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子どものためにとしていることが実は逆効果!?子育ちを阻まないために【3児のママ小児科医】

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若いアジア家族のソファーでリラックス
itakayuki/gettyimages

3児を子育て中のママ小児科医・藤井明子先生が、診療の中でママ・パパたちから寄せられたお悩みについてのアドバイスや、日々の子育てを頑張っているママ・パパに伝えたい、さまざまな情報を発信している連載です。最終回となる第20回のテーマは、「“子育ち”を見守る」です。

「この子の将来のために、何をすればいいのでしょうか?」というママ・パパからの相談

外来では、「言葉の発達がゆっくり」、「集団生活でマイペースさが目立つ」、「同年齢の子どもと比べて不器用さがみられる」などのママ・パパのさまざまな相談にのっています。

子ども一人一人の特性によって、取るべき対応はいろいろなので、ママ・パパと一緒に子どもの様子を見ながら、過ごしやすい環境の作り方、声かけのしかたなどを考えています。
そして、いつも最後に必ず伝えているのが、「子どもの育ちを見守りましょう」ということ。子どもには一人一人、その子のペースで成長していく力が備わっています。これは、すべての子どもに共通していえることです。

まわりがいろいろ手助けをしても、受け取る子どものペースにあっていなければ、かえって害になることもあるのです。

子どもそれぞれの成長のペースを考えましょう

何かしてあげたほうが、子どものためになるような気持ちがして、ママ・パパは安心するのかもしれません。ママ・パパ自身、自分のために、自分の努力によって、成果が得られていた経験があればなおさら、子どものために自分が頑張れば、子どもの健やかな成長が、結果として得られるのではないかと考えるのは、普通のことなのかもしれません。

しかし、残念ながら、育児の場合には、まわりが頑張っても、子どものペースと合わないと、子どもの成長を阻むことにもなってしまうのです。

たとえるなら、お花を咲かせるにも、種まきのいい時期や、肥料の適量があるように、水分、日当たり、お花の種類によって、一つ一つ違うのです。
種まきも早く、肥料も多く、水分も日当たりも十分であれば、すべてのお花がきれいに花開くわけではないのです。

子育てのために、子どものために、何をしようか、何をしたらいいかと、私自身も考えることがあります。しかし、その思いが強すぎて、子育ちをはばむことがないようにしたいです。子どものために、何かしようと思うのと同じに、ママ・パパ自身のために、したいことをしてもいいと思います。

ある日外来を訪れたママは、子どものために24時間をささげて疲弊しきっている様子でした。ママ自身のためのお時間はありますか、と問うと、涙を流されました。ほんのわずかでも、ママ自身をいたわれるような時間を取れるように、休める時間をとれるようにと伝えると「自分自身がほっとする時間を置き去りにしてました」と話されました。

ママ自身をいたわる時間が増えたことで、次の外来には、ママも、そして子どももとてもおだやかな表情で来られました。

子育てをしながら、私自身も日々迷うこと、落ち込むことがあります。育児は思い通りにならないことが当たり前。子どもの生きる力、備わっている力を信じて、歩んでいきましょう。
子ども自身の成長のペースを見守っていく楽しさを、母として、小児科医としてこれからもみなさんと経験していきたいと思います。

文・監修/藤井明子先生 構成/ひよこクラブ編集部


※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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