「怒って叫んで泣いて…」かつて育児で凹んでた自分へのメッセージに涙腺崩壊。母たちの名言集
「たまひよ」アプリユーザーに、「育児をするなかで『私ってダメな母だなぁ』と、凹んだ経験はありますか?」と、質問。すると約84%が「ある」と、回答しました。「イライラする」「泣いてしまう」「怒ってしまう」と反省のコメントがあふれますが、ベテラン助産師の濵脇文子先生から「イライラしたっていいのです!」と、激励アドバイスが届きました。
育児をするなかで「私ってダメな母だなぁ」と、凹んだ経験はありますか?
ある 83.9%
ない 6.7%
わからない 9.4%
自分をダメな母と思う理由をたずねると「イライラする」が最多となりました。さらに「泣く」「怒る」というキーワードが続きました。
イライラして怒って叫んで泣いて。後悔が止まらない
「何をしても泣き止まくて、言葉も理解できない赤ちゃんに大声を出してしまった。気持ちが落ち着いてから、謝って抱きしめました」(えり)
「ごはんを何日も連続で吹っ飛ばされ、ワンオペの我慢の限界もあり『おおおおー!!!!!』と、叫んでしまった。その後とんでもなく涙があふれ出た。娘は一瞬固まったあとニコッて笑ってくれた。ごめんねって気持ちにすぐなりました」(maa)
「イライラが重なり、子どもの前で大泣き。そんな私を見て、子どももびっくりして大泣き。ティッシュを持ってきてくれたり、おもちゃであやそうとしてくれたり。そんな姿を見たらさらに泣けてきて……冷静になりました」(ゆみみん)
「自分の体調がすぐれなかったり、家事が進まなかったりでイライラ。子どもに優しくできず、後から反省して凹む」(りなママ)
「子どもの寝顔に『明日はもう怒らない!』と、誓うも、翌朝には怒っている時……」(ぽんすけ)
「上の子に求めるものが多くなり、まだ幼いのに『ああして、こうして』と、口うるさく言って泣かせてしまい、あぁまた言い過ぎた……と後悔ばかり」(コウノトリ)
「2人目を出産したとき、上の子が可愛くない症候群になり親子ともども地獄のような日々でした。可愛いはずの上の子を、可愛くないと思った時にダメな母親だと落ち込みました」(かれまり)
「私なんかが母になるべきではなかった……」と、追い詰められる母も
「コレと言った理由はないけれど、いろんな不安や心配、そして寝不足が重なって、『この子のママが私じゃなければ、この子はもっと幸せなのかな』と、考えたことあります」(sまま)
「不慣れな育児で不安がつのり、さらに睡眠不足が続いて『私もゆっくり寝たいな、何も考えずゴロゴロ休む時間がほしいな』と、ふと思い浮かぶことがあります。直後に反省して涙が出てきます。私が強く願って、この子が宿ってくれて、この子のおかげで今の幸せな生活があるのに……と。自分は甘いし弱い。ダメな母親だなと思う」(しろうさぎ)
「第1子は、かなり追い詰められていました。ワンオペのママはたくさんいるのに、私はできなくて、私なんかが母親になるべきではなかったとよく考えていました。その後、夫が一緒に育児をしてくれるようになり、気持ちも切り替わり、余裕が出てきました。今ではその子も小学生。一番頼れるお姉さんになりました」(ゆずき)
育児に悩み葛藤する母の本音に、「うんうん、わかる」という、ママたちの声が聞こえてきそうです。続いて先輩母からのアドバイスを紹介します!
頑張らない! ひとりで抱え込まない! 比べない! そして「周りに甘える!」
「お子さんが生まれる前の自分に、育児について一言アドバイスができるとしたら、なんと声をかけますか?くすっと笑える感じでお願いします!」と、募集したところ、たくさんのコメントが届きました。育児に悩んでいる人、これから育児をする人も必見です!
