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「産み育てにくい」が変わるかも…。夏休み前にチェック!広がる「こどもまんなかアクション」って?

更新

「こどもまんなか社会」をめざす「こども家庭庁」。何をするところ?

約2000人が回答した、たまひよの調査では「出産・育児がしにくい社会だ」と思う母親が76.8%、父親が50.6%という結果に。

そんな時代背景の中、2023年4月1日、日本で初めて“こども”という名称がつく独立した行政機関として「こども家庭庁」が誕生しました。めざしているのは「こどもまんなか社会」。その実現のため、各分野においてさまざまな取り組みを行っています。

これまで、こどもを産み育てやすい環境の整備などを進めてきましたが、ゴールデンウィークにニュースとして報じられた、施設の受付などでこども連れ世帯の方を優先する「こどもファスト・トラック」や、有名人も就任している「こどもまんなか応援サポーター」は、耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

そんな、さまざまな取り組みの中でも、子育て世代が注目したいのは「こどもまんなかアクション」です。

約4000人のママ・パパの声をお届け!こども家庭庁担当大臣に『たまひよ』と『サンキュ!』が独占取材を敢行!詳しくはコチラ


「こどもまんなかアクション」って何?

「こどもまんなかアクション」とは、こども家庭庁が働きかけている「こどもまんなか社会」を実現させるために、個人や企業が行うさまざまな活動のこと。

こどもや子育て中の方々が、気兼ねなくさまざまな制度やサービスを利用できるように、地域社会・企業をはじめ、年齢・性別を問わず全ての人が温かく応援するといった、社会全体の意識を変えていくことを趣旨としています。

こどもや子育て中の方々に対してできることを、自治体・企業・個人が実施。たとえば自治体なら親子向けのイベントを開催する、商業施設であればベビーカーの優先レーンを設ける、個人であればトイレでこどもに順番を譲るなど…。それらのアクションを「#こどもまんなかやってみた」をつけてSNSで発信することにより、社会の中で見える化。アクションの輪が自然と広がっていくことにより、こどもや子育て中の方々を温かく応援する社会の雰囲気をつくっていくことが目標です。


全国で続々、拡大中!「こどもまんなかアクション」

子育て世代にうれしい取り組みの「こどもまんなかアクション」は、2023年春以降、さまざまな施設で実施されてきました。その中からいくつかを編集部がピックアップしてご紹介!

夏休み期間は、さらに拡大が予想されます。いつもはこども連れで行くのをあきらめていた手続きやイベントなど、ぜひチェックしてみてください。

■国立科学博物館

2023年のゴールデンウィーク中、東京都上野の国立科学博物館では、こどもを連れた人が並ばずにすむように、常設展入り口に「お子さま連れ優先レーン」が設置されました。こども家庭庁担当大臣、小倉將信さんが視察に訪れた様子は、ニュースとしても報じられていたので、知っている人も多いのでは?

利用者からは「小さいこどもを連れて来るだけで大変なので、列に並ばずに入れるのは非常にありがたい」、「外出先ではいつも周囲の迷惑を気にして萎縮してしまうけれど、こんな取り組みが広がると前向きな気持ちになれるのでうれしい」といった感想があがりました。夏休み期間も要チェックですね!

■京都府

妊婦やこども連れの人にとって、長時間並ぶのは大きな負担に。そこで京都府では、旅券事務所、運転免許試験場および京都駅前運転免許更新センターなどの窓口に、こども連れや妊婦の方の優先受付レーンである「きょうと子育て応援レーン」を設置しています。

またこの取り組みを参考に、京都府内の一部の郵便局でも「きょうと子育て応援レーン」が導入されるなど、広がりを見せています。

■Jリーグ

J1リーグ所属のセレッソ大阪では、「ヨドコウ桜スタジアム」で行われるホームゲーム開催時に、こども連れのお客さまが安心して来場できるよう、さまざまなサービスを用意しています。

【託児ルーム】

サッカー観戦が難しい小さなこども、育児に奮闘している保護者の不安を解消すべく、施設の一部を全面改装し専用の託児ルームを設置。経験豊富なベビーシッター(有資格の保育従事者)がこどもを安心・安全に預かってくれます。

【センサリールーム】(supported by Any Kids Place)

センサリールームとは、聴覚や視覚等において感覚過敏の症状があるこどもたち、およびその家族が安心して過ごすことができる部屋のことで、大きな音やまぶしい光、人混みなどが苦手な方でも落ち着いた環境でサッカー観戦を楽しむことができます。夏の思い出に家族でサッカー観戦もすてき!

■熊本博物館

2023年の6月8日と10日の2日間、熊本博物館ではこどもと子育て中の方々に向けた応援イベントを実施。大好評だったのが「こどもまんなかプラネタリウム」です。こちらは乳幼児と一緒にプラネタリウムを楽しむ特別投映会。部屋を暗くせずに30分程度と通常より短めに投映、こどもが泣いてもOK、途中退室や途中入場もOKと、いたれりつくせりでした。

多くのリクエストの声を受けて、秋以降にも再度、開催予定です!

みんなで広げていこう!身近な「こどもまんなかアクション」

全国で続々と広がりつつある「こどもまんなかアクション」。自治体や企業だけでなく、個人でも参加可能です。子育て真っ最中のたまひよ読者に、自身がうれしいと感じた「#こどもまんなかやってみた」のようなアクションについて聞きました。


取材中、「自分がしてもらってうれしかったことは、次のママ・パパにしてあげようと思う」というコメントもあり、輪の広がりを感じました。
自分ならどんな「こどもまんなかアクション」ができるかを、考えてみてもいいかもしれません。

夏休みに役立つ情報も満載!「こどもまんなかアクション」公式LINEが8月に開設予定

8月上旬に、「こどもまんなかアクション」公式LINEが開設します。今回ご紹介した「こどもまんなかアクション」の取り組み事例や夏休みイベントなど、子育て世代にうれしい情報が配信される予定です。ぜひ、友だち登録を!


※「たまひよ妊娠・出産白書2023」より
調査期間:2022年10月7日~28日
調査方法:WEB調査
調査対象者:全国の生後0カ月~1才6カ月の子どもをもつ母親・父親(『たまごクラブ』『ひよこクラブ』購読経験者)
有効回答数:2062人(母親1649人・父親413人)
調査内容:産前産後での父母の意識や、父親の育休取得を含む育児環境や育児への関わりかた等


●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。


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