友利新・イヤイヤ期の子の理不尽さ ママ友からのひと言で目からウロコ
あわただしい日常で赤ちゃんにイヤイヤされるとこっちまでイライラしてしまいますよね。そんなとき、どう対応するべきか、3人のママで皮膚科医の友利先生にアドバイスを聞きました。
ママ×医師 友利先生の子育てが楽しくなる処方箋#16
理解できない赤ちゃんの理不尽なイヤイヤ。イライラしないためにはどうしたらいいの?
<ママからの質問>
まるでわけのわからない理不尽なイヤイヤに困っています。
「牛乳飲みたい」「温めて」「冷たいのがよかった」みたいなイヤイヤにイライラしちゃうのってやっぱりダメなのでしょうか?
また、イライラしないためにどうしたらいいのでしょうか。
(2才の男の子のママ)
理不尽なイヤイヤにはみんなイライラしていているので安心してください
どんなにかわいいわが子でも、イヤイヤを言われてイライラしない人はごくごく少数だと思います。かくいう私も子どもたちの理不尽なイヤイヤ攻撃にしょっちゅうイライラしているのが現状です。
疲れて帰ってきて、作った食事を食べたくないとか。せっかく片づけたばかりの部屋をおもちゃであふれ返らせていたり....子育てとは理不尽なイヤイヤにつき合っていかなければならないものなのだな、と感じます。
まずはイライラしているのはご自分だけじゃないということに安心してください。とくに2〜3才は魔のイヤイヤ期と呼ばれるくらい激しい時期にもなります。
イヤイヤ言われても基本的には気にしないのがいちばんです
私も一人目の時のこの時期はどうしてこんなにイヤイヤ言われるのかイライラを通り越して悲しくなってしまったことも。そんな時に言われて目からウロコだったのがママ友さんのひと言でした。
その方はすでに上のお子さんを育てた経験がある方で、私が息子のイヤイヤに対応しているのをみて「こうしてイヤイヤにつき合ってあげられるなんて友利さんは優しいね」とおっしゃったんです。その時は意味がよくわからなかったのですが、そのあとに発達の段階で自我が芽生え始めたこの時期は、子どもたちもどうしていいかわからずイヤイヤという態度を取ってしまうので、その都度、どうしたの?なんで嫌なの?と問いかけたりするのはあまり意味のないことだと知ったのです。
なので、今はイヤイヤ言われても基本的には右から左に流しています。子どもたち自身もなぜ嫌かわからないのに、それをなぜか聞いて、どうにかしようというのは無理なんです。イヤイヤ言われても基本的には気にしないのがいちばんです。
それでもイライラした時は自分の好きなことをするようにしましょう。たとえば大好きなスーツを食べるとか、お花屋さんで自分のために花を買うなどでもいいので、子育てでたまったストレスは、そのままにせず自分なりのストレス解消法を見つけるようにしてみてください。
構成/ひよこクラブ編集部
ひとりで抱え込みがちな「理不尽イヤイヤ」。イヤイヤ言われても気にしないことが大切とのこと。問いかけても意味のないことと知っていれば、うまく受け流せそうです。自分に合ったストレスを解消する方法を探してみましょう。