赤ちゃんの肺動脈弁狭窄症 症状とケア【医師監修】
赤ちゃんの中には、ママのおなかの中で心臓の形成がうまくいかないまま(先天性心疾患)
生まれてきたり、脈が乱れた状態(不整脈)で生まれてきたりする赤ちゃんが、少なからずいます。その病気の状態によっては早い時期から治療を行う必要があります。心臓病の治療法はめざましく進歩しているので、専門医とよく相談しながら根気強く治療を続けていきましょう。
赤ちゃんの肺動脈弁狭窄症(はいどうみゃくべんきょうさくしょう)って?
肺動脈弁は、右心室から肺に血液を送り込むドアの役割をします。この開きが悪くなっている病気です。肺に血液が送りづらくなり、右心室に負担がかかります。
肺動脈弁狭窄症は、先天性心疾患の中で10%近くを占める比較的多い病気です。重症の場合は右心室が肥大していき、心雑音のほかにチアノーゼ(唇やつめが紫色になる状態)が見られることもあります。
軽度なら治療の必要はなく、経過を見ます。重症で右心室への負担が大きい場合は乳児期に、中等症なら幼児期に、バルーン・カテーテルで弁を広げる治療を行います。肺動脈の形態によっては、弁を切開したり、狭い部分を広げたりする手術が必要な場合もあります。
肺動脈弁狭窄症の主な症状
・心雑音
■赤ちゃん 循環器の病気
・心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)
・動脈菅開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)
・肺動脈弁狭窄症(はいどうみゃくべんきょうさくしょう)
・不整脈(ふせいみゃく)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。