1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 繰り返し目やにの出る赤ちゃん。解決方法は…?~[小児科医・陽ちゃん先生の診察室だより]

繰り返し目やにの出る赤ちゃん。解決方法は…?~[小児科医・陽ちゃん先生の診察室だより]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
、赤ちゃんを持つ母が彼は口
Wavebreakmedia/gettyimages

目やにが出る赤ちゃんは多いですが、繰り返したり、なかなか治らないときはちょっと注意が必要です。
赤ちゃんやママ・パパにいつもやさしく寄り添う陽ちゃん先生こと、小児科医の吉永陽一郎先生が、日々の診察室で起きた、思い出深いできごとをつづります。
今回は4ヶ月の目やにを繰り返す赤ちゃんとママが診察室を訪れました。[小児科医・陽ちゃん先生の診察室だより#5]

関連:授乳のたびにゼロゼロ…風邪?「小児科医・陽ちゃん先生の診察室だより#3」

目やにが出続ける4ヶ月の赤ちゃん

「また右目から目やにがたくさん出るんです」と4ヶ月の赤ちゃんを連れたお母さんがやってきました。先週目やにで受診されたときに、目が少し赤くなっており、点眼薬を処方しました。
「しばらくはよかったんです。目やにもとまって。でもまた出始めました」
―そうですか。何度か繰り返していますよね。
「そうなんです。いつも右目です」とお母さん。ちょっと気になることを聞いてみました。
―赤ちゃんは、ふだんから涙目ということはありませんか?
「はい。右目は泣いていないときもうるうるしていて、時々涙がこぼれます」
そんなお母さんの話を聞いて、私は涙のしくみについて説明しました。

涙はいつも鼻に流れている

私たちは、目を乾燥から守るためにいつでも涙が出ています。その涙を、目全体に行き渡らせるために、時々まばたきをします。その涙は、目頭から鼻に通じている管(鼻涙管・びるいかん)を通して、鼻の中に捨てられます。通常はわずかな量なので気になることもありませんが、悲しくなったりして、出る涙が多くなると、鼻に捨てられる涙の量も増えて、鼻がグスグスいい始めます。泣きながら鼻をかむ人っていますよね。
生まれつきこの鼻涙管の通りが悪いと、涙が鼻に捨てられずに涙目が続いたり、小さなゴミや細菌が流れていかず、結膜炎を繰り返すことになります。鼻涙管閉塞症(びるいかんへいそくしょう)という病気で、泣いてもいないのに涙目だったり、目やにが出るのが典型的な症状です。この赤ちゃんもその可能性があるかもしれません。

点眼と目頭マッサージで目やにが改善

前回の受診で、点眼薬を処方しましたが、お母さんは
「そもそも、じっと目を開けていられないから、目薬をさすのが難しくて…」と言います。
―そりゃあ、目薬をさしてもらうからって、頑張って目を開けている赤ちゃんはいないよね
「じゃあどうしたらいいんですか」と困ってしまったお母さん。
―赤ちゃんを上向きに寝かせて、頭をだれかに固定してもらうか、お母さんの太ももで頭をはさんで固定しますよね。まず目頭に2〜3滴の目薬をためます。その後で、まぶたを上下に引っぱれば、しみこんでいきますからね。
「ああ、そうすればいいんですね」
―また目薬を出しておくので、目薬をさしたときに目頭マッサージをしてくれますか
「目頭マッサージ?」
―目の鼻がわの端っこを、お母さんの指でくちゅくちゅやってください。
目薬とマッサージで、この管の通りがよくなれば、それで治る子もたくさんいます。もしもそれでも涙目が直らないときには、眼科で管の通りが大丈夫なのか検査をしてもらいます。通りが悪ければ、水を通してみたり、うまくいかなければ器具を使ってこの管の掃除をします。

関連:目の病気 【0~1歳】 赤ちゃんがかかりやすい病気の話

目から器具を入れると聞いて、お母さんは急に心配になったようでした。
目頭のマッサージをお願いして1週間後、目やには無くなり、涙目もよくなってきているようでした。どうやら痛い処置はしなくて済みそうです。


■監修・文:吉永陽一郎先生
国内初の子育て専門診療科である聖マリア病院母子総合医療センターの「育児療養科」科長などを経て、現在は福岡県久留米市の吉永小児科医院・院長。

■おすすめ記事
【動画】まさかうちの子が!子どもの「弱視見逃し」問題、あるママのインタビュー

赤ちゃん・育児

更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング

関連記事

赤ちゃん・育児の人気テーマ

新着記事