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【アラフォーの悩み】朝起きると、体のこわばりや肩の痛みが辛い。原因と改善策は?

更新

若い女性の首と肩の痛みの領域、ヘルスケア、医療の概念の赤のハイライトで負傷。
paulfourk/gettyimages

今回のテーマは、アラフォーに差しかかったママたちの体の悩みです。
口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの投稿から、突然起きた肩の痛みについて取りあげます。
また、さがみ名倉堂整骨院代表の荒井洋介さんにアドバイスをもらいました。

突然起こった肩の痛みは何?

「ウィメンズパーク」に、こんなお悩みが寄せられました。

「ここ何カ月か肩に痛みが起きるようになりました。肩を回すことはできますが、引っ張ったり、
力を入れたりする動きの時に痛みます。夜中に肩が痛くて起きることさえあります。また、朝起きた時、背中から首、肩が筋肉痛のような感じで、体がこわばり、疲れが全くとれなくなりました。3歳の子どもの隣に添い寝をしているので、それが影響しているのかもしれませんが、ほかの要因があるのかもと心配をしています」

この悩みへのママたちの意見を見てみると、意外と肩の悩みをもつ人が多いようです。

■ 私は突然四十肩になりました
「四十肩かなと思いました。
私はアラフォーの時に四十肩になりました。その時は、夜中に肩の痛みで目が覚めました。
床に置いていたスーパーの買い物カゴを持ち上げようとしたら、電気が走ったような痛みでした。
もし四十肩なら、リハビリか注射、痛み止めの服薬などの治療をしますが、自然にしていても、1〜2年で治るようです」

■ 私も受診したら五十肩でした…
「私は同じような症状で五十肩でした。
五十肩というと『そんな年じゃないよ!』と思うかもしれませんが、30代~70歳過ぎまでいろいろな年代の人がいると整形外科で言われました。
痛みは『日にち薬』っていう面もありますが、リハビリのタイミングを逃すと手が上がらなくなる人もいるそうです。整形外科などを一度受診される事をお勧めします」

■ 私は肩腱板断裂でした…
「五十肩だと思っていたら、私は肩腱板断裂でした。寝ている時に腕がしびれて痛くて目が覚めたのです。整形外科へ行って、レントゲンではわからず、MRIで肩腱板断裂と診断されました。
初めは手術を考えましたが、作業療法士さんのおられる病院に変わり、ペットボトルを持ってのリハビリを続け、おかげで1年ほどで痛みも消えました」

加齢や姿勢の悪さが痛みのもと

アラフォーを過ぎてから起こる肩の痛み。なぜ、このような痛みが起こるのか、そして治療やケアの目安について荒井さんに伺いました。

「人は40歳前後になると筋肉の弱化が進行してきます。たいていの筋肉は日常生活の動きでキープできるのですが、日常生活だけでは決まった動きになってしまうため、弱くなる筋肉がだいたい決まってしまいます。また重力がかかっている地球上では前に前にと体が倒れていき、猫背になりやすい環境にあります。

今回、皆さんの話題になっている四十肩や五十肩。これらは正式には肩関節周囲炎といわれる症状で、わが国ではなんと常時200万以上の人が悩まされている代表的な症状です。では何故このような肩の痛みがおこるのでしょうか?

それは肩甲骨の位置に原因があるといわれています。肩関節は肩甲骨と上腕骨が連結してできている関節です。この肩甲骨の位置がポイントで40歳を過ぎたころから筋肉の弱化が進行し、肩甲骨は前に前に移動して猫背になってしまいます。

そうすると肩関節の可動域は30%ほど低下してしまい、さらには関節内の代謝がガクンと下がって、老廃物が関節内に沈着しやすい環境になってしまいます。このような過程を経て、関節部に痛みの原因ができあがってしまうのです。

肩関節周囲炎は痛みを伴う炎症性の症状で、痛みを感じてから10日ほど経過したあたりから腕が上がらなくなってしまう特徴があります。放っておいて治ったと言われる方も多いですが、ほとんどの方は完治までに1年以上かかってしまい、痛みがなくなったあとに、関節の変形や可動域の減少を伴うケースが多いようです。

しかし早期に医療機関の受診をしておくことで、ゴールを近づけることができますし、可動域の減少をさせないような、きれいなゴールを迎えることができます。

●何もしなくても肩がズキズキ痛む
●手を上に上げることができなくなってきた
●お鍋や洗濯物を持ち上げると痛みがでる
こんな症状が現れたら、お近くの整形外科の受診をお勧めします。

『ん? なんだか肩がズキズキいたむぞ…』と思ったらまずは安静。そして翌日も熱をもったように痛むようなら、氷のう袋や冷やしたタオル、または冷湿布で冷やしてあげるといいでしょう。
炎症性の症状には、必ず炎症の上り坂がありますので、この期間は温めずに冷やすことが大切です。そうすることで炎症沸点を下げることができますし、炎症を鎮火することもできます。
そして、何もしなくてもズキズキ痛むようなことがなくなってきたら温めても良いタイミングになります。

整骨院や整体院でも四十肩や五十肩の施術を得意としている先生は多いですが、まずは猫背にならないように、定期的な体のケアが大切だと思います。

ご自分でできるセルフケアとしては、胸を張って手を肩に乗せて後ろに10回程度ゆっくりと回したり、両手を横に伸ばして手のひらを上にしたり下にしたりといった回旋運動を10回ほどさせると、肩関節のいい運動になります。

また、頭の位置も大切です。あまり頭が前にいかないよう普段から耳たぶを後ろに1cmくらい引いておくと良いと思います」(荒井洋介さん)

いつ誰になるかはわからない四十肩や五十肩。もしもの時の対処法と、日頃の姿勢と肩回りの運動を心がけておきたいですね。(文・橋本真理子)


荒井洋介さん
さがみ名倉堂整骨院グループ総院長。8歳から体操競技をはじめ、国体など多数の全国大会で活躍。中京大学在学中に吊り輪から落下し、腰椎骨折により選手生命を絶たれる。以降、体操選手の医療研究班、スポーツトレーナーを経て治療家の世界へ。現在は10店舗の整骨院経営の傍ら地域医療に貢献すべく、介護施設や地域ホール、「健康についての講座」を開催。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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