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子どもが生まれたら気になる投資…。ほったらかし投資でどれぐらい増えるもの?

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連載、第7回目。今回のテーマは、「ぶっちゃけ、インデックス投資ってどのくらい儲かるの?」。

将来のお金が不安。投資も気になるけど、子育てが忙しくて手が回らない......という新米ママ・パパに伝えたいのが、手間をかけずにできる、ほったらかしインデックス投資。

ブログで投資経験を綴り、著書も出版、インデックス投資家のバイブル的存在として知られる投資ブロガー・水瀬ケンイチさんが、超カンタンガイドしてくれます。「新米ママ・パパむけインデックス投資講座。教えて!ほったらかし投資家・水瀬さん」第7回。

インデックス投資17年の成果を大公開!

こんにちは!水瀬ケンイチです。
今回のテーマは、「インデックス投資で、ぶっちゃけどのぐらい儲かるのか」。

とにかく手間や時間がかからないのが、この投資の最大のポイント。忙しい人、皆さんのようなママやパパ、慌ただしい育児に追われている人こそ、自動で積み立てていくインデックス投資が合う、と紹介させていただきましたが、「で、それをしたらどうなるの?」という疑問にお答えします。

まずは、このグラフをご覧下さい。

手元の記録によると、私は04年1月から19年9月まで、合計189回積み立てを行っています。
その積み立てた元本がオレンジの線、インデックス投資の資産が緑の面です。

※横軸が時間、縦軸が金額(指数)。金額は、開始を1とし何倍になっていったかで表示

07年までは順調。資産は20%以上もアップ!

グラフの見方は単純です。オレンジの線より、緑の面が高くなっていれば、資産はプラス。反対に緑の面が下回っていれば資産がマイナスの状態を表します。

ご覧の通り、最初の4年ほどは順調に資産が増えていき、元本に対し20%以上もプラスに。インデックス投資は、もっとゆるやかに資産が増えていくものだと思っていたので、「こんなに増えて大丈夫!?」と驚きを感じたほどでした。

右肩上がりに殖える資産を、イケイケ気分で見ていたあの頃の私。
まさかこの後、奈落の底に突き落とされるとは、夢にも思っていませんでした……

08年の大暴落で、元本の約半分に……

08年、世界中の株式、債券を大暴落させた、あの「リーマン・ショック」が起きました。

グラフを見ると、それまで右肩上がりだった資産(緑の部分)が、08年の途中から、スパッとナイフで切り落とされたかのように、下落しています。

たった数日で、それまで殖えていた何百万という利益が吹っ飛び、09年1月には元本の半分近くにまで下落……。ああ。今思い出しても、吐きそうです……

100年に一度と言われた大暴落を、身をもって経験したのでした。

その後、市場はV字回復を見せるも、2010年にギリシャショック、2011年は東日本大震災もあり、なかなか元本には戻らない。

その間、私のブログのコメント欄には、「どうしてくれるんだ!」「お前を信じたのに!」と罵詈雑言の嵐が吹き荒れました。

多くの投資仲間も、「もう、インデックス投資は終わりだ」「経済成長など期待できない」と他の怪しい投資に手を出したり、相場から去ったりしました。

暴落に非難に孤独。この時ばかりはさすがに心が折れかけました……。

それでも私はなぜ、インデックス投資を継続したのか。

ひとつは、以前この連載でお話した生活防衛資金があり、どんなに暴落しても生活の安全は担保されていたこと。
もうひとつは、偶然立ち寄った書店での光景がきっかけでした。

資本主義経済の成長を信じ、積み立てを継続!

書店の店頭には、当時の大恐慌を煽るかのように、「資本主義経済の終わり」「ザ・パニック」といったような、おどろおどろしいタイトルがズラリ。これでもかと言わんばかりに、山積みになっていました。

それを見て、私は不思議な安心感を覚えたのです。

この大暴落ですら、たくさんの著者たちや出版社はビジネスのチャンスにしようとしている。その商売魂に、「資本主義経済は死んでなどいない!」と確信したのです。

私は書店の一角に、資本主義経済のエンジンである、「儲けて豊かになりたい」という欲が燃えたぎっているのを感じました。

資本主義経済が成長し続ける限り、それをリターンの源泉とするインデックス投資も成長し続ける。今まで通り、何があっても積み立てを継続しようと心に決めたのです。

そして、この時の決断が間違いではなかったと実感するまで、そう長くはかからなかったのでした……!

12年から、一気に資産が成長!

12年に当時の内閣によって施行されたデフレ脱却・金融緩和政策が当たり、日本の株式市場が急上昇!

私の資産も一気に膨らみ、13年1月、ついに元本を回復。マイナスの期間に、安く仕入れておいた資産がうなぎ昇りで成長しました。

その勢いがいかに目覚ましいものであったか、グラフの緑の部分が急角度で上昇していることからもお分かりいただけるかと思います。

あれよあれよという間に、資産は元本の120%、130%と殖え、今は150%前後で推移しています。

金額は控えますが、利益だけで小さいマンションなら買えるぐらいにはなっていますよ。むっふっふ。

回復後も、イギリスの欧州連合離脱問題(ブレグジット)など、いくつか経済ショックはありましたが、幸いなことに13年1月以降は一度も元本を割っていません。

永遠に下がり続ける相場はない

はい! それでは今回のまとめです。
「ぶっちゃけ、インデックス投資はどのぐらい儲かるの?」

その答えは、明確にはわかりません。
ただ、「100年に一度」と言われた経済ショックや、「1000年に一度」と言われた未曾有の大災害が起きても、粘り強く積み立て投資を続けているうちに、資産は回復して、さらに成長してきたのは事実です。

一方で、私の実践記がいくら17年間あるとしても、何百年も続いてきた株式市場の歴史に比べたら、ごく短期間の事例でしかありません。
歴史的な大暴落とそこからの急回復という興味深い期間ではあったものの、この17年間の状況が、今後も続く保証もないのです。

それでも確実に言えるのは、「永遠に下がり続ける相場はない」ということです。

この先も、相場の大暴落は起きるでしょう。心が折れ、「このまま続けてもいいの?」と試される時がきっときます。
その時には、株価ばかりを見つめるのではなく、大きな視点で、長期的な経済成長の底力をぜひ思い出して下さい。

さて、次回のテーマは、「実際、どうやって始めたらいいの?」。インデックス投資を始める、具体的なステップについてご紹介します。まだ、証券会社に口座を持っていない人でも、手取り足取りお教えしますので、お楽しみに!

ではまた

(監修・水瀬ケンイチ イラスト・おぐらなおみ 取材・文 大上ミカ)

水瀬ケンイチ
1973年生まれ。IT企業に勤める会社員であり、個人投資家。2005年より、ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」で自身の投資経験を綴り、インデックス投資家のバイブル的存在として認知される。著書に「お金は寝かせて増やしなさい」(フォレスト出版)など


参考文献:水瀬ケンイチ著書
お金は寝かせて増やしなさい(フォレスト出版)
全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド(朝日新書)

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第6回 子育てにかかるお金どうしたら?「複利」の力をまずは知ってみる

お金は寝かせて増やしなさい

水瀬ケンイチ著 フォレスト出版

投資は元本保証がありません。資産運用はあくまでもご自身の責任で行ってください。本連載の内容を実践したことによって被る損害については、いかなる理由があろうとも、監修者、運営社、執筆者ともその責任は負いません。

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