母として悩み凹んでいた、あの頃の自分へ、みんなへ、金言アドバイス
「どんなに寝なくて困っても、赤ちゃんも人間だからそのうち必ず寝る!眠くなったらしっかり寝た方がいいぞー! 寝ている間にやりたいことやってるから寝不足になるんだぞー!(笑)」(UKI)
「とにかく頑張らない!少しくらい掃除しなくても死なないし(笑)」(がんちゃん)
「何で泣いているか分からないって、子どもと一緒に泣いてばかりだろうけど、分からなくて当たり前!肩の力を抜いて『元気に泣いているからオッケー』ぐらいの気持ちでいよう」(ミニレイ)
「赤ちゃんは、元気がないより元気があるほうがいい!」(みこしび)
「背中スイッチが酷くても、すぐに抱っこしなくても大丈夫。多少はベッドで泣かせてもOKだから安心して~。無理しないで、肩の力抜いていこ~」(ゆゆ)
「しんどいのにひとりで抱え込んだらダメだよ~。このままじゃ潰れちゃうよ~。周りから『楽しそうに育児してるね!』って言われるけど、メンタル的にはボロボロになっているから、無理しちゃダメよ~!」(macha)
「神経質に子育てをしないこと!離乳食時期は母乳やミルクで栄養が取れるので、食べなくても気にしないこと! 『たまひよ』の投稿ではバクバク食べる子が多かったので、うちの子は食べないと焦っていたけど、大人になってごはんを食べない人なんていないから人と比べないこと!」(みによん)
「なんで?と思うこと、比べてしまうこと、不安もあるだろうけど、一人ひとり個性がある。笑顔で元気に育っているだけで、親も子も満点。同じ悩みを抱えている人もたくさんいるから、周りに相談するだけでも気が楽になるよ。ひとりで抱え込むのが一番危険だよ」(キッド)
「育児に正解はない!ので、周りの意見もほどほどに。自分が楽しめる育児生活を送ってください」(のん)
「みんなに甘えて。甘えることが良い子育てに繋がるよ、ママだけで子育てするわけじゃないんだよ」(ゆん)
「便利グッズガンガン使っていけ~。お金かかるとか、すぐ使わなくなるしなって思いながら我慢して育児するよりも、早く買った方が圧倒的にお得! レンタルやリユース品でも全然あり!」(おもち)
そしてベテラン母からもこんなアドバイスが届きました。
「親になるんだからしっかりしなきゃ!!と、身構えていると思いますが、適当な育児で娘は天真爛漫に育っているから大丈夫。娘が母親に育ててくれます(笑)」(はな)
「ひとりで頑張らない!甘える時は甘える!自分にご褒美もあげる!そのうち大きく成長したら、反抗期やら受験やらなんやらで親として踏ん張らなくてはいけないのだし。長男は17歳です。『あの時はさぁー』なんて、赤ちゃんの頃の話をすると、恥ずかしそうに『不可抗力だー』なんて、一緒に笑ってます。大変だった思い出も、今ではいいネタです(笑) みなさんもネタ集めを楽しんで!」(マモー)
「しわさんけー(沖縄の方言心配しないで!)」(5男一姫のママ)
ママのみなさん、赤ちゃんの育児お疲れ様です。
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に聞きました。
「イライラしてもダメ母ではありません。罪悪感をもつ必要はありません」と、濵脇先生
「イライラしたってダメ母ではありません。だって子への愛情が薄まるわけではないのですから。素直な感情を否定する必要もないし、罪悪感をもつ必要もありません。
お母さんは、お疲れで心に余裕がないだけ。だから先輩ママのアドバイスにある通り、もっと周りに、パートナーに甘えて助けを求めてください。
専業主婦だから、育休中だから、なんて思う必要はありません。人類は長い歴史の中で、大家族で育児をしてきました。祖父母や親戚、ご近所さんと協力しあってきたのです。
周りに助けを求めることは、決して甘えではないのです。
さらに『泣き止まない』ことでイライラする人が多いようですが、そもそも『泣く』ってそんなに悪いことでしょうか。
真面目なお母さんほど『泣き止ませなきゃ、なんとかしなきゃ』と、思ってしまうのですが、赤ちゃんが泣くことは成長するうえで必要なことであり、なんなら無理して泣き止ませる必要はありません。
お悩みの多い『夜泣き』は、発達過程で起きる生理的な現象。誰もが通る道であり、成長とともにやがて収まります。
赤ちゃんが0歳なら、ママ(歴)とパパ(歴)も0歳です。頑張りすぎると空回りするのが育児です。『赤ちゃんにするべきこと』ではなく『赤ちゃんが笑った・ご機嫌になった』を基準にしてはいかがでしょう。
肩の力を抜いて、我が子と一緒に経験を積み、一緒に学んでいきましょう」
濵脇文子(はまわき ふみこ)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年2月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数149人)
※記事の内容は2024年4月の情報で、現在と異なる場合があります。