはならない別の人格で別の人生がある、ということを理解しておく必要があると思います。効果については、お子さまによって、『勉強しなさい』→『そうしよう』という子もいれば、『絶対しない!』という子もいますし、指示・命令ととる子もいます。楽しそうにやっていればいいですが、その子の態度を見てみないとわからないこともあります。
『勉強しろ』と言われた子のほうがやる気をそがれてしまった、正答率が下がってしまった、ということも聞きますので、効果があるかどうかは、そのお子さまによるかと思います」

■家庭でママが声かけするとしたら、どのようなことに気をつければよいでしょうか。

ーーー(北方さん)「お母さん自身が言われてどう思うか、ということを考えてみてください。今まさにやろうと思っていたときに言われたらどうか。お母さんはついわが子を所有物だと思ってしまい、コントロールできると思ってしまいがちです。でも、他人のことはなかなか変えられません。それは子どもであっても同じです。
お子さまに声かけしていくときの心づもりとして、3つのキーワードをお伝えしたいと思います。それは『尊敬・信頼・共感』です。子どもと思っても、1人の人間として敬意をはらうことです。同じ家族、幸せになるためのチームとして『尊敬』すること。そして、『信頼』は、今はできないかもしれないけれど、小学受験から大学受験までさまざまな転機がある中で、この子は大丈夫、良いご縁に恵まれる、と信じてあげること。親がこの子はダメだ、と思うとそれが子どもにすり込まれてしまいます。今はできないことがあっても信じてあげる。親が信じてあげないとだれが信じてあげられるのでしょうか。最後の『共感』は、この子はどういう気持ちか、と心に寄り添ってあげること。それが、やる気をあげていくことにもつながります」

■家庭での勉強の仕方について、その方法や親子のルールの決め方についてアドバイスをお願いします。

ーーー(北方さん)「各家庭にあったルールを子どもと一緒に相談をして決めてほしいと思います。
宿題が出ているなら、どこまでできている?分からないことがあったら聞いてね、と声をかけ、計画を一緒に考えたり、子どもの話を聞いてあげてください。
これは習い事にも共通していて、子どもに決めさせるということが大切です。子どもが『やる!』と言ったら、『やってみようね』と働きかけ、1週間経ったら振り返ってみる、課題が多すぎたら見直す、ということを親子で決めていくとよいと思います。『勉強しなさい』と言いたくなる気持ちはよくわかります!でも、それを言い続けることで、わが子の自立につながるのか?自分で自分の人生を決めていける人に育っていくか?という視点も、忘れずに持っていただきたいと思います。他のだれのものでもない、子ども自身の人生です。親は子どもに寄り添い、見守りながら、『いつでもを応援しているよ!』という愛あるメッセージを送っていただけるといいのではないでしょうか」

大人になってわかる勉強の大切さから、自分も言われて嫌だったのについ「勉強しなさい!」と言ってしまうママも多いようです。ママ自身も言われたらどう思うか、ということを考えて、子どもに寄り添って一緒に勉強を進めていけるようなルール作りが大切なのかもしれませんね。
(取材・文/真山りせ)

■北方 真起(きたかた まき) 
小学校・中学受験アドバイザー
Wa-Life Labo(わらいふラボ)代表
幼稚園・小学校教員免許を生かし、約7年間で5,000人を超える親子にお会いしコミュニケーションなどの指導を行う。
アドラー心理学やコーチングをベースに「合格のカギは、幼児教室や塾ではなく、家庭にある」「苦しい受験ではなく、幸せな受験をしてほしい!」という想いから受験生を支えるお母さまに伴走。ひとりひとりに合った形で、お子様を「のばす」声かけ・食事方法時間管理・わが子らしさが輝く願書作成のコツをお伝えしている。
有名私立小学校・中学校・国立附属小学校などの合格サポート実績多数あり。
自治体の子ども委員などを歴任するほか、TV・新聞・雑誌などのメディア実績も多数。
◆Wa-Life Labo(わらいふラボ)~子どもの可能性を育む~
http://walifelabo.com/


■関連:頼れるのはyoutube先生!? 子どもの勉強、家でどう教える?

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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