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小学校のPTA。「楽しかった」という人がいても、それが全員にあてはまるとは限らない

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笑顔の母と子
sunabesyou/gettyimages

子どもの小学校入学が近づいてくると「わが子は学校にすんなりなじめるかしら……」などと心配になりますが、ママとしては小学校の「PTA」も気になるところ。小学校のPTAってどんな感じ? 役員になると大変なの? 先輩ママから『楽しい』って聞いたけど、ホント?…など、“ママが知りたい”小学校のPTAについて、子育てアドバイザーの長島ともこさんが自身の体験談を語ります。

「大変だけど楽しかった」「やって良かった」PTA執行部体験談〜私の場合〜

なにかと話題のPTAですが、筆者は2児の母親で、下の子が小学校3年生の時にPTA執行部の一員として1年間、学校の広報誌を作る広報委員会の委員長をつとめました。

当初は私も、「仕事と両立できるのだろうか」「非効率な会議ばかりだったらどうしよう」など、不安な気持ちも大きかったです。
しかし、私の場合はフタをあけてみると、メンバーに恵まれたこともあり
・学校全体の様子、学校で過ごす子どもの様子がよくわかる
・知り合いが増え、さまざまな情報が得られる
・先生との距離が縮まる
・経験値が高まり視野が広がる
などメリットを多く感じることができ、「大変だけど楽しかった」「やって良かった!」というのが実感です。

ただし、これらはあくまで私個人の体験談です。
なかにはどうしても事情があって、引き受けられない人もいることでしょう。

できる人が、できるときに、できることをやろう!

PTA活動は
「できる人が、できるときに、できることをやる」のが基本だと思います。
ですから、
・下に未就学の子がいる
・自身が病気を患っている
・親の介護をしている
・シングル家庭である
などの人は、仕事量の多い役職を引き受けることは避けたほうが無難ですし、周りの保護者がその人を責めるのもNGだと思います。
地域や学校によっては上記について配慮してくれることもあります。小学校の場合、まずは入学前の就学時健診や入学式後の保護者会などで、自分の子どもが通う学校のPTAが「どのような組織でどのような活動を行っているのか」をしっかり確認しましょう。

「不要論」も「非加入問題」も話題になっているけど…今どきのPTA事情

PTAとは、
P=Parent(親)
T=Teacher(先生)
A=Association(会、組織)の略のこと。
子どもたちのすこやかな成長のために、保護者と先生だけでなく、家庭、学校、地域社会がお互いに協力し合ってさまざまな活動を行なう組織です。

小学校では、自薦or他薦で選出されたPTA役員が中心となり、
・運動会、展覧会、式典など学校行事や地域イベントの運営、手伝い
・子どもの登下校の安全や防犯のための地域パトロール
・PTA広報誌の制作などによる、学校やPTAの広報活動
・親子のすこやかな成長を目的にした研修会等の開催
などが、主な活動内容となっている地域が多いようです。

PTA活動はボランティアであるにもかかわらず、PTA会長、副会長をはじめとする執行部役員になると、学校の仕事だけでなく、地域の行事やPTAの会合に参加するなど、仕事量が多いのも事実。

「PTA活動に時間が割かれる」などネガティブな声も挙がり、「PTAは不要ではないか」という意見も聞かれます。

また、PTAはそのルーツをさかのぼると、もともとは「任意団体」=入りたい人が入る団体。入りたくなければ、入らなくても良い団体なのです。

しかし、これまでほとんどの学校が「子どもが学校に入学したら、保護者は自動的にPTAに加入しPTA会費を収める」というシステムであることが明らかになり、識者が問題提起を行なっています。

このような話題が、メディアでしばしばとりあげられるPTA。
現状での問題点はたくさんあるかもしれませんが、世論に加え、共働きの増加、働き方改革などの時代の流れを受け、これまでの体制を見直す動きが活発化してきているように感じます。「より効率化、スリム化していこう」「皆が気軽に楽しく参加できる組織にしよう」と、改革に乗り出す学校も見受けられるようになってきました。

同様に「加入、非加入問題」についても、これまでのなかば強制的な加入システムから、「加入or非加入」の意思をあらかじめ確認するシステムを取り入れる学校も増えてきています。

PTAは本来、学校のものでも役所のものでもありません。当事者である保護者、先生、地域の人たちが自ら考え、行動すべき“過度期”に差しかかっているのではないでしょうか。

加入、非加入についてはもちろん、保護者が気持ちよく参加できる組織としてのあり方についても、主体的に考えていきたいものです。

一言で「PTA」といっても、いろいろな役職があります。学校や先輩ママから仕事の量や内容を確認し、家庭環境、自分の仕事の状況などを考えあわせながら、自分なりの“やりどき”を考えてみるのもいいですね。

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