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【医師監修】「うちの子発達が遅いかも…」モヤっとした不安を医師に聞く【月齢別】

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リビング ルームでお母さんにお父さんから歩く幼児の女の子
monkeybusinessimages/gettyimages

赤ちゃんの体の発達には個人差があるとわかっていても、遅めだったり、早めだったり、どうしてもほかの赤ちゃんと比べて気になってしまうのが親ゴコロ。多くのママ・パパが「うちの子、これで大丈夫?」と迷いがちなことを、帝京大学医学部附属溝口病院小児科の黒澤照喜先生が答えてくれました。

育とうとする赤ちゃんの力を信じて応援を

生まれてから2才までは、体がぐんぐん発達していく時期。さっきまでできなかったことが急にできるようになるなど、目覚ましく成長していきます。でも、発達のペースに個人差が大きいものでもあります。周囲の赤ちゃんと比べるのではなく、その子なりのペースで発達していく姿を見守り、応援してあげることが大切です。

まだまだふにゃふにゃな、首すわり前の0~2カ月の体の発達のことQ&A

生後すぐの手足の動きは、無意識に動かす原始反射によるものですが、それが消えるのに伴って、少しずつ自分の意思で手足を動かすようになります。

Q 
向き癖で頭の形がゆがんでいるのが心配です。

A
赤ちゃんの頭はやわらかいので、 向き癖などの影響で形がゆがむことがあります。大半のゆがみは健康には問題ないもので、髪が伸びれば、気にならなくなることが多いです。ただし、ゆがみが強い場合は小児科で相談してください。

Q
ガラガラを握りません。握る練習させたほうがいいのでしょうか

A
2カ月ごろはまだ握らない赤ちゃんもいるので、あせらなくて大丈夫。あえて練習する必要はありませんが、あやすときにときどき試してみるのはいいでしょう。6~7カ月健診で顔にかけた布を自分で取るかを見て、握れるかを確認します。

Q
首がしっかりしてきました。たて抱きをしてもいいですか。

A
2カ月後半ごろになり、首がしっかりしてきたら、1日5分程度、たて抱きをしてもOKです。ただし、 まだ首がグラッとすることがあるので、片手でしっかり支えてください。

首がすわり、寝返りに挑戦する子も出てくる、3~5カ月の体の発達Q&A

母乳やミルクを飲む量や運動する量に差が出てきて、体形にも個人差が出てくるころです。また、首がすわる子が増え、寝返りを始める子も出てきます。

Q
臍(さい)ヘルニアでおへそが風船みたいになっています。何もしなくていい?

A
赤ちゃんはおなかの筋膜が未発達。臍(さい)ヘルニア(でべそ)は、 泣いて腹圧がかかり、筋膜のすき間から腸の一部が飛び出すことが原因です。 大抵は1才ごろまでに自然に治るので、今は様子を見ていてOKです。ただし、ピンポン玉程度の大きさになっている場合、ほうっておくと治ったあとに皮が余るため、テープで圧迫固定する治療を行うのが主流になっています。気になるときは小児科で相談してください。

Q
今4カ月です。体重は増えているものの、出生時の2倍にはなりません。見守っていていいのでしょうか。

A
体重が増えない原因は、授乳量が不足している、飲んでも吐いてしまっている、病気の可能性があるなど さまざまです。基本的には、少しずつでも、乳幼児発育曲線の曲線に沿って体重が増えているならば、様子を見ていて大丈夫です。ただし、横ばいのまま一定期間体重が変わらない、または減少しているときは、小児科で相談しましょう。

寝返りをしながら移動する子も出てくる、6~8カ月の体の発達Q&A

寝返りが上手になり、寝返りをくり返して移動する姿が見られます。おすわりも安定し、おすわりの姿勢で、両手が自由に使えるようになります。

Q
夜中に寝返りしてうつぶせになっています。気づいたらあお向けに戻したほうがいい?

A
赤ちゃんが寝返りできるようになると、夜中にうつぶせになっていることがあります。自分で戻れることもありますが、赤ちゃんの眠り始めにあお向けにすることと、うつぶせになっていることにママ・パパが気づいたらあお向けに戻すことを心がけるようにしましょう。

Q
上の子よりはいはいが遅くて心配です。練習させてもいい?

A
はいはいの時期は個人差がありますが、嫌がらなければ練習するのはOKです。 赤ちゃんをうつぶせにさせて、手が届きそうな位置でママ・パパがおもちゃを持って誘ってみましょう。また、うつぶせになった赤ちゃんの体の下に、丸めたバスタオルを入れて遊ぶと、自分でおしりを持ち上げる感覚が育ちます。

つまむ、つかまり立ちなどできることが増える、9~11カ月の体の発達Q&A

足腰の筋力が発達し、はいはい→つかまり立ち→伝い歩きと、姿勢が高くなっていきます。また、小さなものを指でつまむなど、できることがますます増えていく時期です。

Q
つかまり立ちはできるのにおすわりはしません。練習が必要ですか?

A
つかまり立ちができるなら、おすわりもできるはず。赤ちゃんをおすわりの体勢にして、支えながらおもちゃを持たせて遊ばせてみましょう。初めは背中を丸めますが、徐々に背筋が伸びてきます。

Q
手先が器用になるように、小さいおもちゃを与えて練習させるのはOK?

