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【動画】まさかうちの子が!子どもの「弱視見逃し」問題、あるママのインタビュー

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↓下からすぐ動画を観ることができます。


弱視ときいて「うちの子はテレビを観てても笑うし、空の鳥も指さすし関係ないかな」と思うママやパパも多いはず。
実は赤ちゃんは0.2程度の視力があれば、日常生活を不自由なく送ることができ、ママやパパはもちろん周囲も目が悪いことに気付かない場合があります。

今、弱視の子どもは50人に1人くらいの割合で存在します。「え? 思ったより多い」と感じる人もいるのではないでしょうか?

そもそも弱視とは「めがねやコンタクトをしても視力が1.0に満たない状態」を言います。でも早期に発見、適切な治療をすればほとんどが治るものでもあるのです。

関連:【危険!】早く治療すれば回復したのに…「子どもの弱視見逃し」に気をつけて

まさか見えていなかったなんて!親も気づけない弱視


たまひよ動画インタビューに答えてくれたのは、笑顔がかわいい小学校一年生のはるちゃん。
ママである平林初生さんは、はるちゃんの目が、「まさか見えてなかったとは思いもよらなかった」と教えてくれました。

「ときどきより目になるねと夫婦で話していたんですが、それで『見えていない』なんて全然思ってなくて。5歳児健診の書類が来たタイミングで、近くの小児科で相談してみたところ、『視力はそこまで悪くはなさそうだけど、一応眼科に行ってみようか』という感じで眼科に行きました。
そうしたら眼科の先生に『なんで気がつかなかったの』って怒られてしまって。『ほとんど片眼は見えてないよ』と。すぐに大きな病院で調べてもらったら、悪いほうの目は0.2しか見えてなくて、ショックでした」。

診断名は「右不同視弱視 内斜視」。

赤ちゃんの視力は、ピントの合った映像が脳に送られ、脳の細胞を刺激することで発達します。3歳までに急激に発達して視力0.6〜0.9程度になり、5歳で大人とほぼ同じ1.0以上になり、6〜8 歳には視力が完成します。
でも片目だけ弱視である「不同視弱視」の子どもは、もう片方の目の視力が良いため家族や周囲も気づきにくいのが現状です。

片方が見えていればいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、ものを立体でとらえる力は両方の目が同じ発達をしている必用があります。また、弱疫学研究では、片眼が弱視の人が将来、病気やケガでもう一方の眼も視力障害になった時、同じ仕事を続けられる割合はわずかに35%しかありません。
さらに高齢になって両眼の視力障害になる率が、正常な視力の場合の約2倍高いことが示されています。

なぜ気づけなかったのか?毎日泣いて過ごしていた


「3歳児健診のときの視力検査が、紙に描いてあるイラストを自宅で確認してくださいというもので、まあ、見えているだろうと判断してしまったんです。『もしあの時に気づいてあげていれば』という気持ちが止められなくて。しかも有名な小児眼科は予約が数カ月まちで、一日も早く診てもらいたいけれどそうもいかずという日々でした。子どもには重いことだとは思ってほしくなくて、『ちょっと目が悪かったみたいだね~』と伝えて、子どもが眠ったあとに毎日毎日泣いて過ごしていました」。

そんな中診てもらった弱視の専門医に「伸びると思うのでがんばりましょう」と言われた平林さん。そのひと言で、救われた気持ちになったのだそう。

「ありがたかったです。本人とも話しをし、すぐにめがねをかけだしたんです」。

3歳ごろから治療をスタートすれば治る可能性が高い弱視。逆に治療が遅れて8歳ごろになると、めがねやコンタクトをしても視力がでない弱視に一生なってしまいます。
治療はまずはめがねをかけることから始まります。さらにはるちゃんは、一日二時間、良いほうの目をアイパッチで隠して細かいものを見る「遮蔽訓練」をスタート。いまでも毎日アイパッチをしています。

「夏場はパッチが蒸れてかゆくて『とりたいっ』てなるんです。最初のうちは『がんばってとらないで』と言っていたのですが、あまりにも大変そうで。30分したら30分休んでなど工夫してなんとか続けてきました」。

