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46歳で出産 女優・加藤貴子 児童文学者である石井桃子のことばに立ちつくす

更新

連載12回目となる女優・加藤貴子さんのお話は、たまたまテレビで見た“珠玉のことば”にまつわる話ことです。
この連載は、44才で第一子、46才で第二子を出産した、加藤さんの赤裸々な育児話と、育児に影響を与えた言葉を紹介しています。

大人も子どもも包み込む“ことば”との出会い

私は普段、『ながらテレビ』はしないのですが、その日はなんの気なくスイッチを入れたんです。とくに画面を見るでもなしに洗濯物をたたんでいると、なじみのあるキムラ緑子さんの声が聞こえてきました。
もうすぐ6歳になる長男が大好きな番組『グレーテルのかまど』。そこでは「石井桃子のみつ豆」を紹介していました。石井桃子…石井桃子…石井…桃子…。えーっと、だれだっけ? そのお名前もなじみのあるような…。
最近、なんでもパッと思い出せなくなっている自分にほとほと困っています。とくに名前。顔や、だれだったか、すぐには出てこない…。
思い出せないままテレビに目をやると、石井桃子さんとは、数々の欧米児童文学の翻訳を手がけるかたわら、絵本や児童文学作品の創作をした方だったとわかりました。
そうだった! そうだった! 家にも石井桃子さんが携わったステキな絵本たちがあるじゃない! と、腰をすえてテレビに向かえば、石井桃子さんが残したステキなことばの紹介がはじまりました。

子どもたちよ
子ども時代を しっかりと
楽しんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。

石井桃子
2001年7月18日

子どもたちを慈しむ深い愛情と優しさにあふれた、説得力のある力強いことばに触れて、かつて子どもだった自分も抱き締められたような感覚に包まれました。私はしばらく身動きができませんでした。

子どもたちに今、できること

最近、子どもたちの寝顔を見ながら、「この子たちに私がしてあげられることって何だろう…」と、漠然とした不安がよぎる時があります。そんな私の闇にも、光を差してくれたようなメッセージでした。
たとえ今は手探りでも、この子たちが、子ども時代をしっかり楽しめるように、精いっぱい支えよう。泣いたり、つまずいたり、笑ったり、悩んだり、くじけたり、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、いろんな体験をしっかりかみしめることができるように、サポートしよう。

その日の寝る前の読み聞かせは、私が選んだ『ちいさいおうち』にしました。3歳になったばかりの次男も、珍しく静かに聞き入っていました。
そして私自身には、珠玉のことばが集められた『石井桃子のことば』を、子どもたちの奏でる寝息と淡い光の中で、ポチッと購入しちゃいました。

文/加藤貴子 構成/ひよこクラブ編集部

子育て中、他人の何気ないひと言に一喜一憂してしまうママやパパも多いのではないでしょうか? さらには不安で不自由な今。だからこそ、優しく温かい言葉だけを自ら見つけにいくのもいいかもしれません。次回も、育児の対する思いを加藤さんの言葉で紹介します。お楽しみに!


加藤貴子さん(かとうたかこ)
Profile
1970年生まれ。1990年に芸能界デビューして以降、数々の作品に出演。代表作として『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)、『新・科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)、『花より男子』(TBS系)などがある。

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