赤ちゃんの不整脈 症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの中には、ママのおなかの中で心臓の形成がうまくいかないまま(先天性心疾患)
生まれてきたり、脈が乱れた状態(不整脈)で生まれてきたりする赤ちゃんが、少なからずいます。その病気の状態によっては早い時期から治療を行う必要があります。心臓病の治療法はめざましく進歩しているので、専門医とよく相談しながら根気強く治療を続けていきましょう。
赤ちゃんの不整脈(ふせいみゃく)って?
心臓は規則的に拍動し全身に血液を送り出しますが、そのリズムが乱れた状態が不整脈です。原因はさまざまです。急に脈が速くなり半日以上止まらない発作の場合には、元気がなくなり、おっぱいの飲みが悪くなったりすることもあります。
新生児期では入院中に見つかり、原因に応じて治療が行われます。脈の乱れなどの明確な症状がなく、心電図を調べて初めてわかる場合もあります。急に脈が速くなる発作では、薬剤や電気刺激で不整脈を止める治療を行うこともあります。
不整脈の主な症状
・脈が不規則
・飲みが悪い
・元気がない
心雑音
聴診器で心臓の音を聴いて発見されます。「ザーザー」という普段聴こえない音を「心雑音」といいます。先天性心疾患を発見する手がかりとなりますが、「機能性心雑音」といって、心臓が正常でも聴こえることがあります。
■赤ちゃん 循環器の病気
・心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)
・動脈菅開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)
・肺動脈弁狭窄症(はいどうみゃくべんきょうさくしょう)
・不整脈(ふせいみゃく)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。