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【医師監修】早く始めるほど命が助かる!赤ちゃん・子どもを救う心肺蘇生法を覚えておきたい理由

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子どもの安全を守るのは、ママ・パパの役割。ちょっとした油断が大きなケガや命を失うことにつながってしまうことがあります。
ここでは赤ちゃん・小さい子どもが事故・ケガで、意識や呼吸がなくなったときの確認方法や、心肺蘇生法を解説いたします。いざというときのためにしっかり覚えておきましょう。

意識や呼吸がないときは迷わず心肺蘇生をします

意識がない、呼吸がないなどのときは、迷わず、心肺蘇生を始めましょう。心肺蘇生は早く始めるほど命が助かる可能性が高くなります。呼吸が3分以上止まっていると、脳に酸素が行かず後遺症が残る危険があります。

心肺蘇生は、意識や呼吸がないことを確認してから、胸骨圧迫を2分以上続けます。圧迫する位置がずれたり、うまくできなくても、とにかくなんらかの刺激を与えることが重要です。

救急車が到着するまで心肺蘇生を続けましょう

周囲に人がいないときは、まず自分で心肺蘇生を2分やってから、助けを求め、救急車を手配します。救急車が到着するまで平均8分30秒はかかります。心肺蘇生は、呼吸が戻るまで、もしくは救急隊員から中止の指示があるまでずっと続けます。

以前は人工呼吸もセットで行うよう指導されていましたが、経験がない人には人工呼吸が難しいなどの理由から、現在のガイドラインでは省略されています。

【手順1】はじめに意識があるか確認します


肩をたたきながら、「○○ちゃん、わかる?」などと呼びかけます。反応がないときは、大声で周囲に協力を求めます。周囲にだれもいないときは、【3】の心肺蘇生を2分行ってから救急車を呼びます。脳内出血を起こしている場合などは状態を悪化させることがあるので、頭や体を揺さぶらないでください。

意識がある場合は回復体位にさせ落ち着かせます

意識があるとき、または意識がなくても呼吸があることが確認できた場合は、気道をふさいだり、吐いたものでのどを詰まらせる危険がなく、子どもに負担のかからない回復体位を保って救急隊の到着を待ちます。


頭を横向きにします。無意識に寝返らないよう、ひざは軽く曲げ、下側の腕を体の前へ置きます。

【手順2】次に呼吸を確認します


呼吸の確認をします。耳と頰を子どもの口と鼻に近づけて10秒以内で吐く息が感じられるかどうかを確認します。同時に子どもの胸やおなかのあたりを見て、上下に動いているか、動いていないかを確認します。

★呼吸がある場合:回復体位にさせ落ち着かせます
★呼吸がない場合:【3】心肺蘇生をします

【手順3】心肺蘇生をします

ただちに胸骨圧迫を始めます。速く(少なくとも1分間に100回)、絶え間なく(中断を最小限にする)行うことが大事です。人工呼吸ができる場合は、胸骨圧迫を30回したあとに、人工呼吸を2回。これを1サイクルとして救急車が到着するまで続けます。人工呼吸ができないか、ためらわれる場合は、胸骨圧迫のみを行います。

赤ちゃんの場合


【1歳以上の場合】


胸骨圧迫のやり方

赤ちゃんも1歳以上の幼児も、両方の乳首を結んだ胸の真ん中を押します。赤ちゃんの場合は指2本を、幼児の場合は手のひらのつけ根を、胸の真ん中に置き、強く圧迫します。
胸骨を圧迫するのは、心臓を押して血流を送りだすことが目的ですから、こわごわやっていては効果がありません。胸の厚みの3分の1がへこむぐらい強く、速く、そしてリズミカルに行います。


●イラスト/がみ

監修/【小児科医】山中龍宏 先生

※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。

初回公開日 2019/05/24

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