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1、2、3歳の「語彙」を増やすには? シャワーのように話しかけるのはNG?【言語聴覚士】

若い両親は子供にビューを表示します
RyanKing999/gettyimages

1・2・3歳は、言葉の発達初期です。この時期の親のかかわり方は子どもの言葉を自然と豊かにはぐくむ重要なファクターになります。言語聴覚士で「ことばの相談室ことり」代表を務める、寺田奈々先生に詳しく聞きました。

1歳代に獲得する、初語。子どもが言いやすい言葉を知っておくと、語彙獲得の助けに

言葉の発達には個人差があります。そのペースはさまざまですが、実は言えるようになる言葉には傾向があると言います。下記は子どもが最初に獲得する語に多い言葉です。何か気づくことがありますか?

<身近な言葉>
まんま
ねんね
ママ・パパ
ばあば・じいじ
ニャンニャン・ワンワン
でんしゃ
ゾウ

<体験している言葉>
行く/行った
できる/できた
バイバイ

<言いやすい、理解しやすい言葉>
ナイナイ
どうぞ
ちょうだい
あっち

子どもは
【1】 身近にある
【2】 言いやすい
【3】 理解しやすい言葉
から話し始めます。

「言葉がけの際には、例にあるような言葉を中心に使ってあげるといいでしょう。言葉の意味がまだよくわからないときに、子どもはママやパパが話すリズム、抑揚、声の表情を受け取っています。『ゆっくり』『明るい声で』『気持ちを込めて』『自然かつたっぷりの抑揚をつけて』話しかけをするといいでしょう。幼児番組のお姉さんお兄さんの話し方はとてもいいお手本になります」(寺田先生)

子どもは状況と言葉をくっつけて、言葉の意味をキャッチしていきます

たとえば、おっぱい(状況)をあげるときに、必ずママが「おっぱい」(言葉)と言う、のようなことが状況と言葉をくっつけるということです。

「子どもは状況と言葉を何度も繰り返し経験することでその言葉の意味を理解していきます。言葉は、必ず理解することから始まります。理解できる言葉が増えていくと、おしゃべりが始まります。話す言葉がまだひとつ、ふたつだとしても、頭の中にはその何倍もの知っている言葉があるのです。子どもの目の前で興味、関心がある「もの・できごと」についてママやパパが「言葉」にしていくことが大切です」(寺田先生)

シャワーのように話しかけないで。ゆっくり、短いフレーズで話して

子どもにとってみれば、どの大人もみんな早口です。一度に大量に話しかけるとすべての言葉かけは理解できません。言葉かけは
【1】厳選して
【2】短く
【3】簡単に
【4】繰り返す
ことが大切です。

「初めての言葉から数えておおよそ50語くらいの語を獲得するまでの時期、言葉の発達はゆるやかに進んでいきます。50語に満たないこの時期、まだ獲得した語彙は安定しません。言えるようになった新しい言葉を、しばらくすると言わなくなるということもあります。そんなときも全体として、『何か言葉をおしゃべりしている』の頻度が少しずつ高まっていれば大丈夫です。そして、50語を超えたあたりで、『語彙爆発』といって急速におしゃべりできる語が増加する時期を迎えます」(寺田先生)

2歳代で話し始める2語文は「知っている単語」+「知っている単語」

50語を過ぎると、語彙が爆発するように増えていきます。目安として2歳0カ月ごろまでには200~300語が話せるようになります。個人差はありますが、この時期に2語文を話すようになります。
「初めてお話しする2語文は、必ず子どもがすでに知っている・これまで何度も使ったことのある言葉同士の組み合わせで作られます。子どものおしゃべりの助けになりそうなお手本を、繰り返し聞かせてあげられるといいですね。『この言葉おもしろい!』『話すのって楽しい』と子どもが思うことが大切です」(寺田先生)
会話で気をつけたいポイントをまとめました。

【point1】プラスワンで2語文に。ひとつつけたして、返してあげる

子どもが言葉に興味を持つためには「わんわん」と子どもが言ったら、「わんわん いたねー」と言葉をひとつつけたして返してあげることが有効です。

「この、『ひとつつけたして返そう』のポイントは、子どもの理解力がちょうどからちょっぴり上のレベルの言葉がけができるという点です。言葉は必ず理解が先です。ということは、話している言葉にひとつけたして返すくらいが、そのときの子どもの理解力ちょうど~少し上のレベルになりますね。そのくらいに合わせてあげたときに、いちばん言葉を吸収していくのです」(寺田先生)

【point2】疑似音・擬態語は言葉のイメージをふくらませ、語彙を広げます

「えいしょ、よいしょ、ポイ」といったかけ声、疑似音、擬態語をたくさん使うことも大切だと言います。イメージしやすい、リズムがあって楽しい言葉は語彙のステップになります。

「たとえば、ママやパパがごみを捨てるときは身ぶり手ぶりをつけてごみ箱に『ポイ!』と言って捨ててみましょう。子どもはまねっこが大好きです。大人のまねっこをしながら、『ポイ』→『捨てる』と言葉を進化させていきます。また『がおー、ぶーぶー、ぷっぷー』のような擬態音を聞き、使っていくことで、子どもは声に抑揚や表情をつけること、リズムよく話すことなど、声の表現力を獲得していきます」(寺田先生)

3歳代からできる3語文。「もっと詳しく伝えたい!」という気持ちが大事

3歳になると2語文「ママ きて」から3語文「パパ かいしゃ いった」を話すようになってきます。3語文を話すには“もっと詳しく伝えたい”という子どもの気持ちを育ててあげましょう。
「2語文時期と同様、『わんわん いたー』と子どもが話したら、『ちいさい わんわん いたねー』と返してあげる。子どもが見ているものを何かもっと伝えたそうだなと感じたら、ママやパパが次の言葉をひとつつけたして会話をつなげてあげましょう」(寺田先生)

3語文が出てくるころに必要な力

3語文が出てくるには
【1】さまざま2語文を話す力
【2】記憶する力(言葉を2~3個覚えて取得する)
【3】長く声を出せる力
が必要だと言います。3歳ごろには語彙は1000語になるといわれています。語彙が増えると、新しく覚えた言葉を文章の中に取り入れて使用する力もついていき、表現できることの幅が広がっていきます。

「単語や2語文で話していた時期と同様、そのときに子どもの持っている理解力・話す力に合わせた言葉がけを意識し、会話の中で語彙や文を組み立てる力をつけることを助けてあげましょう」(寺田先生)


取材・文/ひよこクラブ編集部

お話・監修/寺田奈々先生

寺田先生は「言葉は、その言葉が使われる文脈や状況などの手がかりもとても重要です。子どもは、自然な会話のやり取りの中で、さりげなく、繰り返し手本を示されることで、言葉を獲得していきます」と言います。0〜3歳の時期には間違いを指摘したり、言い直しをさせたりする必要はないそうです。間違いがあって当然というおおらかな気持ちで接してあげてましょう。

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