5~8カ月赤ちゃんのママ必見! 離乳食と授乳の5つのギモン【助産師が回答】
3~4カ月ごろで授乳が軌道に乗ってきた赤ちゃんも、5~6カ月ごろからは離乳食が始まることで、授乳の量や回数に変化が出てきます。また、夜間の授乳が減る赤ちゃんがいる一方で、夜泣きが始まる赤ちゃんも…。
そこで、5~8カ月の赤ちゃんを持つママから「ひよこクラブ」に寄せられた(※)「授乳で気になること」について、授乳企画でたびたび監修をお願いしている、助産師の小澤千恵先生に、どのように対応するのがいいかを教えてもらいました。
※この記事内の設問は、0カ月~2才6カ月の赤ちゃんを持つ読者エディター128人のアンケートからピックアップしたものです。(2021年4月実施)
離乳食と授乳のバランスについて
5カ月ごろから離乳食が始まるのに伴い、「離乳食と授乳のどちらをメインにすればいいのか?」「離乳食と授乳はどの順番であげるべきなのか?」など、離乳食と授乳のバランスについてのママたちの疑問に答えてもらいました。
【Q1】離乳食後のおっぱいやミルクは、欲しがらなくても飲ませるべき?(7カ月のママ)
――ミルクメイン+母乳の混合ですが、離乳食後におっぱいやミルクを欲しがらなくなってきました。それでも授乳するべきですか?
【A】離乳食が順調に進んでいるなら、離乳食後の授乳はやめてもOK
離乳食が順調に進んでいるようなら、離乳食後のおっぱいやミルクはやめてもいいでしょう。離乳食で水分も一緒にとれるよう、1品は汁けの多いメニューにして。1才になるまでは栄養的に授乳が必要なので、離乳食後以外の授乳のタイミングでは、しっかりとおっぱいやミルクを飲ませましょう。
【Q2】離乳食後の授乳はどれぐらい飲ませればいい?(5カ月のママ)
――母乳メイン+ミルクの混合ですが、離乳食後の授乳での赤ちゃんの飲む量が、毎回違います。母乳のあとにミルクを足すときは、どれぐらい用意すればいいですか?
【A】母乳をしっかり飲めていれば、ミルクは飲ませなくても
母乳メインの混合ということで、もしかしたら離乳食のあとは母乳だけで大丈夫なのかもしれません。母乳だけにしてみて、体重が増えていくようであれば、ミルクは飲ませなくても大丈夫です。
【Q3】離乳食の前に授乳しないと不機嫌になる…(7カ月のママ)
――母乳+ミルク半々の混合です。離乳食の前に授乳をしないと不機嫌になってしまうし、先に授乳するとおなかがいっぱいになってしまって離乳食を食べません。どうすればいいですか?
【A】おなかがすきすぎているのかも
おなかがすきすぎているのかもしれません。離乳食の時間を少し早め、できればママ・パパも一緒に食事をしましょう。一緒だと食べることが楽しくなり、食欲もアップすることが多いです。どうしても母乳・ミルクを欲しがるなら、少量飲ませてから食べさせましょう。
夜間の授乳について
授乳スタイルが定まってくるのに伴い、夜間の授乳については個人差が出てきます。夜間はミルクを飲まなくなる子もいれば、夜泣きをするようになる子も…。このころの夜間の授乳について、答えてもらいました。
【Q4】夜間に授乳しないほうが、夜泣きをしなくなる?(6カ月のママ)
――ミルクメイン+母乳の混合です。夜泣きが2~3回あるので、そのたびに添い乳しています。まわりの同じ月齢の子を持つママたちに聞くと、夜間に授乳している人がほとんどいない上に、夜泣きもしないということでした。もしかして、夜間に授乳しないほうが、夜泣きが減りますか?
【A】夜間に授乳をしなければ、夜泣きが減るというわけではありません
夜間の授乳が必要かどうかは、赤ちゃんによって個人差があります。夜間に授乳しないほうが、夜泣きが減るということはありません。母乳の場合、夜間授乳を行なっているお母さんは多くいると思いますので、赤ちゃんが飲みたいようなら、授乳するようにしましょう。
【Q5】夜間にミルクを欲しがらないけれど、起こしてまで飲ませるべき? (7カ月のママ)
――ミルクで育児をしています。夜間にミルクを欲しがって起きることがなくなったのですが、起こしてでも飲ませたほうがいいでしょうか?
【A】体重が増えていれば、飲ませなくてもOK
赤ちゃんの体重が増えていれば、起こしてまでミルクを飲ませなくても大丈夫です。
監修/小澤千恵先生 取材・文/ひよこクラブ編集部
5~8カ月ごろの赤ちゃんの授乳については、かなり個人差が出てくるようです。ネットの情報や周囲の声に惑わされすぎず、小澤先生の回答を参考にしながら、赤ちゃんにしっかりと向き合って、離乳食と授乳のバランスや、夜間の授乳に対応していきましょう。
参考/『ひよこクラブ』2021年9月号“今の「授乳のお悩み」、これからの「卒乳・卒ミ問題」みんなどうしてる?”