来年は牛!プロに聞く、年賀状にもつかえる「お正月」の切り絵がカンタンにできる技
今年はお子さんと一緒に、切り絵でお正月を満喫してみませんか?プロが作った図案に沿って切るだけなので簡単!お部屋に飾ったり、年賀状に活用したりして楽しめますよ。切り絵アーティストの鶴岡さゆりさんに教えてもらいました。
鶴岡さゆり
現代切り絵アーティスト
紙だけで動物や植物の質感を表現する切り絵を制作。コンテスト受賞歴多数。カルチャーセンターでの講師の経験を活かし、作って楽しい!飾って嬉しい!インテリアにもなる作品づくりを研究中。
The cutout world 現代切り絵アーティスト鶴岡さゆり
こんにちは!4歳男児のママで切り絵作家の鶴岡です。今回は年賀状にもすぐに使える切り絵をご紹介します。図案に沿って切るだけで、お正月の可愛いモチーフを簡単に作ることができます。お子さんと一緒に作るのも楽しいですね。
お正月の切り紙をつくろう
まずは折り紙でお正月モチーフの切り紙を作ってみましょう。図案をはさみで切るだけなので、とっても簡単です。
お正月の切り紙の作り方
<必要な物>コピー用紙(図案印刷用)、折り紙、はさみ、ホッチキス
(1)お好きな「お正月切り紙図案」をウェブサイトからダウンロードし、A4サイズに印刷します
(2)キリトリ線に沿って切り抜き、赤色のやまおり線を目印に半分に折ります
(3)お好きな色の折り紙を半分に折ります
(4)折り紙に図案を被せるように重ね、動かないように余白にホッチキスで2~3ヵ所とめます
(5)折り目側(やまおり側)の図案の白い部分からはさみを入れていきます
(6)最後に図案の形に沿ってはさみで切り抜いて、開きます
年賀ハガキに貼れば年賀状にも
そのまま年賀状に貼るのはもちろん、いくつかのモチーフを組み合わせても可愛いですよ。
干支の切り絵をつくろう
画用紙で干支の牛を作ります。A4サイズの大きな図案で、初めての方も安心です。スキャンしてオリジナルの年賀状に加工したり、額縁に入れて飾ったりすることもできます。
干支の切り絵の作り方
<必要な物>コピー用紙(図案印刷用)、画用紙、セロテープ、カッター(デザインナイフ)、カッターマット、糊、トレーシングペーパー、ペン
カッターは、100均でも購入可能なデザインナイフという先の細く尖ったタイプがおすすめです。多少慣れが必要ですが、細かい作業に向いています。画用紙は市販の色画用紙(色上質紙)で構いません。ケント紙は堅すぎて切りにくいです。今回は和風の図案なので、桜の部分を和紙にアレンジするのも素敵ですね。
【作り方】
(1)お好きな「干支切り絵図案」をウェブサイトからダウンロードし、A4サイズに印刷します
(2)キリトリ線に沿って切り抜き、お好きな色の画用紙に、動かないようにセロテープでしっかりと貼ります
(3)画用紙と図案を2枚同時にカッターで切り抜きます(白い部分が切り抜く所、黒い部分が残す所です)
(4)最後に輪郭を切ります(画用紙と図案がはがれます)
(5)「干支切り絵図案①」の下部にある「アレンジ用花びら」の場合も作り方は牛と同じです
古いカッターの刃は思わぬ方向に滑って怪我をする危険があります。こまめに新しい刃に交換してくださいね。
上手く切り取れない場合は画用紙をひっくり返して裏から見ると切れていない部分がすぐに分かりますよ。図案と画用紙をはがした後、切り口を確認して修正すると仕上がりがとても綺麗になります。
切り抜いた部分に色を付ける方法
(1)出来上がった切り絵の上にトレーシングペーパーを重ねます
(2)色を付けたい部分より少し大きめにペンで形を描きます
(3)トレーシングペーパーに描いた線を切り抜きます(これが型紙になります)
(4)お好きな色の画用紙に切り抜いたトレーシングペーパーの型紙をセロテープで貼り、形に沿って切り抜きます
(5)切り絵を裏返し、色をつけたい箇所に糊をつけます(必ず切り絵側に糊をつけてください)
(6)切り抜いた画用紙を貼ります
(7)色を付けたい部分すべてに(1)~(6)を繰り返します
トレーシングペーパーに使うペンは油性でも水性でもOKです。なるべく細めでにじまないタイプがいいでしょう。裏うつりしないかを確認してから使うと安心です。濃い鉛筆でも構いません。ボールペンはトレーシングペーパーを汚しやすいので、あまり使わない方がいいですよ。
描く時に強く力を入れると下の切り絵に跡が残るので、優しくトレースしてくださいね。
新年にその年の干支を飾って「年の神様」をお迎えすると、家を守ってくれるという言い伝えがあります。今回ご紹介した切り絵は画用紙や折り紙で簡単にできるので、お正月飾りを手作りして運気をアップしちゃいましょう。