1年8カ月間の訓練で、いまでは両目とも矯正視力1.2に

最初は、1カ月に一回だった病院に通う頻度も、すこしずつ視力があがってきて今では3カ月に1回に。

「現在は両目とも矯正視力が1.2まであがりました。今の視力が安定したら、パッチ訓練も終了といわれています。個人者はあると思うんですが、ちゃんと治療すれば、こんなにあがるんだと驚いています」。

ママがんばりましたね、と声をかけた編集部に「一番がんばっているのはこの子なんで…」と答えた平林さん。また、同時に周囲の協力にも感謝していると教えてくれました。

小さい子がめがねをかけることは素敵なこと

「いきなりめがねになって、本人にも抵抗があったと思うんです。でも当時通っていた幼稚園の先生が、『とっても似合うね、かわいいね』と本人はもちろん、周りのお子さんに言ってくれて、みんなでかわいいねと。それで本人もめがねをかけることを気に入って治療をスタートすることができました。本当にありがたかったです」。

平林さんに、弱視は早期発見すれば治療可能という知識があったかどうか、たずねてみた。

「まったくなかったです。わたしが目がとても良く、夫はちょっと近視だけど困るってほどじゃないんです。だから突然知った事実にパニックになっちゃって、ネットをみると情報があいまいで、最初は不安しかありませんでした」

平林さんは趣味で書いていたブログにはるちゃんの目のことをアップ。さまざまなコメントや情報が寄せられたそう。

「暗い話題を書かないと決めていたブログだったんですが、このときばかりはあまりにも悩んでいて、情報をもっている方の目にとまったらいいなと。そうしたらいろんな方がメッセージを送ってくださって本当に助かりました」

その経験から、今度は自分が誰かの役に立てればと、平林さんは目についての体験談や、小さい子がめがねをかけることは素敵なことだというメッセージをブログに記しています。

平林さんのブログ「子連れでウロウロ… fal::diary」はこちら。

子どもの目に不安を感じたら、まずは専門医を

強い遠視や乱視、不同視は満3歳〜3歳半頃に異常を発見し、治療を継続することができれば、小学校入学までにほとんどが0.8以上の視力になり、学校生活を問題なく送ることができます。
そのため、3歳児健診では目の健診があります。ですが、家庭で行う一次検査が主流。ある調査では「3歳児健康診査で見逃されていた」弱視のケースが74.6%にも上ったという報告があります。

治療開始が8歳以上になると、小学校の中・高学年まで治療が継続されるため、子どもにとって大きな負担となります。さらに、小学校入学後は通院が難しく、治療を中断してしまうケースが多いことからも、弱視は早期に発見し、早期に治療をスタートさせることがもっとも大切です。
もし見逃してしまっても、あきらめないことが肝心です。8歳を過ぎるとたしかに治療に反応しにくくなりますが、だからと言って良くなる可能性がゼロではありません。
子どもの目に不安を感じたら、まずは専門医を訪れてみてください。

■こんな時は眼科へ

・目つきがおかしい
・テレビを見るときに異常に近くに寄ったり目を細めたりする
・片目を手でさえぎるとひどく嫌がる
・目が揺れている
・頭を傾けたり、横目でみたりする
・斜視のように見える
・黒目の中央が白く見える

関連:原因は?治療は?50人に一人の子どもがなる「弱視」ってどういうもの?

■監修
Profile:板倉 麻理子先生(前橋ミナミ眼科副院長)
前橋市出身。前橋赤十字病院勤務を経て、2018年11月に前橋ミナミ眼科を開院し副院長に。日本眼科学会認定眼科専門医、群馬県3歳児健康診査の眼科検査に関する検討会議委員、日本眼科学会会員、日本弱視斜視学会会員。

■動画撮影時期/2019年1月
■取材・文/たまひよ編集部

たまひよでは子どもの弱視について、もっと早く知っていれば・・と後悔しているママや、もう後悔しているママの姿を見たくないという医師たちの声を受け、「ストップ弱視見逃し」記事をシリーズで掲載していきます。

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