恐怖の必殺技!痛いの痛いの飛んでいけ!【夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#51】
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第51回です。
【第51回】恐怖の必殺技!痛いの痛いの飛んでいけ!
最近益々やんちゃになってきた2歳の息子。
ダメだよと言っても、おもちゃを投げたりすることも。
おもちゃや手が私や旦那に当たってしまい、「痛いー!」と言うと、頭をなでながらいい子いい子してくれます。
「自分がやったのに…」と心の中では思いますが、息子の優しい気持ちを伸ばしてあげたいため、「いい子いい子してくれてありがとうね」と言うようにしています。
「ごめんね」も最近言えるようにはなったのですが、ふざけてしまうことが多く、なかなか発動してくれません。
そんな中、最近は「痛いの痛いの飛んでいけー!」を覚えた息子。
大体いつも、私や旦那が痛がっているときは息子の投げたおもちゃが当たったり、息子に体のどこかしらを踏まれているときなのですが、原因はともかく、痛みを飛ばしてくれようとします。
とは言え、まだはっきりと「痛いの痛いの飛んでいけ」とは言えないので、何て言っているのかわからない喃語でやっております。
「とんでけー!」と聞こえる気がするので、最後の「飛んでいけ」の部分をフィーチャーして言っているのでしょうか。
そして、息子の「痛いの痛いの飛んでいけ」は、とにかく勢いが良いです。
痛いところから、思いっきり上空へ痛みを飛ばしてくれます。
「とんでけー!」「とんでけー!」と、何度も空高く手を上げながら叫んでいます。
こんなに一生懸命な気持ちでやってくれるのかと、とても嬉しい気持ちになります。
(原因は息子なのですが…)
しかし、困ったことに、勢いが凄すぎるため、上空に飛ばした後の手が戻ってくる勢いもすごいのです。
痛みを飛ばしてくれているのか、ただただ思いっきり上から助走をつけて叩かれているのかわからないほどです。
きっと傍から見たら、物凄い勢いで叩かれているだけに見えることでしょう。
痛みを和らげようとする行為が、むしろ痛さを増していっているとは…。
そんなことを思いもしない息子は、益々手に力が入っていきます。
こんなに痛いのにかわいくて面白いことが存在するとは、育児とは本当に奥深いものです。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。