陣痛5分間隔!なのに”冷静”すぎて来院を断わられる・・・私の出産体験談
7歳の娘の育児奮闘中でママライターの、りくです。私が出産したのは28歳でした。動いても大丈夫な時期にはウォーキングをしたり、産院主催のマタニティヨガに定期的に参加したり、おなかが張らない程度に毎日アクティブに動いていました。
おしるしから始まった“出産の前兆”
いよいよ妊娠39週に入った健診日に、産院で子宮口を柔らかくする注射を打ちました。先生からは「とにかく動いてください」と言われたので、細心の注意を払いながら、マンションの階段を何度も昇り降りしました。
その日の夜。トイレに行ったら血が少し出ていたので、夜用の生理用ナプキンをしておきました。その後違和感があり、またトイレに行くと、ナプキン全体が血で染まっていました。赤ちゃんに何かあったら大変だと思い、病院に電話したところ、「とりあえず来てください」と言われ、病院に向かいました。
内診してもらうと、「おしるしですね」と言われ、その日は安心して家路に着きました。
陣痛が強くなる前に、冷静に済ませた“入院の支度”
次の日の午前10時頃。生理痛のような痛みを感じ始めました。「これが陣痛?いよいよ今夜かな」と思い、家の掃除を済ませ夕食の準備をし、シャワーを浴びて準備万端で陣痛が強くなるのを待ちました。
徐々に、腰を金属のハンマーで叩かれているような痛みになってきました。夜になり夫が帰宅して夕飯を食べ始めた頃には、陣痛の間隔が5分になってきていたので、病院に電話しました。
痛みに耐えながら電話をしたのに、助産師さんからは「陣痛の間隔が5分置きで、そんなに冷静でいられるわけがないです。もう少し経ったら、また連絡ください」と言われてしまいました。
電話から1時間ほど待ってはみたものの、やはり痛みの間隔は5分なので再度電話しました。また病院に来ることを断られるのがイヤで、今度はつらそうな声を出してみました。怪しまれながらも、「病院に来てもいい」と言われたので、車で向かいました。夜22時頃に病院に着き、すぐに内診、即入院となりました。
14時間の陣痛に耐え、いよいよ“我が子とご対面”
夫も付き添ってくれて、一晩中寝ることなく陣痛がラクになる場所を押してくれました。陣痛時は、おなかの中で自分同様苦しんでいる赤ちゃんに「とにかく酸素を送ろう」とイメージしながら、「痛みで浅くなりがちな呼吸を深くすることに集中しましょう」と、マタニティヨガで教えてもらいました。
朝4時頃、だんだん痛みの種類が変わってきました。出てこようとしているのを出さないように止める感覚です。7時半過ぎにやっと分娩室に移動させてもらえました。「やっといきめる」と思い、助産師さんのかけ声に合わせて力を入れました。元々、腹筋があったので、出産は全く大変ではなく、出さないように我慢していたものをやっと出せるという清々しさでいっぱいでした。
そして分娩室に移動して30分経たないうちに、娘が大きな産声をあげて生まれました。妊娠が分かってから8ヶ月ちょっと。会える日を指折り数えて待っていた我が子との対面に「頑張ったね。やっと会えたね〜」と笑みがこぼれました。
妊娠39週目に体重3362g、身長50cmの娘が生まれました。陣痛は、“痛みとの闘い”でとても長く感じますが、一生の中のほんの一瞬。この一瞬を我慢するだけで、我が子と会えるなら軽いものだと耐え抜きました。結構大きめの赤ちゃんでしたが、マタニティヨガやストレッチ、ウォーキングで、しなやかさと筋力をつけておくことで、思ったよりもラクに出産できたと思います。マタニティヨガの呼吸法は特に役に立ちました。
[りく*プロフィール]
7歳の娘と夫の3人家族の30代主婦です。娘が幼稚園の頃から保護者会活動に積極的に参加し、娘だけでなく、たくさんの子どもたちと日々関わっています。週末はイベントを探しては家族で出かけています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。