SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんのお世話
  4. しつけ
  5. 親が感情的に怒るのはNG! 1才・2才・イヤイヤ期。ほめ方・しかり方に専門家がアドバイス!

親が感情的に怒るのはNG! 1才・2才・イヤイヤ期。ほめ方・しかり方に専門家がアドバイス!

更新

強い癇癪のために叫んで
mofles/gettyimages

子どもの成長と同時に、できたことをほめる場面や、やってほしくないことを伝える場面が増えていきますが、「このほめ方でいいのかな?」「また同じことでしかっているかも」など、モヤモヤしているママ・パパたち。
そこで、1才代と2才代のお子さんのいる家庭のほめ方・しかり方の体験談とともに、子どもに響く伝え方を臨床心理士の塩﨑尚美先生にアドバイスしていただきました。

1才代のイヤイヤには、言葉で伝えるよりも雰囲気でなだめるのがGOOD

「1才代は『〇〇したい・したくない』という意思がはっきりしてきて、思いどおりにならないとイヤイヤします。自分の思いが伝わらないことがもどかしくて、思いどおりになるまで激しくイヤイヤする子も。まだ『〇〇だからダメ』など、物事の因果関係を理解することはできない時期です。明確なイヤイヤの理由がなく、「何か嫌」など瞬間的なのが特徴。言葉で伝えるよりも、楽しい雰囲気でなだめるほうが効果的です」

【しかり方】大げさに痛がって悲しいことを伝える

気持ちを伝えるといいと聞いたので、おもちゃなどでたたかれたときは、私が「痛~い!」と大げさに痛がる演技をし、悲しい気持ちになったことを伝えています。が、伝わっていない気も…?
M・Eさん&Kくん(1才1カ月)


●塩﨑先生アドバイス
「悲しい気持ちをきちんと伝えているのは、とてもいいですね。伝わっていないように見えても、繰り返すことで子どもは徐々に理解していくので、このしかり方を続けていきましょう」

【ほめ方】勇気を後押ししたら苦手食材もパクパク!

苦手な食材があるときは、食べる前から「〇〇はおいしいよ。ママも大好きなんだ♡」と気分を盛り上げるように。食べられたら、「うわ~、エライ! なんでも食べられるね」と頭をなでてほめてあげています。
Y・Sさん&Fくん(1才4カ月)

●塩﨑先生アドバイス
「『ママも大好き』とママの気持ちを伝えて、苦手なものに挑戦させているのは素晴らしいですね! ほめるときに頭をなでてあげるのもGOODです」

【ほめ方】パチパチ拍手しながら「すごい! すごい!」

自分で着替えができたら、「すごいね~!」と拍手をしながらほめています。動きを加えたほうが、ほめていることが伝わりやすいみたいです。「えへへ♡」と得意げな顔で、うれしそうにしています。
S・Hさん&Mちゃん(1才8カ月)

●塩﨑先生アドバイス
「言葉だけでは、まだ理解が追いつかないのが1才代です。ジェスチャーなど動きを加えて伝えるのは効果的。このほめ方で問題ないですよ!」

イヤイヤが複雑化する2才代。言葉の理解度は深まるので、シンプルに伝えてみよう

「2才代は、『自分でなんでもできる』という万能感やプライドと、親に甘えたい気持ちの間を行き来し、1才代よりも対応が難しくなります。イヤイヤの表現も複雑化し、言葉と気持ちが一致していない場合もあるので、お手上げ状態に。まだ自分の思いをうまく言葉にすることはできませんが、言葉に対する理解度はかなり深まっています。『どうせ言ってもわからない…』とあきらめずに、シンプルな言葉で簡潔に理由を伝えましょう」

【ほめ方】感謝の気持ちを伝えてギューッと抱き締める

食事の準備中など、私の手が空くのを待っていられたときは、ギューッと抱きしえて「えらかったね。待っていてくれてありがとう」とお礼を。その後10分ほど、娘の気がすむまで甘えさせてあげています。
Y・Hさん&Rちゃん(2才)

●塩﨑先生アドバイス
「スキンシップは子どもの気持ちの安定につながります。子どもが甘えられる時間を持つのも、自立心の育ちにつながるのでいいですね。お手本にしたいほめ方です」

【しかり方】注意はするけれど娘の興味は否定しない

車が通る場所で「虫さんがいた!」と手を離した娘。「車が来るから手をつなぐ」と短いフレーズで注意しました。ただし、「虫がいたね」と最初に娘の言葉に反応して、興味を否定しないようにしています。
Y・Iさん&Rちゃん(2才7カ月)

●塩﨑先生アドバイス
「子どもが興味を持ったことは否定しない、という考え方はとってもいいですね。しっかり注意もできているのでOKです!」

【ほめ方】おもちゃを擬人化して共感さそう

おもちゃのお片づけができたら、「おもちゃも家に帰れてうれしいね」と、おもちゃを擬人化して気持ちを代弁。以前はほめられて得意げな顔をするだけでしたが、最近は「ママ、できたよ」と報告してくれます。
A・Fさん&Hくん(2才10カ月)

●塩﨑先生アドバイス
「2才代には、ものを擬人化して伝えるのは効果的ですよ。親にほめられることが目的にならず、自分でやる満足感につながっていますね」

子どもの成長に伴い、ほめ方・しかり方の悩みはつきないもの。毎日の子育てのヒントとして参考にしてみてくださいね。

発売中の「1才2才のひよこクラブ 2019年夏秋号」では、「イヤイヤキッズの心に届くほめ方・しかり方」特集として、より詳しくほめ方・しかり方の基本やあるあるシーン別のかかわり方などを紹介しています(取材・文・構成/ひよこクラブ編集部 体験談取材・文/坂井仁美)


監修/塩崎尚美先生
日本女子大学人間社会学部心理学科教授。臨床心理士、公認心理師。育児の悩みや思春期の子どもを持つ親のカウンセリングを行っている先生。専門は乳幼児期からの親子関係。

「1才2才のひよこクラブ」2019年夏秋号

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。