A
少しずつ手指の使い方が上手になってきますが、直径39㎜の 筒を通る小さいおもちゃは誤飲の可能性があるので、遊ばせるのは危険です。今の時期に手指の発育を促すには、ボタンを押したり、つまみをつまんだりできるおもちゃがおすすめです。

Q
はいはいをせず、おしりで移動するのが心配です。

A
はいはいではなく、おしりで移動する赤ちゃんを「シャフリングベビー」 といいます。発達の一つの形なので、 1才6カ月ごろまでは見守っていてOK。 時々、手のひらや足の裏を触るなど、皮膚の感覚を刺激してあげるといいでしょう。1才6カ月を過ぎても変わらない場合は、小児科で相談してみてください。

Q
太めで発達も遅めなので、ベビースイミングに通わせています。効果がでるでしょうか。

A
ベビースイミングなど、親子で体を動かす場に通うのはいいことです。ただし、一般的に太っている子は活動に多くのエネルギーが必要になるため、発達が遅く見える傾向があります。あえてスイミングに通わなくても、活動量が増えてくれば体つきが締まるので安心して。

Q
つかまり立ちから立っちをしません。練習させていいですか。

A
立っちをするには、足腰の筋力やバランス感覚が必要です。1人で立つには時間がかかる子もいるので、ママ・パパがサポートしてあげてもいいでしょう。赤ちゃんのわきを支えながらしゃがませ、そのままゆっく り引き上げて、立っちをさせます。これを繰り返し行うことで、立つ感覚が育ちます。

Q
片足だけずりばいの変な形ではいはいします。発達に問題はないでしょうか。

A
はいはいにはいろいろなバリエーションがあります。片足だけで行うずりばいなど、しっかりと腰が上がっていなくても大丈夫。また、はいはいするときに左右差があっても、はいはい以外の足の動きに問題がなければ、とくに心配いりません。

あんよができて行動範囲がどんどん増える、1才~2才の体の発達Q&A

1才を過ぎると、身長・体重の増え方はゆるやかに。あんよができるようになると、行動範囲はますます広がります。また、手先の器用さも高まり、積み木を積んだり絵本をめくったりできるようになります。

Q
体が大きめで離乳食は毎回おかわりします。食べさせていいですか?

A
体重が重い子や身長が大きい子は、離乳食の目安量より多く食べることがあります。 おかわりをさせるときは、炭水化物食材やタンパク質食材ではなく、野菜中心の薄味のメニューにするといいでしょう。

Q
伝い歩きができたあと歩く様子がないけれど、自然に任せていてOK?

A
歩き始める時期は個人差が大きいもの。はいはいが好きな子は長い期間はいはいをしていることがあるし、行動が慎重な子は最初の一歩がなかなか出ないことがあります。これまでの発達が順調で伝い歩きができているなら、必ず一人歩きができるようになります。あせらず見守りましょう。

Q
ジャンプができないので、トランポリンを購入して練習中です。効果はある?

A
トランポリンもいいですが、たくさん歩く、音楽に合わせて踊る、 坂道を上がるなどの動きや、ブランコ遊びのようなバランスをとる遊びをすることで、運動能力がだんだん発達します。 段差から飛び降りることがきっかけで、ジャンプができるようになる子もいますよ。

Q
たくさん食べるのに細め体形なのが気になります。

A
運動量が多くて、飲んだり食べたりした分がすぐに消費されてしまうのかもしれませんし、もともと体形がスリムなタイプなのかもしれません。ほかの発達に問題がなく、少しずつでも体重が増えているのであれば、様子を見て大丈夫です。でも心配ならば、かかりつけ医に相談してみるといいでしょう。

Q
身長が低いのが悩みです。カルシウムのサプリメントを飲ませてもいいですか。

A
乳幼児身体発育曲線の範囲内でカーブに沿って身長が伸びているなら、心配しないで大丈夫。それに、カルシウムを必要以上にとっても吸収されないので、サプリメントを飲ませるよりも、早寝をしてたっぷり睡眠を取り、成長ホルモンの分泌を促すほうが有効でしょう。

Q
つま先立ちで歩きます。発達障がいでしょうか。

A
つま先立ちをする子はわりと多く、とくに発達に影響するものではありません。歩くのに慣れていないため、緊張して足に力が入ってしまい、つま先立ちになるのでしょう。立っているときにかかとを床につけることができていれば、普通に歩けるようになりますよ。

発達の目安通りに進まないと、ママ・パパはあせってしまいますね。でも発達の進み方は、赤ちゃん一人ひとり違っていて当たり前。「これがうちの子の個性」と考え、そのとき赤ちゃんができることを一緒に楽しみ、見守っていきましょう。(文/ひよこクラブ編集部)

■参考/「ひよこクラブ」2019年9月号巻頭大特集「初めてママ・パパが育児で迷いがちなこと一気読み!赤ちゃんの月齢別やっていいことダメなこと」

監修/【小児科医】黒澤照喜 先生

初回公開日 2019/12/26

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